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あかいヤドリギ、ニャ!
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以前出会った時よろしく撫で方が神(※猫視点)な手に、ゴロゴロと喉を鳴らせるにゃっぱちからスムーズに事情を聞き出せた
八神 修
は、木の上を見上げながら頷いてみせた。
「暑いのによく来てくれたね。今回も俺でよければ、頑張ってみるよ」
「おねがいニャー! おねがいニャー!」
また会えた嬉しさに笑顔を向けながら、修は羽織っていたサマージャケットを颯爽と脱いだ。
この段階で、すでに修の脳内フル回転。全ての行動を予測計算しているわけだが、今は割愛するとしよう。
まず持っていたデジカメを構えると、光学ズームを駆使し緑が生い茂る合間に見える赤い葉を観察する。
(アカミノヤドリギかな……)
興味深く観察しながら、試しにシャッターを押した。
ズームでは見えていた赤い葉たちが、写真再生先の画像にはどこにも写っていない。
己の眼を通してのみ見える、ということは異変の一種。迅速にそう結論を得た。
デジカメへものすごーく興味津々な某猫へ、『落とさないようにだけ気を付けてな』と言って持っていてもらってから。
「あれを取るんだね。高枝鋏でパチンと採るよ」
「パチンはダメニャー!」
「え? ダメ? ふむ……じゃ、ゆすってポトリは、」
「折れちゃうからダメニャー!」
「一部網をろっこんで動かして被せてグリン……と、」
「ろっこん、ニャ??? うにゃっ、ポキッていっちゃうのダメニャー!」
「じゃあ登って手でそっと、」
「ヤドリギが自然に落ちてほしーのニャー!!」
「 全 部 駄 目 か ぁ 」
事情を聞いた時からすでに一瞬で考案されていた方法たちが、にゃっぱちにより同じく一瞬で全却下される。
整然と立っているが、修の声のトーンからして心境は膝を折ってトホホ状態である。
「掛声まで考えてたのにな」
至って真剣そのものの、切なさすら纏って呟かれる。
「『やぁっ!』って気合入れて採ってさ……で、
『やあっ! って採ったから、やぁ採り木……ヤドリギってね』って言う気満々だったのに」
もう一度述べるが、至って真剣イケボイスである。
なんてこった、と真顔で途方に暮れているのである。
「やぁ採り木」
「にゃぁドリギ?」
諦めきれない呟きが漏れた。
ヤドリギ取る呪文かな? くらいの疑問符浮かべた顔して、にゃっぱちがマネっこして後に続いた。
自身の声と、無邪気な猫の声が胸の内で反芻される。
……控えめに言って寒い。
普段まったくもって言い慣れない言語を素で語る自分。
もしも、今ここに、彼女が居たらば…………。
ヤドリギ取ることに集中していた脳裏に、どうしたってふとした時に思い出される想い人が、こんな時に鮮明に浮かんだ。
―― ヒィッ。
修の心と体を今一番の寒風が横切った。
その瞬間、
「! あかいのっ、落ちて来るニャー!」
「おっと!」
落ち込んで見えていた修が、突如俊敏な反応をみせては脱いでいたサマージャケットを広げ、見事にその上にヤドリギをナイスキャッチした。
「すごいのニャ!? 今のことばでヤドリギ落ちたニャ!? 魔法の言葉だったのニャ!?」
「あー……なるほどそうかー」
心からの称賛を贈って来るにゃっぱちに、笑顔を向けながら何かを納得した修。
(そういやいぬねこたちの所に、本とかそういった類のなかったものなぁ)
にゃっぱち、オヤジギャグを知らなかった。
その事に今悟って、内心頬をかく。
少し予測と違ったけれど……まぁ、結果オーライってことで。
そう。
いくつも出したヤドリギを取る為の案、
却下への落ち込みぶり、
そこからの真顔ギャグ、
この一連の流れ、全てが修による最初から計算されたものであったのだ。
周囲へ、そしてヤドリギへ、演技だと思わせずに『さむい気持ち』を届かせるために。
不意打ちの効果の高さは、どのような場面でも通用すると踏んだゆえに。
想わない日がない、という気持ちの強さからの、予想外な寒さも不意打ちで体感する羽目になったけれど。
よいのだ。問題無い。大丈夫今ここには彼女はいない。
瞬時に周囲へ視線を走らせたりと、恋心に時に翻弄されるすべてが修らしさである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月23日
参加申し込みの期限
2019年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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