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クリーピーレイン ~恐怖の化身と暗躍の悪魔~
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●何でも屋『いぬもり』にて
何でも屋『いぬもり』で事が起こったあと間もなく、店内へ足を踏み入れたのは5人。
サキリ・デイジーカッター
、
柳内 みこと
、
恵御納 夏朝
、
八神 修
、
仙藤 紫
という面々だ。
「また、随分と厄介なことに巻き込まれてしまったわね……」
「とにかく、状況への対処を考えないわけにはいかないな」
紫が端正な唇をため息に揺らし、修は顎に手を宛がって一つ頷く。
そうして修は、すぐに、まだぽろぽろと泣いている
犬杜 初
へと声を向けた。
「すまないが、至急、包丁を貸してほしい。頼めるかな」
「……包丁?」
「初、僕にはマチェットを。山仕事なんかで使うんじゃないか?」
「……へ? うん、お兄ちゃんが仕事で使ってるのがあったような気がする、けど……」
何に使うの? と、涙に濡れた初の眼差しが2人に尋ねている。
双眸を光らせて、サキリは、不敵に笑った。
「だって、その悪魔とやらを倒して一閃さんを助けるには、武器は多い方がいいだろう?」
一閃さんに無許可になってしまうのが申し訳ないけどね、と事もなげにサキリ。
その言葉を受けて、初が、涙をぐいと拭って立ち上がる。
「っ、ういも行く! お兄ちゃんを酷い目に遭わせた奴なんて、ボコボコにしてやる!」
「……犬杜さん、きっと、危険どころではない戦いになりますわよ?」
掠れた声を荒げる初に、みことは、静かな声を投げる。
「わかってる! だけど、そんなの関係ないもん!」
そう声が返れば――みことの口元に咲く、小さな笑みの花。
「な、何で笑うのよ?」
「いえ、私も、あなたの言葉で決意が固まったというだけのことですわ」
「決意?」
「大切な方がこのような目に遭っては、それは私でも、到底許せるものではございませんもの」
だから、初が戦うことを望むのであれば。
「せめて、護衛をさせてくださいませ。もし怪我でもなさったら、お兄様が悲しまれますものね」
どこまでも凛として、けれど同時に、どこまでも優しい眼差しをして。
みことは、真っ直ぐに初を見て、言った。
「あ、あのっ!」
睦(むつ)が声を跳ねさせたのは、その時だった。
どうしたの? と、紫が、彼を落ち着かせるような声音で問う。
「僕も、道具、出せます! その、たくさんは、無理ですけど……」
「……睦君。猫さんのシールって、出せる?」
静かに尋ねたのは、夏朝だ。
尤も、同じく『静か』と言っても、みことの声のそれとは質が違う。
極限の怒りに、底から冷えた静かさだった。
「あ、は、はい! 出せます!」
「じゃあ俺は、白木杭を頼もうかな」
「私は……そうね、金属バットってわかるかしら?」
「はい、どちらも大丈夫です!」
修と紫の言葉に、睦が頷く。
睦から受け取ったものを、修は腰に差し、紫はその握り心地の確かさを認めるや、
「それじゃあ、私は先に行くわね。<黒い化け物>の相手をするのは、個人戦でしょう?」
と、何でも屋の戸を潜って、先ほどよりも強く雨が降る外の世界へと向かっていった。
僕も……、と言いかけて、夏朝は、皆の顔をぐるりと見回す。
「初ちゃんも皆も気を付けて。趣味の悪い悪魔を……僕の分も叩くの、お願い!」
「ああ、安心して任せてもらって構わないよ」
サキリが笑んだのにふっと息を吐いて、
「ありがとう。僕は……<黒い化け物>を、倒してくるから!」
と、夏朝は意志の強さを感じさせる声で言い切って、何でも屋を後にした。
桜庭 円
が何でも屋『いぬもり』に現れたのは、それから間もなくのことだった。
「おひさー……って、そんな雰囲気でもないかぁ」
ふむむ、と首を傾ける円。
何せ、奥の座敷に寝かされた
犬杜 一閃
は、円の賑やかな登場にも身動ぎさえしない。
それに、銀髪の少年(睦のことだ)以外はそんな一閃を放っておいて、
――お兄ちゃんってば、マチェット、どこに仕舞ったのよ!
――犬杜さん、一度落ち着きましょう。闇雲に探してもいけませんわ。
――柳内の言う通りだと僕も思うよ。あれ? そういえば、あの奥は……。
――まだ探してないな。俺が見てくるよ。
という具合で、(落ち着きに欠けるのは初だけのようだが)何とも騒がしくしていた。
「うーん、変な時に来ちゃったかなぁ?」
と呟きが零れたのも、まだ異変を知らず、絶賛散歩中だった円からすれば致し方がない。と、その時、
「あっ! お客人が!」
と、睦が円に気付いて、店の方へ、ぱたぱたと下りてきた。
そうして円は、自分でも知らない間に、異変の只中に立っていたことを知ったのである。
「おおう、そんなことが。一閃さんが大変だ!」
「はい、大変なんです……」
「んじゃ、ボクも気合入れなきゃいけないね。睦ちゃん、トンファーってわかる?」
棒の武器なんだけど……とスマホアプリで絵を描いて彼の目前にそれを翳せば、
「あ! わかります、わかります! 武術の道具ですよね」
と、睦は何度も頷き、ぽぽん! と手頃なものを手品のように取り出した。
「おお、すごいすごい。あとは……初ちゃーん! ここって、登山用ロープとかないー!?」
「あ、円! 登山はしないけどロープならあるはず! ええっと、確か……」
「押入れですわ、犬杜さん。私、取って参ります」
てきぱきとみことが動いて、所望された品を用意する。
トンファーにロープを結んで、
「じゃーん! 遠隔武器にもなる紐付きトンファーのかんせーい!」
と、晴れた声を出す円。
その間にマチェットの方も無事に発見されて、サキリの手の中に収まった。
それと時をほぼ同じくして、
「……一閃さんも同じ状態になってるなんて……」
と、最後の客人達が、円が開け放っていた戸を潜る。
呉井 陽太
と、意識を失い、陽太に支えられている
志波 武道
だ。
「志波先輩もか……」
と、サキリが、首筋の黒薔薇をすぐに目に捉えて、短く零す。
武道が苦しげに低く呻く姿を見て、初が益々いきり立った。
「何なのよ、もう! 早く行こ! こんなことして、その悪魔、絶対許さないんだから!」
「って、初ちゃんちょっと待ってー!」
今にも店を出ていこうとする初を、陽太が止める。
「気持ちは分かるけど落ち着いて。オレも、一緒に行くよぅ」
「陽太センパイも? ……それなら、うん、一旦落ち着く。ちょっと待つ」
「良かったぁ。ええっと先ず……武道君を休ませたいんだけど、椅子か何か借りてもいい?」
「初ちゃん、奥、まだスペースあるんじゃない?」
陽太の言葉に円が応じ、皆で、武道をなるべく楽な姿勢で横たえさせた。
陽太にも情報が行き渡ったあとで、みことが考え考え口を開く。
「睦、その悪魔について知っていることを、全て教えてくださいませ」
どのような些事でも構いませんわ、と、付け足すみこと。
「情報は多ければ多い程良いのですから」
穏やかな声で促せば、睦は、暫し考え込んで、言った。
「……仲間達が応戦した時のことなら、少し。相手の戦い方なんですが……」
そうして一行が知ったのは、湖面から伸びる手と攻防一体の嵐の存在。
他にも隠し玉があるかもしれませんが……と、恐縮する睦へと、
「十分有益な情報ですわ」
と、みことは微笑んでみせた。
「――初、」
思案の色が滲む声で、修も口を開く。
「追加で、モップとワイヤー、ビニールテープも貸してもらえるかな?」
「いいけど……どうやって使うの?」
「すぐにわかるよ」
初の言葉に、修は、ふっと口の端を上げた。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月26日
参加申し込みの期限
2019年06月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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