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きらきら☆スイーツバイキング ~魔法のプリンを添えて!?~
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華やかで、それでいて品の良さも湛えている『ネコット』の店構え。
それを前に、
タイラ・トラントゥール
は瞬間、胸に抱えていたもやもやを忘れた。
露草色の瞳を瞬いた後、はたと我に返る。
同時に、胸の内のもやもやもタイラの元へ戻ってきたが、
「……構うものか」
と、振り切るように小さく零して、タイラは、店内へと歩を進めた。
(元より、記念の限定バイキングというのがどんなものか興味を惹かれた、それだけだ)
※
店内の、適度に冷えた空気が心地良い。
溢れるスイーツの香も、無闇に甘ったるくなく、好感の持てるものだった。
上品な華やぎも、外観と変わらずだ。
(来てみて、良かったかもしれない)
何となく、そう思う。
タイラの心の翳りの原因は、この店にもあると言えばある。
けれどカフェの中は、そのことを差し引いても、居心地の悪くない空間だった。
純白の皿を手に、居並ぶスイーツ達を見て回る。
タルトタタンにクグロフ、色とりどりのマカロンにマロンクリームの山がうず高いモンブラン。
フランス生まれの甘味の数々を目に、タイラは僅か、眼差しを曇らせる。
(――アイツが見たら、喜んだだろうにな)
タイラ曰くの『アイツ』とは、今回、連れ立って出かけることが叶わなかった。
(何ならこの程度、ボクが奢ってやってもまったく構わなかったんだが……)
それでも今、タイラはひとりで、スイーツの森に立っている。
その事実が、不意にやたらと心細く感じられたのを、タイラは首を緩く横に振って追い払った。
そうして、スイーツ選びへと意識を向ける。
ずらりと並ぶマカロンの行列から、タイラの目にとび込んできたのは、晴れた琥珀色。
黒と金のシックな説明書きに、
『アプリコットのマカロン。期間限定品』
という旨が、丁寧かつ分かりやすく記してあった。
ふむ、と少し考えて、皿に乗せる。
あまり量は食べられないタイラである。
故に、どのスイーツを選ぶかは慎重になるべきところだと考えているが、
(この限定バイキングでしか食べられないものなどないか、少し興味があったからな)
というふうに、タイラは判断したのだった。それに、
(この、明るい琥珀色も、まあ嫌いじゃない)
マカロンの他に、小振りのケーキを2種類ほど皿に盛ったところで、
「プリン、出来立てでーす!」
と、店員の声が響いた。
気持ち良く並べられる、硝子の瓶に収められたプリン。
何とはなしにそれを眺めていたら、
「わ、魔法のプリン、きたきた!」
「食べると願いが叶うって噂があるんだよね!」
と、自分と同じくバイキングのお客らしい、若い女性達の声が耳に届いて。
「魔法のプリン、か……」
非科学的だ、とは思った。
けれど、信じる信じないは別にして、願い事なら胸に座している。だから、
「……まあ、食べてみてやっても、いいか」
と、タイラはプリンの瓶を手に取った。
瓶は、心が解けるような、程良い冷たさを纏っていた。
※
「ん、どれも悪くないな」
席に着いて、タイラは、己のプレートを彩る甘味を、ひとつひとつ味わった。
チョコレートのケーキは、中に紅茶のムースが隠れていて、舌を楽しませ。
メロンのショートケーキは、豪華ながらも繊細でこれまた品のいい味わい。
件のプリンは、口に含むや溶け消えるようなとろとろっぷりだ。
そして、琥珀色のマカロンは。
(中身は、アプリコットとホワイトチョコのガナッシュか。酸味も甘さも程良いな)
沢山の種類は食べられなかったが、じっくりゆったりと極上のスイーツを楽しんで。
タイラは、もうすぐ時間だと、レジへと向かった。
※
「これは……」
会計を終えたあと。
レジに並んでいる品を見て、タイラは思わず声を漏らした。
そこに鎮座していたのは、あの琥珀色のマカロンを含む、カラフルなマカロン達。
店員の女性が、ふわりと微笑んだ。
「そちら、限定バイキング開催中のみの販売となります。バイキングでも、人気なんですよ」
ひとつひとつ包装されたそれは、値段も手頃なものだった。
気軽に贈れて、相手もそう気負わずに受け取れるような。
胸が、とくんと跳ねる。
「すまないが――」
タイラが続けた言葉に、店員の女性は笑顔で頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月24日
参加申し込みの期限
2019年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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