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きらきら☆スイーツバイキング ~魔法のプリンを添えて!?~
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「食べ放題なのだわ!」
海月 珊瑚
の声が、明るく煌めく。
歌うのが苦手な珊瑚だけれど、きらきらと弾ける声は、まるで音楽のよう。
「わぁ~♪ とーっても可愛いスイーツがいっぱいですっ♪」
珊瑚に続いて『ネコット』に足を踏み入れた
天宮城 因
も、ピンクの瞳を存分に輝かせた。
とは言っても、その心中は、甘いもの沢山でトキメキMAX☆ といったふうな因の態度からは程遠い。
何せ因は、甘いものが苦手なのである。
既にその眼差しは、油断なく食事系のメニューを探している。
ともあれ、傍目にはテンション&女子(?)力が上がりまくりな2人とは対照的に、
「ほう。これら全てがたったの1500円で食べ放題か……」
と、
千歳飴 楓子
は一見落ち着いた調子。けれど、
「これは腕が……いや、胃が鳴るな」
なんて零した楓子の水色の双眸は、底から、鈍い光を放っている。
楓子さん、早くも臨戦態勢に入りました。
「因、どれを食べるか悩んじゃいます~!」
「どれでも、いくらでも食べるのだわ! 因ちゃん!」
気合い十分、拳を握って身を乗り出し、珊瑚は悩む素振りを見せる因に訴える。
そう、これは、いわば美味しい戦争!
ちゃっかりとして、純白の皿にスイーツを早くも端から盛りまくりながら、
「珊瑚氏、燃えているな」
と、楓子が淡々として聞こえる声音で言った。
両手が空いていたなら拍手を贈るところだけれど、生憎、手は塞がっている。残念。
「そう、このためにお腹を空かせてきたわ今の私は、熱いオンナなのだわ……!」
いっぱい食べちゃうのだわ! と珊瑚も皿をスチャリと構えた。
「って、あっ! 見て見て、このゼリー!」
「わあ♪ とっても綺麗で、因、キュンキュンしちゃいます~♪」
「私もキュンキュンなのだわ! 海みたいに真っ青でキラキラしてて……」
とても美味しそうなのだわー! と、珊瑚、大興奮。
「こっちもすごいぞ」
と、今度は楓子が、とっておきのスイーツを示してみせた。
「このモンブラン、マロンクリームが山のようだ。中には、大きな栗が隠れているに違いない」
「うう、浪漫を感じるのだわ! ……はっ!」
「珊瑚さん?」
「こっちのイチゴタルトも美味しそうなのだわ……!」
「苺とカスタードとタルトがこう、アレか……これは捨て置けないな」
豪華スイーツの山を前に、盛り上がりまくる珊瑚と楓子。
「珊瑚さんも楓子さんもすごいです~☆」
と、因は瞳をぱちぱちと瞬かせた。
「因はあんまり食べれないので、何を食べるかしっかり検討しないといけないですねっ☆」
とは言うものの、因の皿にも、バッチリ彩りの花が咲いている。
甘いものは極力少なく、けれどそれが目立たぬよう、巧妙に見栄えのいい軽食を配置。匠の技。
「因スペシャル盛りの完成ですっ♡」
と、因がきゃるるん♪ と笑み零したのとほぼ同時、
「あーもう! 全部取っちゃうのだわ!」
という珊瑚の声が、辺りに響いた。
※
「ふう。ざっとこんなものか」
席に着いた楓子の前には、山盛りのスイーツが乗った皿。
楓子の皿を見て、因の皿を見て。
珊瑚は、水色の双眸を宝石の如くにきらきらとさせた。
「楓子ちゃんのそれも、因ちゃんのそれも美味しそうなのだわ! すごく可愛いのだわ!」
「うふふっ♪ 珊瑚さんのもとーっても美味しそうですよっ♪ 勿論、楓子さんのも☆」
「珊瑚氏の皿も因氏の皿も、それぞれに趣深いぞ。では早速いただきま……」
「あー! 待って待ってまだ食べないで!」
早速スイーツにフォークを入れようとした楓子に、珊瑚が慌ててストップをかける。
む? と不思議そうに首を傾ける楓子の前、珊瑚は急ぎ、スマートフォンを取り出した。
「ああ、写真か」
「わあ、素敵ですね♪ 珊瑚さん、とびっきり可愛く撮ってくださいねっ♪」
キュートにポーズを決める因へと、
「任せるのだわ!」
と請け負う珊瑚。しかし、
「早く撮ってしまおう。早く。もうまちきれない。よだれが落ちて皿が汚れそうだ」
という具合で、楓子の催促がすごい。
「わ、わ、待って! すぐに撮るのだわ!」
――パシャリ!
シャッター音の響きが店の空気に溶けるより早くに、
「撮ったか? 撮った? よし。食べよう。いただきます」
と、楓子、そびえ立つモンブランにフォークを入れた。
大きく一口、ぱくり、もぐもぐ。
「うむ、美味しい……」
「イチゴタルトも絶品なのだわ……!」
「ん〜、因のもすっごく美味しいですっ♡」
それぞれに自身がチョイスした品を口に運び、口々に感想を漏らす。
「はあ……何もかも美味しい……こう……口の中にアレが広がってソレがこう……」
良い……と締め括る楓子。
THE・下手食レポだが、本人が、
「幸せとはここに……」
なんて恍惚としているので、たぶんオールオッケーだ。
さて、食レポといえば、因のそれは見事なものだった。
「エビがとーってもぷりっぷりで、クリーミーなアボカドと相性バッチリですっ♪」
「ほう……」
華やぐ声で前菜の感想を零せば、楓子の耳がピクリ。
「こっちのローストビーフも綺麗なピンク色っ♡ 味付けも食べやすくてとっても美味しいですっ♪」
「ほほう……」
またもぴくぴくっとする楓子の耳。
「それからこっちは……」
と因が再び喋り始めたところで、楓子はすっくと立ち上がった。
「楓子ちゃん?」
珊瑚が己の名前を呼ぶのに、楓子は毅然として、
「おかわりしてくる」
と宣言した。
再び戦場へと赴く楓子の背中は、歴戦の猛者の如き風格を纏っていたとかいなかったとか。
※
楓子、凱旋。
皿にはまた、これでもかとスイーツや軽食が鎮座しているが、
「珊瑚氏のとったその水色ゼリー、なに味だ?」
と、楓子の食への探究心は尽きない。
「えっと、これかしら?」
「うむ。海みたいだが、しょっぱいのか?」
「たぶん、ブルーハワイ味だと思うのだわ」
「一口くれ」
お願いもウルトラど直球。
表情にこそ出ないものの、楓子の瞳の中には、期待の色が鮮やかに踊っている。
その様子が微笑ましいとクスリとして、
「はい、あーん! なのだわ!」
と、珊瑚は海の青を掬ったひと匙を楓子の口元へ。
あーん、と口を開けて、もぐもぐごくん。
楓子は満足顔で、
「おいしい。さっぱり」
と頷いた。
良かったのだわ、とにこりとして、
「あ、因ちゃんも食べるかしら?」
と、珊瑚。
親切心から、因の返事を待たずに海色ゼリーを再びスプーンに掬う珊瑚を目に、
(ブルーハワイのゼリー……そこまで甘くはない、か?)
なんて、因は頭をフルスロットルで回転させて、
「そうですねぇ、せっかくなので因も頂きますっ♪」
と、パーフェクトと言って差し支えのない、極めて愛らしい笑みの花を咲かせた。
「はい、あーん♪」
「もぐもぐ……うんうん、サッパリしてて美味しいですっ☆」
「しょっぱくなくてよかった。おいしい」
相変わらずふんわりしている楓子の感想。
けれど、楓子のバイキングへの情熱はとどまることを知らない。
「因氏、因氏。そのサンドイッチの中身は何だ?」
「これですかぁ? このサンドイッチは……BLTっぽいですっ♪」
因が答えれば、きらりと光る楓子の眼差し。
「絶対においしいな。一口くれ」
「いいですよっ♪ はい、あーん♡」
むぐむぐ、ごっくん。
「おいしい。ボリューミー」
「肉厚なベーコンに、トマトとレタスの瑞々しさが堪らないですよねっ☆」
「うむ。それだ。おいしい」
因と楓子の会話を耳に、珊瑚はうずうずソワソワ。そして、
「わ、私にも一口ほしいのだわー!」
と、遂に、混ざりたさが大爆発。
(だって、とってもおいしそうな上に、とっても楽しそうなのだわ!)
なんて、小動物よろしくふるふるとする珊瑚へと、
「勿論、珊瑚さんの分もありますよっ♪ はい、あーん♡」
と差し出されるBLTサンド。
それを口に運んだ瞬間、珊瑚の表情がパッと華やぐ。
「んー! これもおいしいのだわ!」
次持ってこようかしら……なんて思案するのもまた、かけがえなく素敵な時間。
※
まだまだ名残惜しいけれど、残る時間はあと少し。
というわけで3人は、一緒に魔法のプリンを取ってきて食べ始めた。
とろんとろんのプリンを口に運んで、楓子は満足だとばかりに息を吐き、
「こんなに美味しい上に願いまで叶う、そんな欲張りセットがあっていいのか?」
と、誰にともなく問う。
甘いものは苦手だけれどこれは2人と一緒に、と因もプリンを味わって、
「楓子さんの言う通りですねっ♪ 願いが叶うプリンだなんて、とーっても素敵ですっ♪」
と愛くるしい笑みをかんばせに乗せた。
ここで、珊瑚が再びそわそわり。
「と、ところで2人は、どんなお願い事があるのかしら?」
やっぱり恋愛関係? と続けるより早くに、
「そういう珊瑚さんは何をお願いするんですかぁ?」
と、ことりと首を傾けて、因。
「えっ、わ、私!?」
予想外の切り返しに慌てる珊瑚だったが、因も楓子も、揃って珊瑚の顔を見つめている。
「私は……うーん……推しの周りの空気になりたいのだわ!」
「推しの周りの空気……?」
因の首がより一層傾くが、何かのスイッチが入ってしまった珊瑚は、止められない止まらない!
「観葉植物とかでも良いのだけれど、それだと一箇所からしか見られないじゃない? でも空気なら様々な角度から、好きな距離で舐めるように観察できるのだわ……! あんな姿やこんな姿、さらにはあんなことをしているところも――」
珊瑚さん、ここまでめちゃくちゃ早口です。
しかし珊瑚、危ういところではたと我に返って、
「……はっ! 涎が! 私の話ばかりごめんなさいなのだわ!」
と、淑女らしく口元をハンカチで拭った。
何だか色々ギリギリな気もするが、セーフったらセーフ。
「珊瑚氏の夢、なかなかロマンに溢れていていいと思うぞ」
と、楓子だって頷いているのだから間違いない。
「わ、わかってもらえて嬉しいのだわ……!」
「推しへの愛は大切だ。楓子も推しの限定ピックアップガチャに幾ら課金したかわからない」
だが、と敢えて楓子は言う。
「楓子は、空気じゃ満足できないな」
「と、言うと……?」
楓子の力強い言葉に、こくりと喉を鳴らす珊瑚。
楓子が、重々しく音を紡ぐ。
「推し……そう、古今東西あらゆる美女に奉仕されたい。いわゆるハーレムだ」
楓子は夢想する。
その中心で、ぐうたらと、ただ息とソシャゲだけをする自分の姿を――。
「最高だ……」
うっとりとして呟く楓子。因が、
「……二人とも、すっごくロマンチックで素敵な夢ですねっ☆」
とスイートな声で言って、ニコッとした。
本当に言葉通りのことを思っているのかは、因にしかわからないったらわからない。
「そういう因ちゃんは? なのだわ?」
珊瑚が水を向け、「そうですねぇ……」と因は思案する。
「もうすぐ秋なので、オータムカラーの可愛いお洋服が欲しいですっ♪」
「ああっ! わかるのだわ!」
「パパにお小遣いいっぱい貰って、素敵なお店に行って……それで、秋色のコスメも欲しいですねっ♪」
「もっともーっと、可愛い因になりたいです~っ♡」
素敵なのだわ! と、珊瑚の声が弾む。
「お願い事は女の子の夢なのだわ! 私、人魚姫になるのも夢なのだわ」
歌も上手くなりたいし、恋だってしてみたいのだわ! と珊瑚。
「うーん、お願い事が多すぎて、どのお願い事にしようか迷っちゃうのだわー!」
どうしようかしら……と考え込む珊瑚の方へと顔を向けて、
「全然思いつかないよりもいいじゃないか」
と楓子があっけらかんと言った。
因も、楓子の言葉にうんうんと頷く。
珊瑚のかんばせに、笑みが戻った。
胸には、ふわふわと温もりが座している。
「ふふ、私たちのお願い事、この魔法のプリンで叶うと良いのだわ!」
陽だまりのような笑顔で珊瑚が言えば、
「うむ。そうだな」
「そうなったら素敵ですねっ♪」
と、楓子はこくりとし、因は口元を甘やかな笑みで華やがせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月24日
参加申し込みの期限
2019年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!