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たとえ今日が、終焉(おわ)りゆく明日の始まりだとしても
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お待たせしました、と言って
御巫 時子
は古書喫茶『思ひ出』に現れた。
「え? いま時間ちょうどくらいよ。お待たせじゃないない」
今道 芽衣子
はひらひらと手を振る。
「ええ、僕らが早かっただけです」
五十嵐 尚輝
は時子を見上げたままぼんやりとしていたが、芽衣子から目配せされると立って、少々ぎこちないながらも時子のために椅子を引いた。
「ありがとうございます」
会釈して時子は席に着き、自分も珈琲を頼んでいる。
「時子ちゃん今日も可愛いね。私、娘ができたとしたら時子ちゃんみたいな服装させたいなー」
ニコニコと芽衣子は、今日も着物姿の時子を眺めて悦に入っている。
「あ、ありがとうございます」
いささか照れつつ時子は問うた。
「それであの……芽衣子さん、ここに住まれるということは就職先が決まったんでしょうか?」
「うん。もう内定通知もらったから言っちゃうけどね、寝子島中学校ってあるでしょ? あそこの教師」
「おめでとうございます」
時子は、拍手するように両手を何度かあわせた。
「といっても、産休とそれにつづく育休で一時的に抜ける先生の代理、つまり臨時教師に過ぎないけどねー」
言い方は悪いけど一時しのぎでしかない、と芽衣子は乾いた笑いを浮かべた。
「大学時代、だるいとか文句いいながらも教員免許取っといて良かったわー」
「ちなみに、教育実習は僕も一緒でした」
「また懐かしい話じゃない」
ふわりと尚輝が笑った。芽衣子も。
学生時代の尚輝先生と芽衣子さんが、肩を並べて教育実習生をしているところを想像すると、時子はそれだけでほほえましい気持ちになる。
「で、担当教科は理科なんですか?」
「ううん、英語。たまたま求人があったのが英語だけでね……」
アメリカの大学で教員までしていた芽衣子だ、得意中の得意だろうと思いきや、そこは不満らしい。
「本当は理科が良かったよ、もちろん。でもまあこればっかりはねえ……だって日本の教科書英語って根本的におかしいんだもん。たとえば、アメリカじゃ『How are you ?』に対して『I’m fine, thank you.』なんて実際には言わないよ。こんな言い方病み上がりのときくらいしか使わないってば」
「そうなんですか?」
時子には意外な話だった。まあ考えてみれば「元気です」と答えるのは、日本でも「体調は?」と訊かれたときだという気がする。
「あと、日常会話でシェイクスピアみたいな言い回しまで出てくるよ。文法的には正解かもしれないけど、これで話されたら怖いって」
「そこは、生きた言い回しもあわせて教えるということで」
「そうね、それに」
と言ったときにはもう、芽衣子の口調から愚痴めいたものは消えていた。
「文句ばかり言ったらいけないよね。なんといっても、寝子島で暮らせるんだから」
芽衣子から時子に、『寝子島での部屋探しを手伝ってほしい』という連絡が入ったのは少し前のことだった。短い文面だったので詳細についてはわからなかったが、尚輝にも声をかけていること、近々本当に彼女が引っ越してくるということはわかった。
もちろん行きますと返事して、今日、時子は嬉しいニュースを聞けたというわけだ。
芽衣子から渡された不動産情報誌には、すでにあたりをつけたらしき物件に、数枚の付箋が貼ってあった。
「なるほど、ご希望の場所はシーサイドタウンに旧市街、星ヶ丘それぞれにおありのようですね」
「うん、よくわからないけど予算と、フィーリングをつきあわせてこんな感じかな、と」
土地勘ないんでなんとなくのイメージなんだけど、と芽衣子は自信なさげに言う。
「いいと思いますよ。なんとなくでも」
では僭越ながら私から、簡単に各地区の説明をさせていただきます、と時子は不動産誌の地図をひろげた。
「まず、島の南部にあたるシーサイドタウンは、少し行けばシーサイドアウトレットがあって色んなお店が入っているので便利ですし、大観覧車から見える夕日と染まる景色が綺麗です」
「そういえば、寝子島中学もシーサイドタウン地区ですよね」
尚輝が補足した。
「東北部の旧市街には、古き良き建物や街並みが残っていて、時間があっという間に過ぎるような居心地の良さがありますね」
「下町の風情という意味なら旧市街が一番でしょうか……あ、僕が住んでいるアパートも旧市街です」
そして時子の指は島の西部に向かった。
「このあたり、すなわち星ヶ丘は新しいエリアで、ヨーロッパのような街並みや建物が多かったり近代的なマンションも増えてます。私が暮らす星ヶ丘寮もこのあたりなんですよ。落ち着いたら場所をお教えしますので、いる時でしたらいつでもお越しください」
「でも星ヶ丘は全般的に家賃が高いのよね……候補に入れたところも、狭いのに家賃、それに敷金礼金のたぐいも一番高いんだもの」
芽衣子は苦笑した。
「中学校から遠いというのも考えて、やっぱり星ヶ丘は外すことにするわ。当面けっこう貧乏しそうだし」
なお芽衣子はシリコンバレーでも、数人でルームシェアした部屋に住んでいたという。
「そうですか……」
星ヶ丘だったら自分と近くて良かったのに、と少し時子は残念に思ったが、さりとて芽衣子が寝子島に住むという事実に間違いはないので気を取り直す。
「実際に物件のある場所に行ってみますか? もしよろしければご案内いたします」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月27日
参加申し込みの期限
2019年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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