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たとえ今日が、終焉(おわ)りゆく明日の始まりだとしても
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「ゼッタイ、あんた私のこと嫌ってるよね……」
ブツブツ言いながら
紅
はボールペンを取った。
しかし、ペンをノートに接地したまま、腕を動かさず止まっている。
ここはゲームショップ『クラン=G』。ゲームショップというと雑居ビルの一角でひっそりと営業しているようなイメージがあるかもしれないがこの店は違う。元々は確かにその規模だったがつい最近、ゲーム好きが多いという寝子島島民の気っぷを追い風に、元ファミレスだった店舗を居抜きで買い取ったという大胆な店なのだ。
ゆえに、広い。
ゲームも、多い。
海外品の、本国でも忘れられたようなシロモノがプレミアもつけず定価で売られていたりする。
通信販売もやっているがやはり現物主義なのか、島外からも足繁く通うファンもいるという。
しかし『クラン=G』のレジカウンターは、移転前の規模から変わっていない。商店街のはんこ屋さんみたいなガラスケースがぽつんとひとつ、置かれているだけなのである。
そのカウンターをはさんで、店側、レジ側にひとりずつ少女がいる。
いる、というか、対峙しているといったほうがいいか。まだ鞘を払わぬ剣豪同士、あるいは同じ檻に投げ込まれたばかりのマングースとハブのように。
ひとりは店側、『紅』と名乗る少女。ベースボールキャップの下で猫目が光っている。芸能スカウトが放っておかないような整った顔立ちだ。未確認情報だが中学生くらいである。
もうひとりはレジ側、緑のエプロンをつけた店長代理、
三佐倉 千絵
小学六年生。将来美人になりそうなところもあるがまだ発展途上か。クールドライな眼鏡がよく似合う。
――何この冷えとるかー? バッチェ冷えてますよぉ! な空気。
外はからりと晴れた真夏だというのに、この付近だけは暗雲たなびく凍土だと、
七枷 陣
は理解した。
来店早々、大変なものを目にしてしまったものだ。
陣は一部始終を聞いていた。聞いてしまった。
こういうヒリヒリするような空間は、正直、苦手だ。
触らぬゴッドにカースなしということで、回れ右して背を向けるのが安全策であろう。
とはいえ不本意とはいえやりとりを聞いてしまった以上、逃げて忘れても後から思いだして後悔する……かもしれない。
その逡巡が伝わったのだろうか、このとき同時に、紅と千絵が首を九十度めぐらせた。具体的に言うと、陣を見た。
「なんだ、アンタか」
なにしにきたの? などと無茶苦茶なことを紅は言った。(どう見ても来店客であろう。そもそも、紅だって客だ)
「七枷さん」
いらっしゃいませ、と千絵は声を弾ませた。
ぱっと陣は両手をあげて、敵意はないというポーズを取る。
「あー、なんか取り込み中みたいだから、僕は新入荷のトレカでも見てるよ」
「待って」
反射的に陣は防衛発言をしたものの、紅は陣を当事者に引き込む気満点のようだ。手を伸ばし陣のポロシャツの裾をつかむ。
「ちょっと聞いてよ、この女が……」
「店長代理、です。『この女』ではありません」
一瞬陣に見せたやわらかさはなんだったのか、千絵はロボット口調に復している。ええい、と八重歯を見せて紅は言い直した。
「……この女こと店長代理が、予約簿に本名書けとか言うんだけど」
あたしが自分の本名嫌いなの知ってるくせに、と紅は小声で付け加える。なお、紅は本名を
芋煮 紅美
(いもに くみ)という。紅芋などとあだ名されからかわれた過去がありそうだ。
沈黙が訪れる。
陣は唾を飲み込んだ。どうやら、コメントを求められているようだ。
「まぁ店員としてちゃんとしてるって意味で千絵ちゃんが正しいんだけど、紅も本名をなるべく書きたくないって気持ちも分かるし……うーん」
紅は腕組みした。千絵は両手を胸の前で合わせていた。
――紅はそれ以上ゴネたらモンスタークレーマーに行きかねないし、千絵ちゃんも千絵ちゃんでもう少し柔軟に対応しても良いんじゃない?
要するに、どんぐりの背比べだ。
うながされるままに陣は続けた。
「妥協案として住所電話はちゃんと書いて、カタカナで名前は書けば少しはマシなんじゃないかなって」
すると、不服そうに紅は片眉を上げたのである。
「なにその裁き。それってアレ? サンポーイチリョーゾンってやつ?」
三方一両損だろ、ていうか、用法間違ってませんかね……。
と言いたくなったが押さえて、
「まあまあ」
と陣は左右の掌をふせるようなゼスチャーをする。
てかスルーしないで妥協案提示するだけ有情だと思うんじゃが……。
ところが紅はさらに語気を強めるばかりだった。
「そもそもアンタ、どっちの味方よ」
「は?」
「どっちの肩持つのか、って聞いてんの!」
なぜそういう話に!? 僕はただトレカを見に来ただけなのに。
紅の眼差しは真剣そのものだ。まっすぐに陣だけを見ている。目は口ほどにものを言う。「あたしよね当然?」と、あきらかに語っている。
その一方で千絵も、熱のこもった視線で陣を見つめているではないか。まるで、「……私を選んでください」とでも言わんばかりに。
陣は自分が、窮地に陥っていることを悟った。
猛獣の群れに追われ千尋の谷の崖っぷちに追いつめられた心境だ。
崖に飛び込むか!? 迫り来る牙に身を任せるか!?
――次ページに続く――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月27日
参加申し込みの期限
2019年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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