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たとえ今日が、終焉(おわ)りゆく明日の始まりだとしても
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職業は聞かれたら文筆業と即答したいところだし、もう少し詳しい相手にならPBWのゲームマスターと名乗りもしようが、世間一般的な表の顔は、司法書士ということになるだろう。
星山 真遠
、PBWでの活動名
久慈たから
は、窮屈なネクタイの結び目を直しながら、司法書士として
アーナンド・ハイイド
の相談を聞き、適切と思われるアドバイスをしていた。
「なるほどねー、先生、ありがとう。いつも助かるよ」
「なあに、『プロムナード』さんとは営業許可申請のときからの付き合いだからな。アフターサービスみたいなもんだよ」
営業許可申請、もう少し詳しく書けば風俗営業許可の1号申請というのは、キャバクラやホストクラブのような接待飲食店が業務を行うために取得しなければいけない国からの許可のことだ。行政書士が扱う業務のなかでも、トップクラスに難しいもののひとつとされている。
プロムナードの申請書類を作成したのは真遠である。以来その縁で彼は、オーナーやキャバ嬢の法律上の相談に乗ったりしている。
「そろそろ店、オープンね。先生、よかったら遊んでいってよ。今日は先生、サービスと言うことで無料にするよ」
アーナンドはひとの良さそうな顔に笑みを浮かべてくれるのだが、それはいけない、と真遠は首を振った。
「客として来店するのはいいんだ。だが、ちゃんと料金は払うさ。オヤジさんも商売人なんだからわかるだろ? 公私混同はいけない」
そう言い含めてから真遠は、ネクタイの結び目を解いたのである。
案内されて着席すると、見回すまでもなく今夜の『プロムナード』は様相が違っているとわかった。
「なるほど、浴衣ナイトってやつか……いいねえ」
あんな
、
夕顔
、
恋々(レンレン)
、すれ違う嬢たちはすべて、思い思いの艶やかな浴衣姿だったのだ。あんなの、浴衣デビューしたての大学生みたいな姿は初々しいし、紫の浴衣をまとう夕顔はさすがの色っぽさだ。恋々の赤い浴衣も目に鮮やかではないか。
三人とも真遠とは知り合いなので、通りがかるたび手を振ったり会釈したりする。
キャバクラか。
ソファに背を預け、雰囲気作り用に飾られている提灯を長めながら真遠は思う。
PBW『にゃっかみ!』のシナリオのネタ、次はキャバクラにしようかな。人を選ぶだろうな、というか、大人PCってそんなに多くないよな――。
やってみる価値はあるかもしれないが、まず、予約は一件も入るまい。
そんな真遠の思考は唐突に途切れた、
「お待たせ~♪」
と、真遠の指名していた
まみ子
が現れたのである。
「まみちゃん、今夜もマサぴょんに指名してもらえて嬉しいなー☆」
間違って違うところに来てしまったのではないか、と面食らう客もいるかもしれない。実を言えば真遠も最初はそうだった。
それほどまでに彼女、まみ子の外見は幼いのである。くりくりした大きな目、舌足らずな口調、ツインテールという髪型もあって、中学生くらいにしか見えない。大きく見積もっても高校生がせいぜいだろう。浴衣のほうも、レース地の着いたロリータ風のアレンジがほどこされていた。
しかし実際は飲酒喫煙のできる年齢で、酒のほうもかなり呑む。実際、この店の最年少はいまいち垢抜けないあんなか、接客業の従業員としては色々規格外の
九鬼姫
(そういえば今日はまだ姿を見ていない)らしい。といっても商売柄、実年齢は全員秘密なのだが。
真遠はここ最近、まみ子を指名することが多い。というのも、彼女は筋金入りのオタクなので、みずからオタクを自負する真遠にとっては話題に困らない相手だからである。
「今年の夏アニメなあ……」
乾杯もそこそこに真遠はぼやきはじめた。
「不作だよねえ~。何年かに一度の大飢饉って感じぃ」
さすがまみ子、よくわかっている。打てば響くようにすぐ返してきた。
「だろ? 期待してたやつもあるんだよ、一応は」
「あれでしょ? 第二期の」
言いながらまみ子は、さっそく二杯目を注いでくれた。
「もしかして原作もああいう展開なのか?」
「違うよ全然! まみちゃん単行本全部持ってるもん! 可哀想にこれで原作の漫画も売り上げ落ちちゃったら製作会社は作者たんにどんな切腹して詫びる気なんだろって感じだよ」
「どんな切腹って、ハラキリは決定なのかよ」
「当然」
「切腹に種類があるのか?」
「あるよぅ! 追腹(おいばら)、詰腹(つめばら)、無念腹……」
「それまた意味違わないか。それはそうとしてあのロボットのやつ、どうにかできなかったのか」
「マサぴょんも見た!? あれもねー、どう締めくくる気なのかってねー」
……と、いわゆるオタトークに突入すると時間を忘れるくらい話が弾むのだった。
「夏のネコミケ? 当然行くよ。でも今年の夏はまみちゃんマスクしてサングラスかけて、こーっそりどっかでブース出してるかも」
「なに!? どんな本出すんだ?」
「はずかしいからナイショー」
こういう話ならいくらでもできそうだ。
――しかし。
楽しく会話しながらも、どうにも真遠は、落ち着かないものを感じてもいた。
このまみ子、普段ノーテンキに振舞っているが、作り物めいている気がする。
なぜと問われても真遠は返事に窮するだろう。ただ、そんな気がするだけだ。何年も自分の本心を隠すクライアント相手に仕事してきた弊害だろうか。
数日前の夜のことだ。
時間は忘れたが、ほおずき祭りの前夜だったということだけは覚えている。
まみ子によく似た少女が、見知らぬ女性とシティーホテルに消えていくところを見た。相手は二十代前半くらいだったろうか。はっとするほどの美女だったが、容貌にはどことなく暗い影があった。
そのときは急な仕事で呼び出されたので気にとめる余裕もなかったが――。
いかんな、と真遠は己に告げる。
脈絡のないことばかり考えてどうするんだ。ここには、瑣末事を忘れに来ているはずじゃないか。
もっとも、彼女が誰と恋しようが寝ようが自由だし、キャバ嬢には色々と事情もある。詮索するだけ野暮ってものだ。
こんなことを考えるのは俺も疲れてるからだな。きっと。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月27日
参加申し込みの期限
2019年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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