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たとえ今日が、終焉(おわ)りゆく明日の始まりだとしても
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日傘をひろげ、表参道商店街を南に歩いて抜ける。
御巫時子がガイド役、今道芽衣子と五十嵐尚輝が観光客、といった様相だ。芽衣子はもちろんのこと、尚輝も男性用の日傘を差していた。
「このお店のコロッケが美味しいです」
「ここの道を抜けたら、すぐ海なんですよ」
「この道は乗馬クラブのお馬さんが通ることもあるんです」
時子は物件をめぐりながら、丁寧に豆知識を披露した。
「すごいなあ、御巫さん。住んでる僕より詳しいですよ、間違いなく」
尚輝は感心しきりといった様子だ。
芽衣子も気に入ったようで、潮風を胸一杯に吸い込んでいる。
「やっぱり海が近いところっていいよね。私、山間部の育ちだったから、どうしても海辺に憧れちゃうんだ」
寝子電本線沿いにシーサイドタウンに入ろうかというところで、
「そういえば」
と何気なく時子はふたりに尋ねた。
「以前、教育実習に行かれたということですが、おふたりの学生時代の夢はなんだったんですか?」
「僕は」
と言いかけて尚輝は、少し言葉につかえた。
「呆れられるかもしれませんが、とくにありませんでした。科学、とりわけ化学(ばけがく)が好きだったので大学院まで進んだし、なんとなくこのまま研究がつづけられたらいいなあ、と思っていた程度で……」
ここまで言って、なんだか申し訳ないとでもいうように付け加えた。
「ああ、でも、まがりなりにも科学――化学に限定するんじゃなくてサイエンス全体のつもりです――にまつわる教師になって、ささやかながら好きな研究も続けられているし、これで良かったのかもしれません」
「私は、夢とか言われると、ちょっとキツいかな、いま」
芽衣子は、傘を少し前にかたむけた。
「あの、思いついただけなんで、無理に言う必要は……」
「いいのいいの、時子ちゃんに悪気がないことは知ってるから。私はちょうど、その夢が破れたばっかりなんで、まだ立ち直りの途中にいるところ」
芽衣子はゆっくりと息を吐き出した。
「ごめんね、湿っぽい話して、大丈夫、日本の学校教師だってやってみたいとは思ってたから。まずは代理教員をしっかり務めて、そこから研究者に再挑戦するとか、やってみるわ」
それで、と芽衣子は時子に水を向ける。
「時子ちゃんの夢は?」
そうですね、と時子は言う。
「小さいころ、将来の夢はお嫁さんだったんですが、違う夢も見つけたいですね。まだはっきりと決まってなくて。亡くなった母方の祖母が獣医をしてたので憧れてました。あと、動物園の飼育員さんもいいなと思ってます」
いずれにせよ、動物に関わる職業がいい、ということだった。
「いい夢だね」
芽衣子は、その夢ごと時子を抱きとめるような微笑を浮かべた。
一通り見て回って、芽衣子の候補はほぼ絞りこめた。最終的には、不動産屋に連絡して実際の部屋まで見て決めることになるだろう。
もう夕方だ。最後は時子の提案で、シーサイドアウトレットの観覧車に乗ることになった。
「いい夕陽よね。頂上から眺める景色はさぞ綺麗でしょうね」
芽衣子は時子と尚輝がゴンドラに乗るのを確認して、
「あ、私携帯電話、チケット売り場に忘れてきたかも!? 見てくるわ。大丈夫、ふたりのことは次のゴンドラで追いかけるから!」
などと言って駆け戻っていった。
「えっ、大丈夫ですか!」
扉は閉じ、時子と尚輝はふたりきりで揺られることになる。
「次のゴンドラで追う……って……?」
尚輝はしきりと首を傾げているが時子は察していた。芽衣子が気を利かせてくれたのだと。
見ればふたつあとのゴンドラから、芽衣子が笑って手を振っているのが見えた。
今なら、言える。
頂上にさしかかったとき、鼓動の高鳴りを感じながら時子は小声で告げた。
「さっき、将来の夢の話、しましたよね」
「はい」
「私、卒業しても先生のそばにいれたら嬉しいです……」
きっと夕陽のせいにできるだろう。
頬が紅潮していたとしても。
「……ええと、もしかして、寝子高の教師をお考えだとか?」
尚輝はあいかわらず尚輝らしい回答をしたものだが、それでいい。
そんなところも含めて、時子は彼が好きなのだから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月27日
参加申し込みの期限
2019年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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