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うさぎが質屋を襲撃しました。現場からは以上です。
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【昼 うさぎ調査】
「それじゃあ、ぼくらはこの土管の上からどこまで飛べるか競争だー」
「わーい!」
曖浜 瑠樹
がこっそりと広場を覗くと、そんな言葉と共に、確かに喋るウサギがニ匹ほど、土管の上から飛び降りたり、小さな身体で大きく手を広げたりしていた。
見る分にはとても癒やされるが、二本足で立ち続け人語を話している時点で、確かにこれは叫んで逃げ出す人がいてもおかしくはない光景でもある。
瑠樹はその中を出来るだけうさぎを驚かせないように、かつ自然に身を出して声を掛けた。
「遊んでるのかねぇ、オレも混ぜてー!」
「遊んでくれるのー? あそぼー!」
「ね! みんなも『冒険』に行っちゃったからね……
でも、ここにいるのも大事なんだって。だから遊ぼう!」
小さなうさぎ二匹は、想像よりもアクティブに跳ねながら瑠樹の手に触れて引っ張った。
遊びの輪に入った瑠樹は、さっそく楽しく一緒に飛び跳ねながら尋ねてみる。
「他のうさぎさんもいるのかなぁ?」
「いるよー、みんなキラキラの眩しいものを置いているお店を探してるんだ。ぼく達は──あ、秘密って言われてるんだ!」
「そうかぁ。みんなにも会えたらいいなぁ!」
そして、少しの疑問は残るものの、瑠樹は無事に留守番をしているらしいうさぎ達の輪に溶け込む事に成功した。
『事件現場とネットの情報のみですが……恐らくうさぎは【質屋自体を目的として狙ったのでは】と推測されます。
ですが、それ以上のことはまだ──』
「そうですねぇ……」
携帯電話はSNS越しに
常闇 月
に繋がっている。
椿 美咲紀
は思考を巡らせながら、速いスピードで携帯に文字を入力していった。
『強盗の調査は監視カメラのみでなく、目撃情報も警察関係って丁寧に拾ってくるものなのですよ。
つまり、強盗のあった夜にも【二足歩行うさぎ】の目撃情報が上がってきていると思うのです。
そこから──』
美咲紀は、強盗日前日辺りへと検索の日付を絞り込む。そしてその中から歩くうさぎの情報を絞り込めば──
『……良く知る寝子高周辺が一番多いのです。うさぎの目撃情報が多い所が、拠点あるいは目的地ってことですよ』
『なるほど。では、拠点は大して離れていない可能性がありますね。
この付近には、もう一軒質屋が──ん?』
月の反応が途絶える。それから、数分。
『椿さん。偶然見付けたのですが、先程からタイムラインにうさぎの情報をまとめて下さっている方がいます。今、一つリツイートします』
椿の携帯に一つ、知らないアカウントの呟きが浮かぶ。そこには、先程上がった以外にも僅かだが点在する質屋のリストに、地図とマーカーまでつけられた
北里 雅樹
のツイートがあった。
『これは便利なのです。使わせてもらいましょうですよ。
【探索者】と括っていると言うことは、他の誰かも別動隊で動いている可能性があるですね。シュー君も動いていますし、情報をまとめつつも、その辺りを被らないようにしたいのです』
『確かに。
では、この方と少し連絡を取ってみます。』
月は即座に、リツイートの主へとリプライを送った。今回の事件において、対象が対人ではないというのはありがたい。何しろ犯人は間違いなくここを見ていないのだから。
『うさぎについて、丁度その周辺を調べています。他にも情報があれば教えて欲しいのですが』
「おっ」
すっかりうさぎ情報発信基地となった『299 COFFEE』に居座る雅樹が声を上げた。
月の要望に、取捨選択で一旦は切り捨てた詳細情報も改めて送りながら、言葉になり切れない言葉を脳裏で呟いた。
──興味で調べた自分の情報で人が動くというのは、まあ、悪くない。それが別れても人間的には納得している元カノと同じ目的、と言うのであれば尚更だ。
暑くて体力がなければ倒れそうな旧市街を、
志波 武道
は携帯の地図を片手に、ねこったーと切り替えながら歩いていた。
そこには、ネットの情報だけでなく、足で稼いだ情報もある。
「個人経営のお店と、小規模の質屋は……これで一通り、かな」
旧市街にはHPを持っていないお店、地域密着型の質屋も幾つか存在していた。情報の中にその代表格とも言える、旧市街の質屋『ねこじ』の位置を交えた情報も、うさぎ探しに回っている
如月 庚
と
屋敷野 梢
に流していく。
そして同時に、ねこったーで目に入った『うさぎ達は連続犯であり、今は多分次のターゲットを探しているのではないかと思う』という内容に添えられた、拡散希望の引用リツイートに目を留めた。
引用の言葉には『私も、次があると思っている』
──この事件自体、元々が現実的ではない極みのような内容だ。だが、それでも。これが連続的に起こるであろう事は事実なのだ。
それを予測し、情報として拡散している人物がいる。もし接点を持てるのならば、その理解者とは多少なりとも協力がし合えるのではないか。
武道は、即その引用リツイートをした
椎井 莉鳥
へと連絡を入れた。
『うさぎが連続犯で動いているって情報を見て。
こちらもうさぎについて調べているのだけども、もし良ければ少し情報交換が出来れば──』
「ん……?」
旧市街の買い物帰り。
御剣 刀
は慣れ親しんだ道に僅かな違和感を感じた。
何か、いつもの履き慣れた靴に砂が入ったかのような。そんな非日常を知っているから分かる、日常の綻びの気配。
刀がそのような不可思議な感覚に、しばらく立ち尽くしていると、
「あ、刀くん!」
声が掛かった。莉鳥とのやり取りを終えた武道が、刀を見付けて駆け寄ってくる。
「志波先輩。何かあったんですか?」
刀はこの時点で理解していた──やはり、何か事件が起きている。
武道の話を聞き終え、協力は惜しまない旨を約束し、刀は頷いた。
昼間の探索は一人で。ルヴィアを連れた夜の散歩は長くなりそうだ。
ゆっくりと、曲がり角を覗く。遠く、
八神 修
の視線の先に瑠樹とうさぎ達が遊んでいる所が目に入った。
落ちていた貴金属類を辿ってここまで来た。おそらくここに襲撃された質屋の品が隠されているうさぎ達の拠点であろう。
そこから更に陰に隠れて様子を窺うと、その修の側を、薄クリーム色の毛並みをしたうさぎが、小さく跳ねながら通り抜けていった。
「あ。ひとのお友だち。いいなぁ」
そこに特に疑うところ無く、うさぎは瑠樹に挨拶をして、仲間に伝えた。
「ねぇねぇ、素敵なところみつけたよ。
『リーダー』が確認しに行ってるよ。ぼくは新しいところを見つけにいくね。
あのね、ぼくが見付けたキラキラのお店は──」
話し終えたうさぎが脇を抜けていく。修は即座に意識を集中させ暗記した場所の情報と、この場がうさぎ達の拠点である事を、月と美咲紀へメールで伝達した。
そのまま耳を澄ますと、瑠樹が話す他の会話も聞こえてくる。盗み聞きは修のポリシー外だが、今回はやむを得ない。
「他にもいるんだぁ。皆に会いたいなぁ」
「みんな、お日様が落ちたら戻ってくる予定だよ。
でも、ここのお日様きれいってみんな言うから、みんな同じ頃に帰ってくるかは分からないけれども」
まだ日差しは低くない。
ここで願わくはリーダーも把握出来ればと思っていた修だが、何も準備していない状態の張り込みには限界がある。更には、これ以上動かないでいる事はうさぎ達の後手に回る可能性もある。
それらを吟味した上で、状況をまとめ上げると、修はその場を一旦離れ、月と美咲紀に改めてメールを送った。
『さっき送った場所に、うさぎのリーダーがいる事は間違いなさそうだ。そして他のうさぎも寝子島の質屋を探している可能性が高い。
この場で待ち続ける事も考えたが、後手に回ってからでは遅い。うさぎのリーダーが確保出来るなら、そこを押さえるのも肝要だ。
うさぎの説明だけだと分かりづらいが、そこから明確な質屋の場所が分かれば──』
それに、美咲紀の返事が即座に戻ってくる。
『はいです。さっき送ってもらった情報から、シーサイドタウンの質屋さんが一軒分かりましたですよ』
同時に月が、雅樹から送られてきた該当する質屋の資料を修にも送って情報共有をする。
『他の方からいただいた情報の候補に挙がっていました。最初の質屋からそれ程遠くありませんね』
『それじゃあ、現地で集合しよう。どうかよろしく頼む』
「おにーちゃん、ばいばいー」
「ばいばいー! また遊んでー」
思えば、瑠樹はお昼ご飯を食べていない。出来る限り長居をしつつも楽しく遊んだが、お腹が減り続けてしまい仕方がなくて、瑠樹は一旦家に帰ることにした。
時間としては午後のティータイム過ぎだろうか。この時間に戻ると恐らく夜に忍び出さないと外出は難しいが、この時間でも家の人にも迷惑を掛けてしまうので、選択肢としてはやむを得ない。
うさぎニ匹に見送られながら広場を出る。広い道路に出ればまるで別の世界のようだ。
(うさぎさんの事、フツウを守るお兄さんお姉さんには知らせないとかなぁ?)
瑠樹が家に帰ると、平穏な家庭の幸せの一環として、やはり戻ってこないことに心配をされてしまっていた。それに謝りつつ、瑠樹は急いで家のパソコンからねこったーを立ち上げる。
そして、瑠樹はうさぎと話した内容を、タイムライン上でうさぎについて語る、フツウを守っていることを知っている人物達へと、頑張って内容をまとめ、送り届け始めた。
「さて、情報的にはこんなもんだろ」
我ながらかなり頑張ったような気がする。雅樹は携帯を前に大きく伸びをした──瞬間、その切っ掛けとなった元カノ
椎井 莉鳥
から電話が鳴った。画面に映る文字は、やはり懐かしいを通り越して目新しい。
「どうした」
『拠点があって、うさぎが徘徊してるのは確定みたい。質屋の目星がついたなら手伝って』
「こき使いすぎじゃないか?」
『暇でしょ』
一刀両断。莉鳥の言葉に、雅樹はやれやれと腰を上げる。
「さっきの質屋にはもう向かってるヤツがいるようだな。じゃ、俺らはもう一つを回るか」
最後に面倒な肉体労働が待っていた。
だが、二本足のうさぎがどんなものかと言われれば、興味が無いと言えば嘘になる。
「ついお昼、食べ逃しちゃいましたねー」
武道の情報を受けながら、旧市街を探索していた
屋敷野 梢
と
如月 庚
は、気が付けば太陽も時計も、お昼をとうに回っていることに気が付いた。
「うろついてるっていううさぎを何とかしねぇ限り、夜が本番になる。そろそろ何か食っておきてぇところだが」
「それじゃあ、今日の昼は如月くんの奢りですねー!」
梢の声が弾む。それに庚が瞑目しながら呟いた。
「……『すすきの』だな」
「いいですねー。あそこはヘルシーかつ美味しいですからー」
旧市街の蕎麦屋の名前が挙がる。若干ため息まじりにも感じられた言葉だが、一食の奢りはおいしい。梢は、嬉しそうにそちらの方角へ足を向け──その先に、曲がり角を折れる、丸尻尾のついた毛むくじゃらのお尻が見えた。
「見付けました!」
梢が声を上げ、走り出したのは二人同時だった。後を追い曲がり角に飛び込むと、驚いて振り向いていた二足歩行のうさぎが慌てて走り出すところだった。
「逃がさねぇ!」
「二足歩行のウサギ、心の声がぶち転がしたいといってますし、とりあえずは追い詰めちゃいましょーか!」
『ぶち転がしたい』は『ぶちのめしたい』三歩手前の丁寧調の言葉と予測されるが、まずは追い詰めなくては話にならない。二人はうさぎを追い掛け、一気にその勢いを跳ね上げた。
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月20日
参加申し込みの期限
2019年04月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月27日 11時00分
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