this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
襲来! フード怪人!!
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
エピローグ
――さてここは、寝子ヶ浜海岸。
「これじゃあまるで私、誘拐犯みたいじゃない!」
遠海は座り込みながら、頭を抱えた。
隣では、ついうっかり連れてきた男の子が、同じように座っている。
火照った体を潮風が撫でていく。おかげで冷静になれたのだが、なったと同時に、事の重大性に気付いたわけである。
今頃は、母親が探し回っているだろう。警察に通報されているかもしれない。
ぐう、とお腹が鳴った。
「……ええと、ちょっといい? お腹空いちゃった……」
男の子――健介(けんすけ)と名乗った――が、こくん、と頷いたので、遠海は海岸沿いに建つ食堂の暖簾を潜った。
「はい、いらっしゃいっ」
店のおかみは、明るい女性だった。水の入ったコップを二つ、遠海と健介の前に置く。
健介は、こんな店に入ったのは初めてなのだろう、好奇心と怯えの混じった目で店内を見回していた。
遠海は、煤けた壁に貼られたメニューを眺めた。かつ丼、天丼、親子丼、カレー、ラーメン、チャーハン――どれも美味しそう、と呟くと「全部、美味しいよっ」と返ってきた。
「じゃ、全部」
「全部?」
おかみが目を丸くした。
「そっちの壁、端から端まで」
メニューの貼られた壁は、二面ある。遠海は、片方だけを指差した。
「……お客さん」
「大丈夫。食べられます。とにかくめちゃくちゃお腹減ってるんで!」
おかみは健介と遠海を見比べ、
「……まあ、食べ盛りもいるようだし」
と納得したように頷いたが、遠海は全て自分で食べるつもりだった。健介は計算に入っていない。
最初にラーメンが出された。伸びないうちに、と箸をつける。
食べながらスマホを取り出し、ニュースをチェックした。
「……あ、解決したみたい」
「え?」
と、外を眺めていた健介が振り返る。
シーサイドタウンで、奇妙な着ぐるみたちが暴れていたが、全員逃走――サンマさん除く――とある。
「終わったみたい。もう大丈夫よ」
「本当?」
「うん」
と、遠海はスマホの画面を健介に見せた。その間に、運ばれてきたかつ丼に手を付ける。
健介の顔が、見る見る明るくなっていく。
「もうママ、おこらない?」
「……多分ね」
誘拐してしまった自分はともかく、と心の中で付け加える。
とたんに、健介のお腹が鳴った。
健介は真っ赤になりながら、遠海の顔をちらりと見上げた。くすり、と遠海は笑い、親子丼のどんぶりを健介の前に置いた。
「食べる?」
「でも……」
親子丼には、卵だけでなく鶏肉が入っている。どちらも、数多い健介の嫌いなものの一つだ。
遠海は何も言わなかった。ただ、天丼、カレー、チャーハンを黙々と食べ続ける。
細身のどこにそれだけ入るのか、おかみは呆気に取られていた。
遠海がチャーハンの最後の一口を食べ終わると、健介は慌てて箸を手にした。親子丼を取られると思ったのだろう。実際、そのつもりだったけれど。
やや冷めてはいたが、半熟の卵に包まれた鶏肉を、目を瞑って口へ放り込む。次の瞬間、ぱっと両目が見開かれた。今度はご飯ごと、かっこむ。
その量とスピードが増えていくのを見て、遠海は微笑んだ。おかみもにこにことしながら、別の皿を持ってきた。
「はいよ。野菜も食べなきゃね。サービス」
遠海は、薄く切ったきゅうりを摘んだ。それを見た健介が、自然に箸を伸ばしてくる。
この様子を見れば、あの母親も喜ぶだろう。動画を撮ろうか、とも考えたが、せっかく気持ちよく食べている健介の邪魔をしたくなかった。
さあ、これから「誘拐」をどう誤魔化そうかな、と思いながら、遠海はきゅうりをぽりぽりと噛んだのだった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
泉 楽
ファンレターはマスターページから!
お待たせしました。
「襲来! フード怪人!!」リアクションをお届けします。
ここから先はネタバレになりますので、先にリアクションに目を通されることをお勧めします。
襲ってきたフード怪人のうち、
お野菜怪人→めでたく成仏(?)
お肉怪人→ボコられ、消滅
お魚怪人→ボコられ、気絶
という三者三様の結果になりました。ボコられたサンマさんがどうなったか、知る人はいません。嗚呼。
なお今回の話は、アレルギーなど持っている子は対象外でした。そういう子も出せればなーと思ったのですが、物語のバランスが崩れそうなので割愛しました。
でもって、好き嫌いが治ったかというと、……多分治ってないんじゃないですかねえ。ただ、ちょっと食べてみようかな、と思うことぐらいは、あるかもしれません。それぐらいの変化です。
それではまた、別のシナリオでお会いしましょう。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
襲来! フード怪人!!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
泉 楽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月26日
参加申し込みの期限
2019年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!