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伊豆で泳ごう! 夏の臨海学校!
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◆三日目:宿でのひと時~少女と夜空と水彩画~
夕食の後、生徒たちは浴場や自室に向かいぞろぞろと歩いていく。そんな中、武道は椅子に座ったままぼんやりとしていた。
「なんか疲れが一気に来たな……」
「大丈夫ですか、先輩」
そう呟いた武道を、彰尋が心配そうに覗き込む。武道は彰尋の姿を見た途端シャキッと背筋を伸ばして笑顔を見せた。
「大丈夫! 消灯まではゆっくりするよ。ところでどしたー?」
武道は彰尋の服装を見て、今にもどこかに出かけそうな格好であることに気付く。それを指摘された彰尋は、少し目を泳がせた後、口を開いた。
「あー……いや、ちょっと天体観測を……」
「そっか! 消灯までに帰ってくるんだぜぃ!」
と言って彰尋を見送った後、武道は食堂を出ると、部屋の窓近くに陣取りノートを開く。普段からタイム等を記録しているそれの、新しいページに彼は今日の成果を書き始めた。自分の記録に加え、遠泳中に見た他の生徒の様子も書き加える。
「……よし」
それから数分後、ノートを閉じて伸びをした武道は窓の外に視線を移した。遠くから聞こえる波の音を聞いていると、うとうととしてくる。
「そろそろ寝ようかな……ん?」
が、外の景色の中に彰尋の姿を見て、急激に目が覚めた。
「抜け出せたみたいだね」
「なんとか……!」
あおいと彰尋は靴を脱ぎつつ、きょろきょろと周囲の様子を伺っている。夕日は遠く水平線の下に沈み、空には星が瞬いていた。あおいはほっとしたのかその場に腰を下ろし、彰尋もそれに倣う。そんなことをしながら、彰尋はあおいを誘った時のことを思い出していた。
二日目のレクリエーションの後、偶然あおいと会った彰尋は遠泳の後に星を見ようと誘っていたのだった。
「寝子島でも確かに見れるけど……」
迷いのあるあおいの瞳をしっかりと見て、彰尋はこう続けた。
「高校二年生の夏に、伊豆で見れるのってきっと一回だけなんじゃないかなって思うから」
彼の視線を受けて、あおいもまた彰尋を見つめ返す。彰尋はぐっと拳を握り、真剣な面持ちでこう言った。
「綺麗な景色と誰かと一緒に見れるなら、俺はあおいさんと見たいんだ」
それを聞いたあおいは暫しの間黙っていたが、やがてふわりと微笑んでこくりと頷く。
「……わかった。行こう! 遠泳終わった日でいいかな?」
「うん。ありがとう、あおいさん」
「どういたしまして!」
それは昨日のことだったが、彰尋にはなんだか遠いことのように思えた。彼は現在に意識を集中する。隣ではあおいが夜空を見上げ、その瞳に星に劣らないほどの輝きを宿していた。
「綺麗……」
そう呟くと、あおいは彰尋の方へ首を傾ける。
「なんか、寝子島で見るのと違う気がする」
「あおいさんもそう思う?」
彰尋はそう言うと、空へ視線を戻すあおいと共に星を見上げた。どれ程の時が経っただろう。彰尋はふと、口を開いた。
「あおいさんは……」
そのまま、彼は返事の保証のない問いを口から滑らせる。
「誰かとこういう景色を見に行きたいとか、偶然こういう景色に出会ったら誰かに見せたいなんて思うこと、あるのかな?」
それを聞くと、あおいは確りと頷いた。
「もちろん、あるよ」
「そっか……」
その誰かが誰なのか、想像を巡らせる彰尋をよそに、あおいはこう続ける。
「誰かっていうと……例えば弟でしょ、妹でしょ」
と言うと、彼女は家族の名、クラスメイトの名を連ねて、続けてこう言った。
「あとはののことか……友達かな」
そこで言葉を切ると、あおいは彰尋の手を取ってその瞳を真っ直ぐ見つめる。
「彰尋くんもね」
「俺も?」
「そうだよ」
あおいが頷くと彰尋はその手の先からじわじわと嬉しさが込み上げてきた。彰尋は淡い期待を胸に言葉を探す。
「じゃあ……えーっと……」
「何?」
過剰な熱が手から伝わらないように気を付けながら、彰尋は口を開いた。
「またこうやって俺が見たい景色があったときに、誘ってみてもいいかな……?」
うん。あおいはそう口を動かすと、はにかみながら笑った。
「私も彰尋くんと一緒に見たい景色があったら誘うね」
二人を暖かく見守るかのように、星月の光が天から降り注いでいる。あおいと彰尋はほのぼのと言葉を交わしながら、夏の思い出の中にその景色を刻んでいった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月25日
参加申し込みの期限
2019年04月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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