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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
夏夜に咲く桜
「……という噂があるんだよ」
と、謎の桜の木についての話を遠藤 健にする八神 修。
この二人が放課後にこうして話しているのは今や珍しい光景ではない。それどころかある種の定番とすら言えるだろう。
「んで、その桜を見に行こうかなと思うんだけど、一緒に行かないか？ 最悪、泊りにはなるけど丁度近くに温泉宿があるから問題はないだろうし」
「へぇ、なるほどね。夕食の天ぷらで手を打とうじゃないか」
「いや、夕食に天ぷらがあるかどうかも解らない上にそれ、宿に泊まる事になってないか？」
「八神の悪運なら、きっとそうなるかなぁと思って」
「おいまて。それ言うなら、大概そういう時は遠藤もいるんだからお前の悪運の可能性だってあるだろ！？」
彼らの会話が脱線する事はよくある事である。
ともあれ、夏の夜に咲くという桜を見に行く事はどうやら決定のようだ。
寝子温泉の近くまでやってきたところで、修と健は桜を求めて適当に散歩しながら歩いていた。
何せ詳細な場所が解らないので、そうするしかなかったのだ。
そして、ソレは突然修と健の目の前に現れた。
「……マジであったな」
「……あぁ。というか、ここ明らかにまたおかしげな場所だろ。適当に歩いてたらいきなりあの桜出てきたし」
その桜を見た二人はその巨大さに圧倒されているかのように言葉も出ないというような様子であった。
健が気付いたように、ここは明らかに異常を感じられる場所だ。そもそもこんな場所は寝子温泉の近くにあるなど聞いた事もないのだ。
「念の為、確認してみよう」
そう言って修はデジタルカメラを取り出す。
情報を集めた際にこの桜がある場所では写真や動画が撮る事が出来ないという話を得ていたのだ。
つまりデジタルカメラで何も撮れなければ、今見ているソレが件の桜であるという確証になるというわけだ。
「まぁ、こんな桜、そうそうあるわけもないし例の桜だとは思うけどな」
「俺もそう思うけどな。こういうのを確かめたくなる性質なんだよ」
デジタルカメラを撮ってみようとして、そもそも動作させる事さえ出来ない事を確認。
その後、修はGPSを見た後に桜の種類を確認してみたり、周囲の気温や桜自身の香りを調べたり、空間の揺らぎはあるかどうか、瓶に落花を採取したりしていた。
つまりところ、これらも確かめたくなる性質という事なのだろう。
「はー、調べた調べた。とりあえず、空間の揺らぎとかもないし不思議な空間ではあるけど害はなさそうだなぁ」
「それはそれで何でこんな空間が出来たのか気になるところではあるなぁ」
キャンプコンロで沸かした湯で作ったコーヒーを飲んだり、持ってきた弁当を食べたりしながらゆっくりとする二人。
今はただこの不思議な光景を目に焼き付けようとしているようだった。
「桜ってどんなイメージがある？」
「んー、イメージかぁ」
「思った事そのままで良いよ」
「確か何か言葉があったよな。桜の木の下にはってヤツ」
「あぁ、あれか。確か元は小説の一節なんだっけ」
「そうそう。桜の木の下には……変態が埋まっていると言う」
「お前が埋まれ！」
桜を見ながら修は桜という木にどんなイメージがあるかという話を切り出した筈が、何故変態が埋まっているという話になるのか。
「それだとまるで俺が変態みたいじゃないか！」
「うるせぇ！」
賑やかな会話。だが、この賑やかな会話こそが二人の関係性を示しているものだ。
桜のスケッチをしたり、桜の怪談を語ったりしながら修と健はこの不思議な桜が咲く夜を過ごすのであった。
後日、採ったサンプルを確認しながら今度またあの場所に行ってみるのも良いかもしれないと語る修の姿があった。
もしかしたら、作り手も不明な朽ちた塚があったりするかもしれないし、何も無いかもしれない。だけど、確かめたくなる性質としてはやはり確認してみたいようだ。
「ふっ、俺らしいだろ」
「天ぷらな」
「何でそんなに天ぷらに拘るの！？」
と、謎の桜の木についての話を遠藤 健にする八神 修。
この二人が放課後にこうして話しているのは今や珍しい光景ではない。それどころかある種の定番とすら言えるだろう。
「んで、その桜を見に行こうかなと思うんだけど、一緒に行かないか？ 最悪、泊りにはなるけど丁度近くに温泉宿があるから問題はないだろうし」
「へぇ、なるほどね。夕食の天ぷらで手を打とうじゃないか」
「いや、夕食に天ぷらがあるかどうかも解らない上にそれ、宿に泊まる事になってないか？」
「八神の悪運なら、きっとそうなるかなぁと思って」
「おいまて。それ言うなら、大概そういう時は遠藤もいるんだからお前の悪運の可能性だってあるだろ！？」
彼らの会話が脱線する事はよくある事である。
ともあれ、夏の夜に咲くという桜を見に行く事はどうやら決定のようだ。
寝子温泉の近くまでやってきたところで、修と健は桜を求めて適当に散歩しながら歩いていた。
何せ詳細な場所が解らないので、そうするしかなかったのだ。
そして、ソレは突然修と健の目の前に現れた。
「……マジであったな」
「……あぁ。というか、ここ明らかにまたおかしげな場所だろ。適当に歩いてたらいきなりあの桜出てきたし」
その桜を見た二人はその巨大さに圧倒されているかのように言葉も出ないというような様子であった。
健が気付いたように、ここは明らかに異常を感じられる場所だ。そもそもこんな場所は寝子温泉の近くにあるなど聞いた事もないのだ。
「念の為、確認してみよう」
そう言って修はデジタルカメラを取り出す。
情報を集めた際にこの桜がある場所では写真や動画が撮る事が出来ないという話を得ていたのだ。
つまりデジタルカメラで何も撮れなければ、今見ているソレが件の桜であるという確証になるというわけだ。
「まぁ、こんな桜、そうそうあるわけもないし例の桜だとは思うけどな」
「俺もそう思うけどな。こういうのを確かめたくなる性質なんだよ」
デジタルカメラを撮ってみようとして、そもそも動作させる事さえ出来ない事を確認。
その後、修はGPSを見た後に桜の種類を確認してみたり、周囲の気温や桜自身の香りを調べたり、空間の揺らぎはあるかどうか、瓶に落花を採取したりしていた。
つまりところ、これらも確かめたくなる性質という事なのだろう。
「はー、調べた調べた。とりあえず、空間の揺らぎとかもないし不思議な空間ではあるけど害はなさそうだなぁ」
「それはそれで何でこんな空間が出来たのか気になるところではあるなぁ」
キャンプコンロで沸かした湯で作ったコーヒーを飲んだり、持ってきた弁当を食べたりしながらゆっくりとする二人。
今はただこの不思議な光景を目に焼き付けようとしているようだった。
「桜ってどんなイメージがある？」
「んー、イメージかぁ」
「思った事そのままで良いよ」
「確か何か言葉があったよな。桜の木の下にはってヤツ」
「あぁ、あれか。確か元は小説の一節なんだっけ」
「そうそう。桜の木の下には……変態が埋まっていると言う」
「お前が埋まれ！」
桜を見ながら修は桜という木にどんなイメージがあるかという話を切り出した筈が、何故変態が埋まっているという話になるのか。
「それだとまるで俺が変態みたいじゃないか！」
「うるせぇ！」
賑やかな会話。だが、この賑やかな会話こそが二人の関係性を示しているものだ。
桜のスケッチをしたり、桜の怪談を語ったりしながら修と健はこの不思議な桜が咲く夜を過ごすのであった。
後日、採ったサンプルを確認しながら今度またあの場所に行ってみるのも良いかもしれないと語る修の姿があった。
もしかしたら、作り手も不明な朽ちた塚があったりするかもしれないし、何も無いかもしれない。だけど、確かめたくなる性質としてはやはり確認してみたいようだ。
「ふっ、俺らしいだろ」
「天ぷらな」
「何でそんなに天ぷらに拘るの！？」
あとがき
担当マスター：
昂祈
ファンレターはマスターページから！
昂祈です。
夏夜に咲く桜のリアクションをお届けいたします。
現実の方の時間は4月という事で、お花見の時期になりますね。
皆さんはお花見とかされたりする事はあるんでしょうか。
自分は会社とかでお花見はやらないので友達と集まってたまにやる事があるくらいですが、花より団子になりがちだったりします。
と言うのも、大抵お腹空かせていくのでガツガツしちゃうんですよねぇ。
さて、既に次のシナリオも出ていますが4月はもう1本は出したいと思っていますので、是非宜しければお願いします。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました！
夏夜に咲く桜のリアクションをお届けいたします。
現実の方の時間は4月という事で、お花見の時期になりますね。
皆さんはお花見とかされたりする事はあるんでしょうか。
自分は会社とかでお花見はやらないので友達と集まってたまにやる事があるくらいですが、花より団子になりがちだったりします。
と言うのも、大抵お腹空かせていくのでガツガツしちゃうんですよねぇ。
さて、既に次のシナリオも出ていますが4月はもう1本は出したいと思っていますので、是非宜しければお願いします。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2019年03月21日
- 参加申し込みの期限
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- 2019年03月28日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2019年03月28日 11時00分
