「桜ぁ?」
「そうそう。寝子温泉の近くらしいんだけど、すっこい大きい桜が満開に咲いてるんだって!」
「私、そんな話初めて聞いたけど、それって九夜山にあるって言われてる樹齢300年の幻の桜とは違うわけ? 後、桜が満開になる時期でもないと思うんだけど」
「あれは猫又川の水源近くだから場所が違うよ。今の時期に満開な理由は解らないけど、何時でも誰でも見れるってわけじゃないみたいで、見に行ったけど見れなかったって人もいるのよ。だから、信じてない人もいるし、大々的には話が広まってないみたい」
「ふぅん。で、見に行きたいってわけ?」
「良いじゃん、一緒にいこーよー」
それはいつも通りの寝子島の日常風景の中で二人の女子生徒が交わす会話。
雑踏の中で様々な物音、話し声がする中で何故か
新井 晶の耳へと鮮明に届いたもの。
「寝子温泉の近くに出現するようになった桜、ですか……」
誰にも聞こえないように呟くと同時にペロリと唇に残っていたアイスクリームを舐める。
容姿そのものは可愛いが、その様子はあまりにも妖艶。それは仮に晶を男であると知っていても堕ちかねない程だ。
「うーん、と……。あぁ、ネットでもチラホラと話が出ていたりはするみたいですね」
晶が自らの携帯端末を操作してみれば、片方の女子生徒が言っていたようにけして大々的ではないものの幾つかの情報を拾う事は出来た。
桜自体は確かにかなり巨大であるそうだが、それだけでなく一向に花が散る様子がないのだとか。
見れるのは日が落ちてからなのだが、不思議な事にどんな時でもまるで月の光のような優しい光が常に照らし続けている、らしい。
それから、桜のある場所なのだが寝子温泉の近くなのは間違いないそうなのだが、はっきりとどことは解らない。
探しているといつの間にか巨大な桜がある草原のようなところにいて、そこから帰ろうとすれば寝子温泉の近くに戻されるそうだ。
また、写真や映像等を撮ろうとすれば必ず失敗するそうで、件の桜のそういったものはないとの事。
それ故にその桜の話について信憑性が疑われているのだろう。
「何時から出現するようになったのかは不明みたいですね。話自体は七月くらいから出てるようですけど」
こうしてネットにある情報を見る限り、どうやら危険があるようなものではないようだ。
そうなると晶はこの桜そのものに興味が沸いて来ていた。どうせなら一度くらいは見てみたいなと。
果たして現れた夏の桜は幻か否か? 是非あなたの目で確かめてみては如何だろうか。
こんにちは、昂祈です。
まずは、新井 晶さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました!
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
ガイドにあるように寝子温泉の近くに夏の真っただ中に満開に咲く巨大な桜が現れるようになりました。
桜としてはかなりの大きさであるもののそれ以外は普通のソメイヨシノです。
出現する時間帯は夜となっており、いつ行っても月の光のような優しい光が上から照らしているので見えないという事はありません。
桜があるところはだだっ広い草原となっており、幾らでもゆっくりする事が出来ます。
また草原にはところどころに桜以外にも季節でない筈の花が咲いていたりします。
アクション
桜を探そうとするといつの間にか桜があるところについている為、探す為のアクションは特に必要ではありませんが、桜があるとされてるのは寝子温泉近くなので散策デートしたり、ついでに山菜取ったりするといったアクションもできます。
桜を探している時に持っていた持ち物は全て持ち込む事が出来ますので、例えばお弁当やシートを持ちこんで花見をする事は可能です。
但し、ガイドにもありますように写真や動画といったものを撮る事はできません。
舞って落ちている桜の花びらや咲いている花を持ち帰る事はできますので、記念に持ち帰りたい場合はご自由にどうぞ。
上でも触れていますが、桜そのものは普通のソメイヨシノですし、その他の咲いている花も季節ではないのに咲いているという事を除けば普通の花です。
○NPCについて
遠藤 健。
高校二年生。
同行のご希望があれば、一緒に参加します。
基本的に皆様のアクションに沿った行動をとります。
また遠藤以外のNPCの方でも、特定のマスターさんのキャラでなければ誰でもご指定して頂く事ができます。
気になるNPCさんがおられればどうぞご一緒に参加をしてみてください。