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夏夜に咲く桜
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ヒュー・ヒューバート
と
城山 水樹
は寝子温泉へと訪れていた。
目的はこの近くで夜に現れるという季節外れの大きな桜を見る為だ。その噂を聞きつけた水樹が行ってみないかとヒューを誘い、それをヒューが快諾したのだ。
夜にはまだ少し早い時間。ここに来るまでに夏という事もあって汗を掻いていた二人は以前来た事のある温泉宿の混浴風呂にて汗を流す事にしたようだ。
以前訪れた事のある温泉宿という事もあって、すっかりリラックスした気分で温泉を楽しんだ二人はすっかりさっぱりした気分になる。
風呂から上がる頃には時間的にも丁度頃合いとなっていたので、手を繋ぎ件の桜を探しに出かけた。
ヒューと水樹の身長は見事なまでに丁度ぴったり同じだ。まるでそれは運命の悪戯でさえあるかのように。
それ故に手を繋ぎ肩を並べて歩けば、自然と視線が重なり合う瞬間が出来る。少し顔を向けるだけでそういう状況になるのだ。
もう二人が出会ってからはそれなりの時間が流れているし、そういう関係になってからもそうだ。
だと言うのに、未だに二人は視線が重なると言うただそれだけで照れたように赤面をしたり、心臓がドキドキしたりしている。
もし仮に第三者が見ていたら、果たしてこの二人は本当に睦言を交わす事が出来るのかと思う事であろう。
「ね、ねぇ、ヒュー。この花って何だろうね?」
「ふふ。うん、何の花だろうね」
「……もう、ちょっとヒュー?」
照れ隠しと言わんばかりに月明かりに照らされていた花を指差す水樹。
だが、恋人であるヒューでなくても、その様子から照れ隠しだと丸解りである為に思わずヒューは微笑んでしまうのであった。
その微笑みに一体どのような意図があるのか。薄々感づいた水樹はヒューへと苦情を言うように頬を膨らませる。
しかし、自らの恋人のそんな可愛い姿を見れば、ヒューはますます微笑みを深めるだけなのは当たり前の事だ。
そんなヒューへ少しばかり文句を言おうとして彼の方を向き、思いっきり視線が絡み合ってしまって身悶えする程恥ずかしがる水樹。
それは自らがした照れ隠しが照れ隠しすらになっていないと言う事を自覚していたという事もあるのかもしれない。
そんなやり取りをしながら歩き回っていると、不意に月明りが陰り一片の花びらが舞うのを二人が同時に視界に捉える。
ヒューが手を伸ばし、それを手に取って見てみればそれは桜の花びら。
「これは……桜の花びら?」
「ヒュー、あれ、あれっ!」
「ん? どうした……」
手の平に乗せた花びらをヒューが見ていると不意に水樹がヒューの服の袖を引っ張って何かがある事を教えようとしていた。
どうしたのだろうと思いながらヒューがそれに応え視線を上げれば、そこにはまるで天に突き立つような大きさの桜の木が立っていた。
「桜……」
それは果たしてどちらの声だったのだろうか。
確かに先程までは存在していなかった筈の桜の木。だが、それを疑問に思う間などない。
真夏の夜に浮かび上がる桜の木。月明りの中で満開の桜が舞い散る様に、二人とも息をのんでいる。
ずっと繋いでいたヒューと水樹の手が、離れるどころかより深く深く指と指が絡み合う。
それはまるであまりの現実離れした光景に、互いの手のぬくもりに現実を求めたのかもしれない。この瞬間の二人にとっては、肩を並べて傍にいる傍らの恋人の存在こそが現実だったのだろう。
「ああ……綺麗……」
恐らくはそれは無意識の呟きだったのだろう。水樹の口からまるで歌うような呟きが漏れる。
ヒューがその声を聞いて、水樹の横顔を見てみると微かに頬が上気しているように感じられた。
互いに言葉は無い。この瞬間、言葉は必要ではない。
ただ互いに寄り添って桜を見上げるだけで十分であった。周囲に人がいるのかどうかさえ二人は確認すらしていないが、それすらもどうでも良かった。
ヒューと水樹の二人の中で、今ここに存在しているのは自分達とこの桜の木のみ。それ以外は見えて、いや、感じられてさえいない。
見るものさえ、音さえ、置き去りにするただ静かな空間。
いつの間にかここにいる二人を祝福でもするかのように、桜の花びらがヒューと水樹を囲むように宙を舞って踊り狂う。それはまるで桜吹雪というよりかは桜の竜巻とでも言うかのような光景。
二人は何時しかただ手を握るだけでなく、腕を絡ませるようにして密着していた。
そして、どちらからともなく二人の視線が重なる。何故かは解らないが、でも、それはとても自然なものであった。
桜が舞い散る中でそっとキスを重ねるヒューと水樹。
それを見守るのは桜とその花びらだけであった。
「花びらは持ち帰れるのかな?」
「普通のソメイヨシノにしか見えないし大丈夫じゃない?」
ヒューが花びらを手に取ってそう言うと、水樹は恐らく大丈夫だろうと答える。
そして、二人はこの日の記念にと花びらを持ち帰る事にしたのであった。
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担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月21日
参加申し込みの期限
2019年03月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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