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夏夜に咲く桜
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「これが噂の桜? すごいわね~♪」
と、季節外れに満開の花を見せる桜の木を見上げて嬉しそうに呟いているのは
伊藤 恵美
だ。
本日は季節外れの桜の噂を聞いて、もしかしたら面白い漫画のインスピレーションが沸くかもしれないと夫である
伊藤 武正
と見に来たのだ。
その武正は、
「こんな季節に桜なんて、この辺りの土地に何か異常が起きてるのか?」
と言うような事を真面目にと考え込んでいた。
妻である恵美からはそんな事を考えるなんて夢がない。こういうのはただ受け入れるのも大事だと言われていた。
とは言え、武正は自分があまり想像力豊かではない事を知っている。恵美にそう言われても、どうしても現実的な目線で見てしまうのだ。
だが、それで構わないと武正は思っていた。何故ならば、そういった思考は恵美が自らの分を補って余りある程持っていると考えているからだ。
満開に咲く桜の木と散る花。それらがとても綺麗に見える場所へとシートを敷いた二人は座って弁当を取り出す。
どうやらここで花見をしながら食事をする為に、弁当を用意して来たようだ。
「ありがとう」
恵美からお握りを受け取った武正は礼を言ってから大きな口を開けて頬張る。どうやら中に入っていたのはおかかのようだったが、味付けが良く整えられているのか満足そうに食べている。
固すぎず柔らかすぎず口に入れるとふわっと米が解けるお握りを食べながら、恵美は出会った事から料理が上手だったな、と武正は思い出していた。
「この島っていつの頃からか変わった事が結構沢山おきるようになったわよね。私もこの間コスプレの神様っていうのに会ったし」
「この島には落神伝説というのがあるんだ。親父にも子供の頃からよく聞かされたが、こういうのを見ると本当なのかなという気にもなるな」
舞い散る桜を見ながら恵美がそう言うと、武正は昔聞いた事のある伝説の事を語り出した。
この寝子島で発生する不思議な現象というのは本当に様々なものがある。今回のような、明らかに不思議、異常だと解る場所が出現するというのも少なくない。
恵美はコスプレの神様がいるのなら、季節外れに桜を咲かせる存在がいてもおかしくない気はすると考えていた。
但し、彼らは正確にはコスプレの神様ではないのだが、恵美の中ではすっかりコスプレの神様という事になっているようだ。
また武正の言う落神伝説について、恵美も聞き覚えはあったようだが今の今まですっかり忘れていた。
そこまで興味がなければ、伝説といったものでもこんなものかもしれない。だが、武正の話を聞いて恵美はこの島には確かに何か不思議な存在がいると感じていた。それが神なのかどうかまでは彼女には解らないが。
(そう言えば先日娘と過去や未来の映像を見たな。娘の花嫁姿は……いや、思い出すと泣きそうになるからやめておこう)
それは九夜山に出現した不思議な洞窟での出来事。
その中で見た映像は武正にとってはかなりショッキングな映像であったらしく、思い出す事すら憚られるようだ。
協会にウェディングドレス姿の娘。果たして、もし実際にその姿を未来で見たら武正はどのような反応をするのだろうか。
「まぁでも、こんな綺麗な桜を見せてくれる存在なら大歓迎よね♪」
隣でそんな事を武正が考えているのを察したというわけではないだろうが、まるで話を変えるように明るくそう言う。
恵美はこんな時期に綺麗な桜を見れてすっかり上機嫌な様子で武正にビール缶を渡す。
「これはビールかい?」
「あ、ノンアルコールだから大丈夫よ。やっぱりお花見にはビールでしょ!」
「あぁ、なるほどね」
「私のはアルコール入りだけどね」
花見にはやはりビールが必須でしょと言わんばかりにビール缶を掲げる恵美。
恵美はかなりお酒を飲む方なのだが、逆に武正は体質的に合わないのかお酒を飲めない性質であった。
それを知っている恵美は、それでも雰囲気だけでも味わって貰おうとノンアルコールのビールを用意して来たのだ。
それを理解している武正はノンアルコールで雰囲気だけでも付き合おうとビール缶のプルタブを起こす。
カンパーイと缶と缶と合わせ、ビールを飲みながらしばし黙って舞い散る桜を眺める。
「二人がお爺ちゃんお婆ちゃんになってもこうして一緒に過ごせたらいいわね」
「勿論出来るさ。死が二人を分かつまで僕らは共に在る、そうだろ?」
恵美のその願うような呟きに対して絶対にそう在ると確信を持っているかのように武正は答える。
それは正しく武正の意思の強さを象徴している。
「ふふ。ええ、そうね」
武正の言葉を聞いて甘えるように彼の肩に頭をもたれかける恵美。武正はそんな恵美の頭をそっと撫でるように抱く。
少しばかり恵美は大胆な事をしている事に恥ずかしそうにしていたが、お酒のせいにする事に決めたようだ。
(あぁ、娘と来なくて良かったかな。いたらきっと冷やかされてるな)
と、心の中で呟く武正。だが、それとは裏腹に彼は微笑んでいるのであった。
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担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月21日
参加申し込みの期限
2019年03月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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