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【星幽塔】第六階層 ウィッチパーティーへようこそ
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◆
「星詠のお茶をいただいてもいいかな」
サキリ・デイジーカッター
がティーポットへと手を伸ばす。
そこへサッと銀の使い魔が現れたかと思うと、すばやく華麗にお茶を注いでくれた。
使い魔がメイドさんっぽいフォルムになっている辺り、芸が細かい。これもフローレンスの仕込みなのだろうか。
「ありがとう。さて、どんな未来が見えるかな?」
フローレンスが、「とは言っても」と小さく苦笑を浮かべた。
「見えた未来が必ず起きるとは限りませんし、見え方自体曖昧だったり、どのくらい先かもわからなかったりしますから。占いや、願かけ程度に思ってもらえれば」
「それを聞いて安心したよ。見えるのが不可避の未来なら、流石に覚悟が要るからね」
冗談めかした微笑を浮かべて、サキリはお茶を一口のんだ。
お茶の水面に浮かんだのは、見たことのない洋菓子店から紙袋を手に出てくるサキリの姿だった。ちなみにお店は激コミだ。
周囲の風景からすると、塔ではなくて寝子島での未来なのだろう。
お茶会には似合いの平穏な未来に、サキリは口元をほころばせる。
「むー?」
そんなサキリとは対象的に、月詠がカップを手に唸っていた。
「変な未来でも見えたのかい?」
「いやー、何か作ってるみたいなんだが」
姿が変わったりはしていないから、近い未来なのは間違いない。
「何作ってるのかがわからぬ。むー?」
とりあえず、新しい素材みつけて何か作ってそうなのは確か。
素材もよくわからないので、食べ物なのか工作かもわからない。どっちもかもしれない。
「……なるほど。曖昧な見え方か」
得心がいった風に呟くサキリ。確かにこれなら、占いくらいに考えておくのがいいのかもしれない。
――・・願かけ程度に思ってもらえれば。
さっきのフローレンスの言葉に、
恵御納 夏朝
の脳裏をよぎるものがあった。
(願かけ……願いごと、か)
心の底から叶えたいと切望している、彼女の願い。
夏朝の中に在る別人格、夏夜。彼女と心身ともに分離して、共存する。
『普通』なら叶えられるはずもない、願うこと、否、願おうと思うことそれ自体が無茶な願い。
星の力のような不思議な力を有する星幽塔でなら、叶える手段は見つかるかも知れないけれど。
それがフツウを壊すことに繋がってしまうなら、諦めるべきだとも思っている。
焦げついたような苦味が、じんわりと胸の奥に広がった。
「……あの、どうかしました?」
心配そうなフローレンスの声に、夏朝は視線も合わせない。
「……なんでもない」
いただきます、と星詠みのお茶を一口飲む。
すっきりとした甘さが喉を通り抜けたかと思うと、カップに残ったお茶の表面がかすかに揺れた。
見えた未来は、フィルムが擦り切れた古い映画のようだった。
星遊塔の中を、有翼の巨大な藍白猫に乗り空を行く誰かの後ろ姿。
背格好や髪型は夏朝のソレによく似ているから、きっとまた星遊塔を訪れる未来が映ったのだろう。
わざわざ見るまでもないような、ささやかにもほどがある未来。
(……別に、期待してたわけじゃないし)
こぼれるため息に、水面が揺れる。未来はまだ、見えている。
地面に降りたった藍白猫の背中から、夏朝が降りて――
(――あれ?)
ふと覚えた違和感に、夏朝は庭園の隅っこでのんびりしている『騎士の光』の猫を見た。
ゴーレムたちの演奏を眺める巨体は、桃白色をしている。
水面の中の未来に視線を戻す。
未来の中の騎士猫は、藍白色をしていた。ソレ以外はそっくりだけど、毛並みの色だけが違うのだ。
色違いの騎士猫に乗った、夏朝によく似た誰かの未来。
一瞬息がつかえて、夏朝は胸をきゅっと握りしめた。
(そっか、これ……夏夜ちゃんが星遊塔に来て、騎士の光を使ってる未来……!)
「あ、あの、大丈夫ですか……? もしかして、嫌な未来でも……」
カップに釘付けになっていた視線を上げると、隣でフローレンスがおろおろしていた。
そこではじめて、頬を一筋伝う温かさに気づく。
銀の使い魔がそっと差し出したハンカチを受け取りつつ、夏朝は「大丈夫」とフローレンスに首を振った。
「……未来を見せてくれて、本当にありがとう」
あの未来が、本当に起こるものなのかはわからない。
けれどもし、夏夜も星幽塔を楽しめるなら。
夏朝にとっても、それは嬉しいことだから。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月17日
参加申し込みの期限
2019年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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