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暑い時の遊び方
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どうして夕方の空というのはこんなにも独特な感情を人に与えるのか。
それは、家に帰らなければならないという事に起因しているのだろうか。
物悲しい空の下で、今正に遊んだ帰りと言う様子の男子二人が仲良く並んで座っている。
「あー、疲れたねぃ」
「プールって気怠いと言うか独特の疲労感があるよな。多分、水に全身で浸かっちまうからだろうけど」
カキ氷を互いに食べながら夕暮れの神社でそんな風に会話をしているのは
呉井 陽太
と
志波 武道
だ。
陽太はオレンジ味、武道はブルーハワイのカキ氷を食べながらの夕涼みだ。
「はぁー、プールで泳ぐの久しぶりだったから緊張したなぁ。武道君、誘いにのってくれてありがとーっ。おかげでリフレッシュもできたし、泳ぐ練習もできて助かったよぅ」
「リフレッシュできたならよかった☆」
リラックスしながらいつも通りマイペースに言う陽太に対して、ニカッと笑って答える武道。
しかし、武道にはどうしても気になっている事がある。と言うのも、陽太はお腹に通り魔につけられた古傷があり、それを彼本人は気にしていた筈なのだ。
泳ぐという行為をする以上は当然ながらその古傷を周囲に公開するという事に等しい。
どうして泳ごうと思ったのか? また、その相手に自らを選んだというのも武道からすると同じくらい気になる事であった。
聞くかどうか一瞬迷いはしたもののやはり気になる武道は、素直に陽太に聞いてみる事にしたようだ。
「なぁ。どうして泳ごうと思ったんだ? そんで何故、その相手に俺を選んでくれたんだ?」
「んー、そうだねぃ」
下手に回りくどい質問をするよりかはストレートな方が良いだろうと余計な言葉は付けずに尋ねる武道。
対して陽太はその質問をされる事を半ば予想していたのか、思考を巡らせた時間は僅か。
「ええっと、何で急に泳ぐ気になったか、なんだけど。たまたま通りすがりの人が泳ぎがどうとか話してるのが聞こえてさ。ちょっと一休みしてから、その事についてふと考えてさ……」
ふと頭上に広がる夕暮れの空へと視線を向ける陽太。
その目は空を見ているようで、別の何かに想いを馳せているようだった。もしかしたら、空へと視線を向けたのすら無意識の事かもしれない。
「いつまでもお腹の古傷のことを気にしてたらいけないなぁと。ソレでプールに行ってみようって思ったんだ」
合間合間にシャクシャクとカキ氷を食べる音が聞こえる中、陽太の話が神社に響く。
武道が変わらずカキ氷を食べ続けているのは、敢えての事だ。雰囲気が重くなり過ぎないようにと。
ちゃんと武道が聞いている事自体は、ちゃんと陽太にも理解出来ているし、敢えてそうしている事もまた理解していた。
「そっか、そっか、そっかぁー……」
それは果たしてどのような想いと共に漏れた言葉だったのだろうか。
何度も、何度も武道はそっかと呟く。先程の陽太同様に天を仰ぎながら。
恐らくは言葉と共に自らの中にある感情を整理し咀嚼しているのだろう。そう、気持ちや感情、そういったものの整理が必要なのは何も陽太だけではないのだ。
「気持ちの整理がついたんならよかったよ。正直、俺からは陽太くんを泳ぎに誘うことはしなかったと思う」
「うん、そうだろうねぃ。武道君には小学生の時に通り魔にあってお腹に古傷があることを話してたしね。俺がプールや温泉に行くのをずっと避けてたことも、それを気にかけてくれてた事も解ってたよ」
そこでシャクと陽太もまたカキ氷を口の中に入れる。
「こんなこと言い出して、心配かけちゃったと思うんだけど、おかげでまた少し、気持ちの整理ができたよ。ありがとう」
それはまるで真夏の昼に浮かぶ太陽ではなく、空を茜色に染める太陽のような笑顔。夕暮れの中でのソレはどうしようもない程の切なさを武道の胸に浮かばさせた。
だけど、それはまるで一時の幻だったとでも言うかのように陽太の顔から直ぐに消える。その後に浮かんでいるのはいつも通りのマイペースなもので。
「まぁ、一緒に行きたかったのはソレだけじゃないんだけどねぃ♪ 武道君が泳ぐ姿を見る機会があまりなかったから、間近で見たかったんだ。いやぁ、かっこよかった……!」
「んん? そうかぁ?」
雰囲気の変わった陽太に合わせるように武道もまた雰囲気が変わる。
気付けば夕日は沈み、夕暮れと夜の狭間。黄昏時となっており、空は今正に橙と紫が交じるその瞬間であった。
二人がふと手元に視線を落とせばカキ氷だったものはすっかりジュースへと変わってしまっている。
そう。例え絶対に溶けないと思える程の氷もいつかは溶けるものだ。だから、気にする事はないのだ。
何よりも――。
「ま、心配掛け合うのはお互い様、だしな」
武道が自嘲するように苦笑してそう言ってジュースへと変じたカキ氷を喉へと流し込む。
それに陽太はただ頷いて、同じようにジュースとなったカキ氷を飲んだ。
「さ、そろそろかえろーぜぃ!」
「うん、そうだねぃ」
これからもきっと色々ある事だろう。それが人生というものなのだから。
だが、こうして寄り添ってくれる人がいる限りは二人はきっと大丈夫だろう。
彼等の顔に浮かぶ笑顔がそれを証明していた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月06日
参加申し込みの期限
2019年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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