携帯戦記カプセルギア　練習しよう、カプギアアスレチック！｜リアクション

携帯戦記カプセルギア　練習しよう、カプギアアスレチック！

（本当に、すごい作り込み･･････ちゃんと、ギアが乗っても大丈夫なように作ってある）
　実際にアトラクションがスタートしたあとも、夏朝はいちいちアスレチック内部の機能に感嘆せずにはいられない。
　アマネの視界を通してみるフィールドは圧倒的なものだった。近寄ってみればさらにその精巧さのわかる森の風景。木々の木漏れ日、水煙。ほの暗い森の陰に、何かの生き物の気配まで感じられる。風のやわらかな流れまでも知覚できそうだ。
　ふたたび、あの幻視がやってくる。どこともしらぬ異国の森の中をさまよう夏朝。
　その手が取られる。
　顔を上げる夏朝の視界に、アマネの笑顔が飛び込んでくる。

（僕が小さくなれたら、一緒に散歩できるかも･･････）
　空想好きな彼女ならずとも、そんな幻想にとらわれてしまいそうな、圧倒的な現実感。
　その白日夢は、森の中に突如現れた構築物に断ち切られた。
　白銀に輝く巨大なシュプール。まるで氷山かなにかのよう。
　突如森の中に現れたその巨大な建物は、見るものに異様の感覚を与えた。
　フォレストエリアの最終アトラクション、巨大滑り台。
　夏朝はタイムをもう一度確認する。かなりよいが、まだ修正はできそうだ。
（ここはそういう施設じゃないんだから、我慢我慢！）
　かぶりをふって気合いを入れ直し、ふたたびギアをブーストさせる。