携帯戦記カプセルギア　練習しよう、カプギアアスレチック！｜リアクション

携帯戦記カプセルギア　練習しよう、カプギアアスレチック！

　――終了のサイレンが鳴る。
　レオンは顔を上げた。
（一応……ゴールはしたみたいだ）
　何度転んだか、何度失敗したかわからない。
　それでも、あきらめずに進んだ。
　ふっと疲れて、椅子に深く腰掛ける。
　

「すごく上手になってましたよ！」
「でも･･････タイムもよくないし」
　スタッフの言葉に、レオンは謙遜する。
　結局、なんとか森林のアトラクションを突破しただけだった。
　それも、何度も転んだり、失敗しながら。
　でも、かなり後半はうまくなっていたように思う。
　まるでギアが、自分の体のように自由に動けると思えた瞬間も少なくなかった。
「ではこれが、本日のデータです」
　スタッフがコードを差し出してくる。
「データ･･････ですか？」
「怜さんが、新しいギアにこのコードを使えば、今日のデータが引き継げます」
　そうだった。今日のギアは貸与されたもの。
　自分のギアを購入しなければならない。
「今日のギアは、よろしければ購入も可能ですよ」
　レオンはじっと考える。
　今日のギアを引き受けるか、それとも新たに購入するか･･････。
「玲さん、ギアが向いていると思います」
「本当かな･･････」
「ギアを大切にしてくれました。こんなに大切にギアを使ってくれる人、めったにいません」
「――」
「それって、とっても大事なことなんですよ」
「･･････」
　レオンは考える。
　カプセルギアは、思った以上に自分に「近い」。
　また、人形みたいだったり、ぬいぐるみみたいなギアもあるみたいだ。
「――いろいろ試したみたいです」
「また何かあったら、いつでもどうぞ！」
　笑顔でコードを手渡すスタッフ。
「そう･･････そうですね。もう少し待ってください」
　レオンは、インストラクターに笑顔を向けた。
　もし、ギアを購入するとしたら――――。
　ただのオモチャじゃない、新たな仲間が増えることになるはずだ。
　ならば･･････こちらもそれなりの準備がいるだろう。
　レオンは、家にいる『仲間』の顔を思い浮かべた。

「ちょっと、相談しておきたい『仲間』がいるんです」

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あとがき

担当マスター：ぱーすぺ
ファンレターはマスターページから！

ありがとうございました！
カプセルギアで帰ってまいりました。
いろいろ、今までの自分ではやったことのない挑戦になりました。
ギアへの愛情と、交流という二点で複雑に絡み合ったリアクションになったと思います。
いずれまた、カプセルギアのシナリオでお会いしたいですね。
では、また熱いアクションをいたしましょう。

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