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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
携帯戦記カプセルギア 練習しよう、カプギアアスレチック！
仮想現実の視界が生み出すのは、紺碧の海上。
ハンドアウトによると、ポリネシア近海をモデルにしたらしい。果てしなく拡がるペルシアンブルーの水面と、鮮烈な日の光を一杯にたたえた青空。
彼方には黒ずんだ珊瑚礁が望める。
（海上アスレチック･･････チームを組んで、海上の構造体を破壊して、という話だけど･･････）
（ＡＲＥＡ：ＯＣＥＡＮ）
（水上エリア……そういえば、この間公園で初バトルしたのも、水上だった）
初戦からトリッキーなバトルを繰り広げることになったが、ギアバトルの奥深さを感じたのも、特殊な舞台設定だったからだろう。
――水上バトル、またやってみたい！
「こんにちはー！」
かたわらから滑り込んでくるのは、先ほど話していた仙藤 蒼のカプセルギア。
Diablo Azul ――紺碧の魔。
果てしなく青い海上にあって、その青はひときわ濃く、深い。
白い波しぶきを航跡のように立て、サファイアの色のギアは海上を滑走する。
夏朝は頷く。どうやら彼女がチームメイトらしい。
以前、水上戦でともに戦った。心強い。
海上を走る風に、アマネが軽く羽撃くと、イリジウムの色した鱗粉が海上に散る。
そろそろ接触領域だ。
「どれも初心者向けっていうけど、結構難易度高いよね･･････」
森エリア、岩山エリアと、順序よくクリアしてきた蒼。
どのエリアも一筋縄ではいかない。細かな技能が試される、やり応えのある構成だ。
「でも、そのほうが、やりごたえもあっていいかも！」
自他共に認めるやりこみゲーマー。ギアはさしてチューンドを施していないモデルだが、それだけにマスターの操作能力がもろに明らかになる。
ゲーマーの腕のみせどころだ。
モニターが明滅し、敵の接近を知らせる。
「初心忘れるべからず。――悪くないかも」
海上浮揚構造体、三機。
蒼は慎重に２４０mm中距離用無反動キャノンを構える。
水上で足場のない不安定な状況だが、それでも照準管制システムを使用し、狙いを外さない。
爆音とともに砲弾が放物線を描き、巨大な水柱を上げる。
見事に撃墜。
だが、その隙に2機が高速で向かってくる。
（ならばっ！）
蒼はキャノンを背に負うと、レーザー刃を抜き放つ。
蒼白の刃がブゥンと音を立て光を放つ。
そのまま蒼はダッシュ。構造体二機と接触すると見えた瞬間、構造体の銅をなで斬りにする。
二つに切り裂かれた構造体、あえなく水中に没する。
さらに後方より５機。
敵機より放たれた魚雷をかわし、再びレーザーの刃で特攻。
水上スキーの要領で滑り、海上で思うがままにジルバ。
夏朝のアマネも負けずに、長距離射程で援護。
――敵の数がどんどん増えている。ならば……。
アマネもライフルを格納し、金輪を取り出す。
チャクラムはかつて夏朝の獲物でもあった。
水面を滑るようにすすむ蒼のギア。
それを擁護するように、後方宙域よりチャクラムによる攻撃。
両者の息のあった操作は、つぎつぎに構造体を破壊していく。
「おめでとうございます！ エリア新記録です」
スタッフのアナウンスが飛び込む。
思わずギア越しに、二人は顔を見合わせる。
「このチームが気に入ったなら、街ステージに同じチームで参加することもできますよ」
スタッフの提案に、両者当然のように賛成。
（ＡＲＥＡ：ＣＩＴＹ）の表示とともに、そのままアトラクションは市外戦へ移動。
巨大な建築物が林立する都市。
香港のクーロンでもモデルにしたのか、異形の看板が立ち並ぶ、都市計画などはなから無視したような建築に、多脚戦車型構造体があちこち移動する。
（銃で死角から射撃……それだけでは足りない）
開始の号砲とともに、アマネとDiablo Azulは飛翔。
そのまま無反動砲を構えるDiablo Azulと対照的に、今度はアマネが街区の中に単身身を躍らせる。
街を走るアマネを追いかけて、多脚戦車が路地から這い出す。
その瞬間を狙い、無反動砲が的確に敵を破壊していく。
機動力を生かしたおとり作戦。
だが、それだけではない。
襲い掛かる戦車に、アマネの金輪が飛ぶ。
相手のコクピットを正確に打ち抜き、輪は手元に戻っていく。
近距離でのバトルを、さらにトレーニングする心算だ。
（こんなのはどうかな？）
覆いかぶさるような攻撃に、アマネはくるりと宙返りしてムーンサルトキック。
センサーを刈られた戦車が火を噴いて擱座。
夏朝、蒼。少女たちはもはや無言のまま、お互いの意思をくみ取りあって、戦線を拡大していった。
時間いっぱいまで、いろいろ試すつもりだ。
ハンドアウトによると、ポリネシア近海をモデルにしたらしい。果てしなく拡がるペルシアンブルーの水面と、鮮烈な日の光を一杯にたたえた青空。
彼方には黒ずんだ珊瑚礁が望める。
（海上アスレチック･･････チームを組んで、海上の構造体を破壊して、という話だけど･･････）
（ＡＲＥＡ：ＯＣＥＡＮ）
（水上エリア……そういえば、この間公園で初バトルしたのも、水上だった）
初戦からトリッキーなバトルを繰り広げることになったが、ギアバトルの奥深さを感じたのも、特殊な舞台設定だったからだろう。
――水上バトル、またやってみたい！
「こんにちはー！」
かたわらから滑り込んでくるのは、先ほど話していた仙藤 蒼のカプセルギア。
Diablo Azul ――紺碧の魔。
果てしなく青い海上にあって、その青はひときわ濃く、深い。
白い波しぶきを航跡のように立て、サファイアの色のギアは海上を滑走する。
夏朝は頷く。どうやら彼女がチームメイトらしい。
以前、水上戦でともに戦った。心強い。
海上を走る風に、アマネが軽く羽撃くと、イリジウムの色した鱗粉が海上に散る。
そろそろ接触領域だ。
「どれも初心者向けっていうけど、結構難易度高いよね･･････」
森エリア、岩山エリアと、順序よくクリアしてきた蒼。
どのエリアも一筋縄ではいかない。細かな技能が試される、やり応えのある構成だ。
「でも、そのほうが、やりごたえもあっていいかも！」
自他共に認めるやりこみゲーマー。ギアはさしてチューンドを施していないモデルだが、それだけにマスターの操作能力がもろに明らかになる。
ゲーマーの腕のみせどころだ。
モニターが明滅し、敵の接近を知らせる。
「初心忘れるべからず。――悪くないかも」
海上浮揚構造体、三機。
蒼は慎重に２４０mm中距離用無反動キャノンを構える。
水上で足場のない不安定な状況だが、それでも照準管制システムを使用し、狙いを外さない。
爆音とともに砲弾が放物線を描き、巨大な水柱を上げる。
見事に撃墜。
だが、その隙に2機が高速で向かってくる。
（ならばっ！）
蒼はキャノンを背に負うと、レーザー刃を抜き放つ。
蒼白の刃がブゥンと音を立て光を放つ。
そのまま蒼はダッシュ。構造体二機と接触すると見えた瞬間、構造体の銅をなで斬りにする。
二つに切り裂かれた構造体、あえなく水中に没する。
さらに後方より５機。
敵機より放たれた魚雷をかわし、再びレーザーの刃で特攻。
水上スキーの要領で滑り、海上で思うがままにジルバ。
夏朝のアマネも負けずに、長距離射程で援護。
――敵の数がどんどん増えている。ならば……。
アマネもライフルを格納し、金輪を取り出す。
チャクラムはかつて夏朝の獲物でもあった。
水面を滑るようにすすむ蒼のギア。
それを擁護するように、後方宙域よりチャクラムによる攻撃。
両者の息のあった操作は、つぎつぎに構造体を破壊していく。
「おめでとうございます！ エリア新記録です」
スタッフのアナウンスが飛び込む。
思わずギア越しに、二人は顔を見合わせる。
「このチームが気に入ったなら、街ステージに同じチームで参加することもできますよ」
スタッフの提案に、両者当然のように賛成。
（ＡＲＥＡ：ＣＩＴＹ）の表示とともに、そのままアトラクションは市外戦へ移動。
巨大な建築物が林立する都市。
香港のクーロンでもモデルにしたのか、異形の看板が立ち並ぶ、都市計画などはなから無視したような建築に、多脚戦車型構造体があちこち移動する。
（銃で死角から射撃……それだけでは足りない）
開始の号砲とともに、アマネとDiablo Azulは飛翔。
そのまま無反動砲を構えるDiablo Azulと対照的に、今度はアマネが街区の中に単身身を躍らせる。
街を走るアマネを追いかけて、多脚戦車が路地から這い出す。
その瞬間を狙い、無反動砲が的確に敵を破壊していく。
機動力を生かしたおとり作戦。
だが、それだけではない。
襲い掛かる戦車に、アマネの金輪が飛ぶ。
相手のコクピットを正確に打ち抜き、輪は手元に戻っていく。
近距離でのバトルを、さらにトレーニングする心算だ。
（こんなのはどうかな？）
覆いかぶさるような攻撃に、アマネはくるりと宙返りしてムーンサルトキック。
センサーを刈られた戦車が火を噴いて擱座。
夏朝、蒼。少女たちはもはや無言のまま、お互いの意思をくみ取りあって、戦線を拡大していった。
時間いっぱいまで、いろいろ試すつもりだ。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2019年02月28日
- 参加申し込みの期限
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- 2019年03月07日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2019年03月07日 11時00分
