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夜、三夜湖の畔にて ~1000年に一度開く扉~
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●やんちゃ子翼獣、捕獲(或いは誘惑)大作戦!(3)
騒ぎの最中も、宴会を滞りなく進める手伝いに勤しんでいた
仙藤 紫
だったが、
「……もしかして、あなた達も脱走を狙ってるの?」
翼獣モモの2頭の子供達がちっちゃな翼をぱたぱたさせ始めれば、放ってはおかれない。
みぃみぃと鳴く子翼獣達は、「外の世界へ遊びに行くんだ!」とでも言っているようだ。
そのやんちゃさが愛らしくもあるが、
「今回は勘弁してね。ねえ、モモ――、」
言いかけて、紫はふと気付く。
子供達を諌める立場にあるはずのモモもまた、そわそわとしていることに。
(……大変。モモも、何だか外へ行きたそうな顔だわ)
この事態を何とかせねば……と考えて考えて、
(……そうだ)
と、紫は思いつく。
「ねえ、皆」
呼べば、「なになに?」とばかりに紫に集まる、3頭の視線。
「私と遊びましょう? 例えば……そうね、鬼ごっことか」
提案に、モモ達の瞳がぱああと輝く。彼女達の気は十分に引けたが、
(ものすごく疲れそう……なのは、この際、仕方がないわね)
なんて、紫は胸の内に細く長く息を吐いた。
「私、こーいうの知ってます!」
どやっとばかりに胸を張るのは、
屋敷野 梢
。
「絶対、子どもたちは脱走を試みると思ってました! 私も子どもの頃よく……」
そこまで口にして、梢、子翼獣のぷーちゃんの邪気のない眼差しに、ふと気付く。
子供の頃どうしたの? 何があったの? と、ぷーちゃんの円らな目が尋ねているが、
「……という話は置いといて。ぷーちゃん! 一緒に、子どもたちと遊んであげましょー!」
「みゅう! みゅう!」
皆と遊ぶと聞いて、ちょっぴりお兄ちゃんなぷーちゃんも大興奮!
成長しても、活発なところは出会った頃と変わらずだ。
梢の足元をちょろちょろと飛んで、「何するの?」と訴えるぷーちゃん。
顎に手を宛がって、梢は、うーんと考える。
「具体的には……そーですね、私の力で蝶々をたくさん飛ばしますので、」
――ぷーちゃんは、その蝶々を捕まえてください!
大好きなおねーちゃんからの頼まれ事が嬉しいらしく、
「みゅ、みゅう! みゅう!」
と、ぷーちゃん、元気いっぱいのお返事。
その様子に、梢はふっと口元を綻ばせた。
そうして、辺りのもの(宴会中なので、幸い、対象には困らない)を、ろっこんで蝶に変化させる。
「夜にも、こーやれば蝶々は飛ぶんですよ」
「月明かりとか蛍火に光る蝶は、なかなか幻想的ですよね。我ながら!」
梢の言葉通りの煌めき帯びた蝶の美しさに、ぷーちゃんも惚れ惚れだ。
けれどすぐに、「あっ!」というふうに我が使命を思い出す。
「みゅみゅみゅ、みゅうう!!」
ぷーちゃんが大きな動きで蝶を追いかければ、周りの子翼獣達も、何だか面白そうだと集まってきた。
月下に飛び、或いは月下に跳ねる子翼獣達。
そんな子翼獣達のパワフルさを目に、
(私も蝶になって紛れることもできたんですが、やっぱりこれ、わりと本気でやっつけられるやつでしたね!)
と、梢は、「今回はパスで!」という数分前の自分の選択を、己の胸に賞賛した。
睦さん、と名を呼ばれて、睦ははたと我に返った。
「へ? あ、は、はい! 何でしょうか!」
一行の力添えで混乱が収まってきたために、安堵から、少し放心していたらしい。
声の主――
御巫 時子
は、そんな睦の気持ちまで包み込むような笑みを浮かべて、
「実は、相談があるんですが……」
と、話を切り出した。
時子の希望は、草笛を作るための葉っぱを採取すること。
睦の顔いっぱいに、笑みの花が咲いた。
「それなら、お任せください! ちょうどいい葉っぱの生える場所、僕、知っています!」
その場所は、湖のすぐ近くだった。
葉っぱを頂き、手際良く草笛を2つ作って、
「睦さんも一緒に……」
と、時子はそのうちの1つを睦に手渡す。
「あ……その、僕これ、あまり上手に吹けなくて……」
「なら、私が鳴らし方を教えますね」
かくして暫しのあと、時子と睦は、湖の畔で、揃って草笛を吹いた。
澄んだ、風の音を写し取ったような音が、辺りに清々しく響く。
休息を取っていた翼獣達が、心地良さげに目を細めて、顔を上げた。
「さあ、行きますよ……」
時子がリードし、睦と共に奏でるのは、テンポが良く、楽しい気分になるような曲。
素敵な音楽を引き連れて、時子はぐるりと湖の畔を巡る。
ああほら、まだ脱走を諦めていなかった子翼獣が、音に惹かれて、時子の後ろに続いた。
木の枝を咥えて、あれは、指揮者のつもりだろうか。
パレードの仲間は、段々、どんどん、増えていく。
体力満点のモモとその子供達との鬼ごっこに疲れた紫も、
「……素敵な音色ね。ね、そう思わない?」
尋ねれば頷いたモモ達と一緒に、整ったかんばせに笑みを湛え、その列に加わった。
(吹くのは小さい頃以来なので、懐かしいです)
なんて口元を和らげながら、時子は、翼獣達を引き連れて、湖へと。
硝子のような湖面で、時子はくるりくるりと踊る。
時子の靴が、その周りを歩く翼獣達の足が、弾むような音を幾らも生んだ。
(ほら。みんなで音楽を作りましょう)
ヨタカさんが時子の肩に止まって、キョキョキョと愉快そうに歌う声もその中に混ざる――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月10日
参加申し込みの期限
2019年03月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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