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GO! GO! NYAGOブロック!
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【変わらないのも、いいもんだ。】
次々に建ち並んでゆく建物たち。賑やかになってゆく街並み。
月影 満る
がその喧噪からはちょっぴり遠ざかり、ぼんやりと郊外を歩いていた時のことでした。
「素晴らしい光景だとは思わんかね?」
「……えっ?」
ふとかけられた声に振り返ると、満るより年上のお姉さんがふふりと微笑み、なにやら眺めておりました。
満るは目をぱちくり。
「えっと……すばらしい、って……?」
「町を発展させたいというNYAGO人形たちの願いも、もっともなことだ。暮らしが豊かになれば心も豊かになるだろう。しかしそれはそれとして、この閑静な田舎町の風情を失くしてしまうのは、少々寂しいことだとも思うのだよ」
満るに声をかけたのは
旅鴉 月詠
お姉さんで、彼女にはなにか考えがあるようでした。
いわく。
「都会は誰かが作るだろう。私はこの町の良さをそのままに、規模を広げていこうと思う。君も手伝うかね」
「いっしょにやろうよ!」
なんて、お姉さんといっしょにそう言ってくれたのは、NYAGO人形たちです。月詠にお願いされたのでしょう、両腕にはたくさんのブロックを抱えておりました。
満るは、ううん、と考えます。
双子のお兄さんは、ふらりとどこかへ行ってしまいました。いつものことなので満るも気にしていませんけれど、ちょうど、さてどうしようかな? なんて思っていたところだったのです。
「えと……じゃあ、やってみよう……かな?」
「わあい!」
NYAGO人形たちは嬉しそうに満るの手を取り、月詠お姉さんもうむっとうなずきました。
問題は、果たしてなにを作るべきか? ということです。
街を発展させるなら、必要な施設なり設備なりを次々に作っていけば良いでしょう。事実、ここから見える中心部には大きなビルも建ち始め、順調な発展を遂げているようです。
けれどこの田舎町の風情を活かしたまま広げていくには、どうしたら良いのでしょうか?
「まずは、これだ」
そう言って月詠が手にしたのは、いくつかのブロックです。
ぱちぱち、ぱちり!
「樹……ですか?」
「そのとおり。山を緑化するんだ」
満るとNYAGO人形たちも手伝って、まずは町のそばにそびえる肌色のはげ山へ、樹を植えていきます。
不思議なことに、満ちるかちかちかちゃりとブロックの樹を組み立ててみますと、
「わあ……!」
手から離れた樹が山へすぽんと植わり、さらにはその周囲にも同じ樹々が、ぽこん、ぽこぽこん! と生えてきました。
「上手い上手い!」
「え、えへへ……」
とNYAGO人形も太鼓判。控え目な満るもやる気アップで、次々に山へと樹を植えていきました。
月詠はそんな山のてっぺんへ立つと、
「田舎町といえば、清廉な川の流れ。澄み切って冷えた水。そんなイメージはないかね」
唐突な問いには、NYAGO人形たちもあるあるー! と乗っかります。
山ももちろんブロックでできているので、別のブロックをはめ込むことができます。月詠がぺちぺち、ぱちんとくっつけたのは、透明だったり水色だったりな、美しいクリアブロックたちでした。
「! これ、川……ですか?」
「そのとおり。ほーら、見ているといい」
さらさら。ちゃぷちゃぷ。目を見張る満るの前で、クリアブロックからは水……を再現したブロックですけれど、そこにはあふれ出す水色透明ブロックによって、瞬く間に川が生まれてしまったではありませんか!
緑化された山から湧きだした川は、月詠の指示でNYAGO人形たちが作っていた堀へと流れ込んでいきます。田舎町にはまさしく、清浄な水の流れが引かれたのでした。
満るはびっくり。感動です。
「す、すごいです、お姉さん……!」
「なに、まだまだ序の口だよ。さあ、次の段階へ進むとしよう」
その後も、月詠の発想は尽きることがありません。
川の周りには畑や田んぼを作り、すぐにも作物の栽培が始まりました。黄色いブロックは小麦で、鮮やかな緑のブロックはキャベツです。
「あちらには水車小屋を作ろう。小麦を小麦粉にするんだ。小麦粉はパンになり、やがて町や都会にも流通するだろう」
「あっ。それじゃ、パン屋さんとか……市場も作らなきゃ、ですね……?」
「まさに。そのとおりだよ」
いまや満るは、頼りになる助手といったところでしょうか。月詠がさらりと頭を撫でると、満るは照れくさそうにはにかみながらも、悪い気はしないようです。
その後もふたりは忙しく立ち回り、ブロックをかちゃかちゃかちり、ぱちぱちぱちんと組み立てて、都会とはまた違った穏やかな風景を広げていきました。
「……できた!」
満るが最後のブロックをはめこむと、NYAGO人形たちが、おおー! と歓声を上げました。
月詠お姉さんの考えに賛同した満るが、自分から発案して作り上げた場所。
それはNYAGO人形たちの娯楽と憩いの場となる、楽しい遊園地!
あまり派手な飾り付けや、大がかりな乗り物などはありません。あくまでこじんまりとした、だからこそ町の景観には見事に溶け込んだ、それはそれは素敵な遊園地なのでした。
「えっと、それじゃ……ぼくと、遊んでくれる?」
前髪の奥から、ちらりと見上げた満る。
「もちろんだよ!」
「遊ぼう、遊ぼう!」
NYAGO人形たちと満るは手に手を取って、遊園地のあたたかなネオンへ向かって駆けていきます。
それを見送り、月詠はふんすと鼻から息を吐き出して、満足げ。
「この町は、あるがまま。だから素晴らしい。そういうことさ」
くるりと踵を返した彼女は、けれどもちろん、手を休めるつもりはありません。
「さて次は、災害対策にも着手することにしようかな。この景観を保ったまま、できる備えはなにがあるだろう。検討してみなければね」
ああでもないこうでもない、と思索にふける月詠でありました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月21日
参加申し込みの期限
2019年02月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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