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携帯戦記カプセルギア 君の心の光と闇
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【蠢く者たち】
闇に身を置く者たちは、なぜかようにも黒衣を纏うのだろうか。
暮明へと潜み、姿を隠さんがためか。
あるいはかつて自身が抱いていたはずの、まばゆい光を内に封じ込めんがためか。
ふと思い出す。
彼女はかつて、
城ヶ崎 梨々子
という名で呼ばれていた。とうに捨てた名だ。未練はなかった。
そう、ただのひとつも未練はない。
「あの頃の私は、まるで熱病に侵されていたようでしたわね」
子どもたちの間で流行りの玩具を手に、浮かれていた。自分に秘められていた才能に気づいて、いささか増長していたと言われても否定はできまい。
それが、反感を買ったのだろう。
「私はいつまでもそれが続くと、勘違いをしていた……なんて、愚か」
愛用のカプセルギアが原型も留めず踏み砕かれる様を眼前に見せつけられても、彼女はもはや指一本すら動かせなかった。逆上した彼らが浴びせかけた暴力は、彼女の身体機能を完全に破壊してしまった。
以来、彼女はこうして車椅子を自らの足としている。
彼女を襲う不幸は、それに止まらなかった。
「ああ。皆さん、今はどうしているかしら?」
単なる巡り合わせではあったのだろう。しかし彼女は、父の経営する会社が急激な業績悪化による倒産へと追い込まれ、家族離散へと至ったことを、自身の境遇と完全に切り離すことはできなかった。
何もかも奪われ、底辺にまで堕ち、やがて心のバランスまでも欠いていった。まったく、絵に描いたような、
「そう。素敵な地獄でしたわね、ふふふ」
しかし、彼女は思う。悪いことばかりでもない。
自分が今もまだ昔の暮らしを続けていたなら、あの素晴らしい出会いも訪れなかったことだろう。
「今は、充実しておりますのよ? あの方に拾っていただきましたし、本当にやりがいのあるお仕事なんです……あら? もう事切れてしまったんですの?」
黒衣を纏った彼女は、黒百合。
彼女は今や、『ブラックサレナ』と呼ばれていた。
時折まぶたの裏へ映り込む光。目もくらむような、まぶしい光。
これは悪いものだと教えられた。
(おかあさんが、そう言ったから)
滝原 カノン
に、特記すべき過去はない。少なくともかの組織にあってはそう記録されている。
全ては彼自身の中、奥底に封じ込められている。
「……戦闘終了。これより帰還する」
通信機へつぶやきのごとく報告を投げ、彼は夜の下を歩き出す。彼を追うようにカプセルギアが駆け、手のひらへ飛び乗る。倒れ伏した二人の男にはもはや、目もくれなかった。
仕事はこの上なく上手くいった。速やかに、つつがなく、鮮やかに終えることができた。カノンの実力であれば、わけもないことではあったが。
(おかあさん、褒めてくれるかな)
無論、本当の母ではない。しかしカノンがそうと気づくことはない。
組織を構成する戦闘員は大きく二種に大別される。例えばブラックサレナのように、望んで組織へ身を寄せた者。あるいは、人狩りと称される組織の一機関によって拉致され、洗脳処置によって忠誠を誓うに至った者。
カノンは後者だった。
カノンにもかつては家族があり、友人がいて、のめり込む趣味があったことだろう。平坦で平凡な生活を送る、何の変哲もない子どもであったことだろう。
しかし今や彼は数ある戦闘員……もっとあけすけに表現すれば殺し屋だが、その中でも三本の指に入る最強の使い手のひとりであり、彼が母と呼ぶ者のお気に入りでもあった。
(おかあさん。おれのだいじな、おかあさん)
仕事を終えれば、母に褒めてもらえる。それだけでカノンは、何でもするだろう。どんなことでもやってのけるだろう。例え傷つき四肢を砕かれようとも、母への想いが揺らぐことはない。
(おかあさんのためなら、何だって)
黒衣を翻し、逸る胸を押さえ、彼は帰還の途を急ぐ。
かくして、『母』は微笑んだ。
「おかえりなさい。良くやってくれましたね、二人とも」
古き名を捨て真名を、と請うた梨々子へブラックサレナと名付けたのは母であり、カノンを見い出し、育て上げ、自らの手足として側に置いたのは母だった。
「おかあさん、ただいま。言われた通り、お仕事してきたよ」
「私も。楽なお仕事でしたわ」
「まあ、頼もしいですね! さあさあ、こちらへ。大切な子どもたちを、わたくしの腕に抱かせてください。んふふ♪」
胡乱路 秘子
、などという響きはいかにも、彼女を言い表すにふさわしい。しかしそれが本当の名前であるのかどうかは判然としないし、あえて追求しようという者も無かった。
彼女こそが組織の大部分を掌握する大幹部の一人であり、主に少年少女によって構成される殺し屋たちを統括する、他ならぬ『母』なのだ。
極小の破壊兵器、カプセルギアほど暗殺に適した武器はない。その運用法を見い出したのもまた、彼女だった。
「お疲れさまでした。ゆっくりと休んでくださいね? そうしたら、んふふ、次のお仕事が待っていますからね」
「はい、おかあさん!」
母を想いながら、子どもたちは眠りにつく。
目覚めればまた、濃密な闇が口を開け、彼らを待っている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月04日
参加申し込みの期限
2019年02月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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