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✿*゚¨゚✿
ニンゲンたちが暑さに負けそうな日も、鳥たちは変わらず明るい囀りを奏でている。
見習いたいですね、と羽ばたきを見上げては、
御巫 時子
もお散歩へと繰り出し中。
夏休みで日曜日。
お休みの人々で賑わう通りを見つめると、つい探してしまうのは白衣の背中。
夏休み中はほとんど学校と仰ってましたし……さすがに何度も逢えないですよね、
ちょっぴり寂しそうな微笑を浮かべた時子の視界に、予想外にも想い描いた姿が前を歩いているのが目に留まった。
「……五十嵐先生っ」
「はい? おや、御巫さん、こんにちは」
「こ、こんにちは」
自然に言えただろうか。
先日もコンビニで出会えた
五十嵐 尚輝
先生が、あの時と同じように朗らかな声を返してくれるのに鼓動高鳴らせながら、努めて時子は穏やかに微笑んだ。
「先生、またお買い物ですか? それとも、」
「はは、御巫さんにはすぐ見抜かれてしまいますね。
ええ、少々煮詰まった際の、いつもの気分転換です」
時子が察した表情浮かべたのを、尚輝も見てとったのだろう。
気恥ずかしそうに後頭部へ手をやって白状する。
ならばと、逸る気持ちをひた隠し『少しご一緒しませんか?』と時子はささやかな勇気を出したお誘いをかけた。
柔らかそうな前髪が縦に揺れたのを見ては、安堵の吐息をこっそりついた。
お散歩とはいえ、この直射日光の下を歩くのは今日は危険、と意見が一致した二人は近場の公園へと足を向ける。
目についた百日紅の木陰へ入れば、時子は『あら?』と何かに気付いた。
「どうかしましたか?」
「珍しくお花が咲いてないですね。
この時期なら、可愛らしい色合いが見れるかと思ったんですが」
「ああ、このサルスベリの木ですか。のんびりした性格なんでしょうかね」
「ふふ、そうかもしれないですね」
揺れる葉っぱがさやさや音を立てるのを、二つの視線が見上げ微笑む。
長く伸びた枝々が、時子へ語り掛けるように木漏れ日降らせる様子を、瞳細め見つめているとそっと抱いている淡い想いが、混ぜてーというかのように持ち上がって来る。
「尚輝先生はいつも優しいですね。時折見える笑顔も素敵なんですよ」
無意識に言葉がついて出れば、時子の視線はすっかり百日紅の葉たちへ注いでいた。
応えるように揺れては日光の当たり具合を変え、黄緑、濃緑と交互にお喋りしてくれる姿を、楽しそうに眺めながら自然と言葉が続く。
「お弁当を残さず食べてもらえて嬉しいんですよ。
だから次も美味しい物を作ろうって思うんです。一緒にコーヒーを飲みながらほっこりまったりする時間も好きです」
言葉にすると、なんて温かく愛しい気持ちだろう。
幸せな想いをくれた尚輝先生には心から感謝ですね、なんてのんびり思考させた視線の先の枝に、いつの間にか小鳥たちも一緒になって時子の語らいを聞いていて。
その小鳥たちが、何やらピチチチッと面白がるような鳴き声をさせた。
自分へ、というよりその横へ向けられる様子におもむろに小鳥の視線を追って、自身の瞳も枝から下ろせば。
頬を掻いてはにかんだ尚輝先生とばっちり目が合った。
瞬間、時子の顔がリンゴのように熟れた。
「ぁ、その、な、馴れ馴れしかったら、すみません……っ」
「ああ、いいえ。嫌われるより全然いいです。嬉しいですよ」
「嫌うなんてこと、ないですっ、ぜったい……!」
あわあわ弁解しようとした先で尚輝から紡がれた内容に、反射的に主張される。
そうしてまた口元押さえ、真っ赤になってごめんなさいと俯く時子へ、優しい眼差しが向けられた。
そろそろと顔を上げれば、安心感をくれる微笑みと出会い、時子はホッと胸を撫で下ろす。
―― つい……先生がすぐお隣にいるの忘れて、本音が漏れてしまいましたね……。
思わず『大好きなんです』なんて、直球の想いまで口走らなくてヨカッタ……と
心の奥で冷や汗を引っ込めてから。
「先生と一緒にいると安らぐんです」
これも心からの本音。
意志もって告げればまた顔が火照ってきて、日陰でも暑いですね、と誤魔化すように手で頬を仰ぎ出す時子の視界が、突然華やかに染まった。
葉の間から花びらが開いたかと思うと、次々重なり合って百日紅の花の一房を作り上げる。それが枝のそこかしこで今、踊るように咲き出していた。
イチゴミルクのように白混じるピンクの上に、ホットピンクのような鮮やかな一枚が重なって光沢帯びているように見える姿は、宝石のインカローズの如く。
ふと傍にある横顔をチラリと見上げれば、予想通り好奇心に満ちた表情で一身に眺めている先生が。
―― 不思議な紫陽花に出会ったことを思い出しますね。
そういえばあの時撮った写真も、まだ先生に見せられて無かったと思い至りつつ、もう暫しこの風情ある光景を共に楽しもうと再び花へ戻る。
「先生、綺麗ですね」
「ええ、本当に。少し不思議な色味ですが、これも可愛らしいですね」
「私が知っているピンクの花にも、こういった色合いは見た事ないかもしれません。
色んな色がきっとあるんですね……」
触り心地良さそうに見えては、すぐ真上の枝のコへ背伸びして手を伸ばす時子。
それに気付いた尚輝が、枝を折らぬ程度の加減でそっと、時子が触れられるよう枝を下げてくれたのへ、照れくさそうに微笑んでから指先に花弁を触れさせた。
「わ……思った通り、とても、ふわふわです。
そういえば、尚輝先生は百日紅の花言葉ご存知ですか……?」
前髪の奥の瞳が、きょとんとした空気を纏ったのを見れば、時子はにっこりと笑みを向け。
「『雄弁』とか『あなたを信じる』などあるみたいです」
「そうなんですか。確かに……口をもたぬ花たちでも、こうしてみていると
ずっと何かを語ってくれているように思えます」
その後は暫く二人で、次々と花開く百日紅を感嘆と見つめる。
―― あなたを信じる……。
温かみのあるピンクと触れ動く花びらたち。
表情纏っているようなそんな花を見つめては、改めて、愛しい人への気持ちを大切に抱き締める時子がいるのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月05日
参加申し込みの期限
2019年02月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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