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✿*゚¨゚✿
黒と白の猫たちが、今日も仲良く足元でジャレているのを笑顔で視界に入れてから。
ずっと机に向かっていた姿勢をグ~ンと伸ばし、
椿 美咲紀
は開いていたノートを閉じた。
「集中力が切れたのです。こういう時は、潔く気分転換に限ります」
夏休みの宿題でも頑張っていたかのような言い方であるが、今美咲紀が閉じたノートは彼女個人がたしなんでいる創作活動のアイディアをしたためるブツであり。
つまりは
ネタに詰まった
、そんな状況であった。
とはいえ、日頃の努力や幼馴染からの影響か、宿題を溜め込んで焦るという性格でも無い故、やる時はちゃんとお勉強とてしているのである。
「お部屋の中だけにいてもつまらないですからね。やりたいことを満喫するのです」
そんなエンジョイデイ☆と決めていれば、猫たちにおやつだけ用意して。
水分補給用のペットボトルとスマフォという軽装で、颯爽と外へ飛び出した。
「今日も今日とて、暑いのです!」
歩いて数歩でそんな叫びが漏れた。
春生まれな美咲紀が、いくら寒さより暑さの方が得意だとはいっても、ここ連日30度越えが続いていればさすがに体にも堪えてくるというもの。
あまり長くいると目が回ってしまいそうですー……っ。
ならば、ここは迅速に、効率よく、ご近所さんのお庭巡りへと急ぎ足。
草花が移り変わる毎に、こうして満面の笑顔で顔を出す美咲紀の存在は、すっかり一部のガーデニング仲間さんたるご近所さんには覚えてもらっていたりする。
コンニチハー! と明るい声が響けば、庭先や、時にわざわざ家の中から玄関を開けてにこやかにお返事をしてくれる。
いつもの調子でご許可を取れれば、スマフォを掲げ夢中で被写体映し込む。
ノウゼンカズラが外壁から元気にわっさり、オレンジの花々がご挨拶のようにお出迎え。
縁側に綺麗に蔓を伸ばしたアサガオたちを撮っている最中、プルメリアの芳香をほんのりうっとり味わったり、
月下美人があと数日で咲きそうなの、と聞けば「是非!良かったら是非っその時はお知らせください~!」なんて必死になったり。
気付けばポタリと額からつたい落ちた汗の雫。
丁度日陰でまったり液体化している猫さんたちを見つければ、パッと笑顔輝かせてそちらへ足を向けてみる。
―― 星ヶ丘寮の近くは木も多いから、猫たちが上手に涼みに来ているのですね。
同じ日陰でも、アスファルトより土の上や樹の傍が人気あるのがよく分かる。
溶けそうに体をリラックスさせ休んでいる猫たちが、何匹か集まる箇所へ美咲紀もそそそと視線合わせながら近寄った。
「私も涼ませてもらっていいかにゃ?」
「にゃー」「にゃ」「にゃ~♪」
花の甘い匂いやら黒と白的なお仲間の匂いがしたやら、先に涼んでいた猫たちから警戒されることなく歓迎なお返事もらえれば、嬉しそうにその傍へと座った。
どこのお庭から生えているでもない、アスファルトの隙間から逞しく生えた雑草の中から、大きめの葉っぱを見繕って失敬すると、もっていたミネラルウォーターの受け皿のようにして水を注ぐ。
「よぉく冷えてますよ。お裾分けです♪」
美味しそうに小さな舌で水をすくう様子を、微笑ましく見守りながら。
ふと聴覚の方へ、猫たちがさせる音以外の音が届いた。
星ヶ丘の木々たちが風にしなり、葉をこすらせる音。
その木々たちにとまる小鳥たちの囀りの音。
遠くから響く電車や車の走る音。
普段意識していない音色たちが、心穏やかになっている今はとても自然と聞こえてくる。
―― ああ、皆生きて何か活動しているですね。
この場には自分と猫以外、動くモノは映らないけれど。
音の数だけ、きっとそこには生き物たちの物語が、今も綴られているのだろう。
目を閉じて暫しそんな音に耳を傾ける美咲紀の頬を、そよそよと優しい風が撫でていくのを心地よく感じて口元を綻ばせる。
先程までの暑さが嘘かのように、日陰とは違う感触の涼しさを感じた。
「こういうのが、日常の幸せってコトですかねー」
人によってはただの退屈だというかもしれない。
けれど、まったりと五感に委ねられるこんな時間は、とても幸せなのだと美咲紀の心は告げていた。
ほわほわ、ぽかぽか。
柔らかく、温かく。
共感するかのように、にゃんこたちも欠伸をほわーっとし出す。
この時間を優しく包んでくれている木陰へ、感謝の視線をふと向けると花が咲き誇っているのを見つけた。
「あ、百日紅の花が咲いてますねー。綺麗です」
そうか自分はサルスベリの幹の根元に居たんですね、なんてたった今気付いてから。
早速写真をパシャリッ☆
それは、深緑の海に彩り添える桃色珊瑚の如く、愛らしいコーラルピンク。
家に帰って、次の新聞の記事に載せるのはどれにしましょう? と撮った写真を改めてじっくり確認した時に、気がつくかもしれない。
ぱっと見、百日紅にはよくみる花色。
よぉく花びらへ視線注げば、普通の百日紅がつくるピンクの色合いより、どこか淡く光っているような、温もり纏っているような、不思議な色味であることに。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月05日
参加申し込みの期限
2019年02月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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