「咲かないね~」
「咲かないね~」
「お日様は、とっても元気なのにね」
「やっぱり“ココロ”がたりないのかな」
燦々と注ぐ陽光を見上げながらの話し声。
順番にこっくり、こってん、と首を傾げるナニカたちがいました。
木漏れ日から向こうに見える青空と、一緒に映る青々とした葉っぱの間に探し物をするように、時折小さな羽を動かしています。
さわさわさわ。
白く滑らかな幹を持つ葉たちが、風も無いのに揺れました。
「あ、やっぱり行きたいんだ」
「行きたいって言ってるね」
「言ってるね」
「ニンゲンの世界、ココロいっぱいだもんね」
「緑もいっぱいのところだもん。行ってもだいじょうぶだよ」
「だいじょうぶ~」
ナニカたちが穏やかな声で口々に告げれば、枝や葉が少し嬉しそうにしなりました。
その翌日のお日様が昇る頃。
小さなカラダには少し強すぎる熱を遮ってくれていた木陰が、一部ぽっかり無くなっていました。
気にした素振りなく、他の木の影で涼しそうに飛び回るナニカの音がしていました。
いつも大変お世話になっております、蒼色クレヨンです。
全力で当方が楽しむためだけなシナリオが三度目となってやって来てしまいました!
初めまして様は勿論、二度目・三度目な方でも大歓迎!
宜しければご一考いただければ幸いですっ。
◇まだ見ぬ百日紅を貴方色に咲かせてあげよう
サルスベリの木・別名「百日紅」
フリルのような花びらたちが寄り集まった、ふわふわした白や紅色の花を咲かせる。
真夏の日差しを柔らかくする木陰として、
また、その下で涼みに来た人々を鮮やかな色で楽しませてくれる、そんな夏の木。
とてもとても暑くなったその日。
張り切って歩き回ったショッピングの帰り道でしょうか、
テストも終わって喜び駆け回った部活の最中でしょうか、
ふと涼みに入った建物の窓から茂った葉たちがコンニチハ、でしょうか。
一見、普通の木。
けれど未だその葉たちの中に、花の姿は見えません。
このサルスベリの木陰に入ったら、
または(風も無いのに)やたら動く葉を見つめていたら、
どうしてか『今』抱いている感情や想いを徒然に語りたくなります。
百日紅は、一つの強い感情を受けることで、
ふわりふわりとその感情色の花を咲かせることでしょう。
・誰かを想う感情……赤
・楽しい、嬉しい感情……黄
・寂しい、切ない感情……水色
・涙(悲しい涙、嬉し涙等)が落ちる……深い青
などなど。
各々のアクションから、当方の偏見100%で色が決まります(おおまかに上記参照)
内容如何によっては、上記以外の色もあり得ます。
(どんな色があったかは、前々作:月夜染め、前作:翠雨染めを宜しければご参照☆
読まれなくとも問題ございません♪)
「絶対『青』で!」など色のご希望も勿論可。
その際はアクション冒頭に「青」と一言ご記載頂ければOK。
(一番強い気持ちの色となるため、うっかり語り過ぎて喜怒哀楽いっぱい、なアクションとなっても
どれか一つの色になります。)
◇『今』何を想い、感じているでしょうか
心情中心、GA以外は完全個別描写となります。
今回、特定のMS様がご担当しているNPC以外のNPCであれば、
自由にアクションに登場させていただいて構いません。
(NPCに関しては、場合によってはご希望と違う行動を取る可能性もあります事を
何卒ご了承いただければ幸いです)
なお、百日紅のお色はご参加キャラ様の感情や想いの色に染まります。
(NPCは基本、語りを聞いてる・見守る側になり、感情の色は反映されません)
「木陰に入っている」または「サルスベリの木(葉)が見える」場所であれば、
どのようなシチュエーションでも構いません☆
GAにおいて。
例えば3名様の場合、暑がりさんな1名だけ木陰に入って語り、他2名が聞いている感じでもOK。
2名がそれぞれ語り1名が聞いている、3名全員が木陰に入って順番に語る、も勿論良し!
一人につき一本のサルスベリの木(大きさは任意)となる為、
『一本の下に2名が入り一緒に語り、両方(二種類)の色の花が咲く』はNG。
百日紅さんが困惑します)
語り切ると葉と葉の間から、ふわふわ花びらが開き始めるので
ビックリ眺めるところまで入れて頂いても歓迎☆
百日紅は、人々が寝静まった頃にひっそりとドコカへ帰っていきます。
染めシリーズ、別名「当文房具限界ボキャブラリーチャレンジ」
ありがたくもこうして続けて出させていただけて、
ひとえに、プレイヤー様方のおかげです!
今回は『染め』というより『咲き』な気がしなくもないけれど気づかないフリした、
蒼色クレヨンでした。ご参加、心よりお待ちしております☆