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【星幽塔】第一階層 ある名もなき冒険譚
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【スペクター(4)】
薙ぎ払う大鎌の刃、その先端が
八神 修
の纏う白い甲冑を舐めるように掻いてゆく。
紙一重。ライフルが瞬く。癒しの力を込めた光弾を連射し、スペクターの右肩へ当たる部位へと集中攻撃を加える。
アンデッドの相手は効率が良いと見て、修は癒しの光を愛銃へ宿した。光弾は霊体へ当たれば死肉を破壊し、共に戦う仲間へ浴びせれば回復の効果をももたらす。
「思った通りの持久戦となったな。しかし、ここが決めどころだ」
蒼い光は大樹の幹の陰へ逃れてやり過ごし、再び集中砲火。
狙いは攻撃能力の一時的な無効化。大鎌やカンテラは短時間に、濡れ死肉も時間をかけやがて再生するようだが、もはや関係ない。全力を以て押し切るのみだ。
「いけるか!?」
「いつでも!」
修の呼びかけに応じ、
ティオレ・ユリウェイス
が駆け出す。熟達した盗賊であり、ここに至るまで敵の観察を徹底した彼女だからこそ、その動きは標的めがけ一直線に飛翔する弾丸のように淀みない。
最短距離をひた走る。それを可能とするのは、仲間の援護があったればこそだ。
「助太刀するでゴザル!」
再び奔り抜ける大鎌からティオレを庇い、
三峰 徹之進
の霊刀が刃を弾く。振り抜く勢いそのままに徹之進の身は回転し、爪の一撃が死肉を抉り取った。
スペクターが仰け反るようなそぶりを見せた瞬間を、好機と見い出した。
「ライフル競技じゃ見せない芸当だ。受け取れッ!」
星の力を帯びる銃を用いた妙技。修は光弾を収束し、ゼロ距離、散弾として撃ち放った。襤褸と腕を構成する死肉が一息に消し飛び、そこへ踏み込む徹之進。
「怒(ヌ)ンッ!!」
霊刀一閃。横一文字に薙ぎ払い、大鎌を支える死肉を斬り飛ばす。
「今! 機でゴザル!!」
紅く煌めくのは、ティオレのダガー。炎揺らめく刃、その一刀に全てを込める。
狙いはただ一点。スペクターの始まりの一体。
「いッ、けええええええっ!!」
核霊の抱く濡れ死肉の中心を、ティオレの一太刀は、真っすぐに……貫いた。
おおおん、と森が哭いた。少なくともその場に在った冒険者らは、奇妙な感覚を共有していたことだろう。
思えば死霊は、夜の森を掌握していたのだろうか。取り込まれた者たちの半ばはたまたまここを通りがかった旅人であったが、残りは森をよすがに暮らす猟師であったとも聞く。
気づくと、先に
壬生 由貴奈
が樹々へ吊るしておいたランタンの明かりたちは、一つ残らず失せていた。
「うわぁ……何かヤバそうだねぇ」
番えた矢の狙いは外さぬまま、由貴奈は眉をしかめつぶやいた。
襤褸がずるりと地へ落ちた瞬間。死肉は、止め処ない膨張を始めた。原初の一体たる核霊を失い、新たな拠り所を求め群霊を構成する一体一体が暴走を開始したのだ。
頸木を外れた霊体たちは冒険者たちの、あるいは森に息づく生命たちの温もりを、救いを求め広がってゆく。
「そろそろ、仕上げといこっかぁ」
当然にして、それを看過する理由はない。修の光弾が次々に霊体を射抜き、ティオレのダガーは翻り続ける。
由貴奈はずるりと伸びる触手めいた霊体の腕から、アストラルクッキーの効力で増した跳躍力で飛び退き、一気に距離を離すと、
「そこ。もらったよぉ」
まさしく、雨霰。呼吸もなく放たれるイバラの矢は、一矢とて狙い違わず霊体の芯……といったものがあるならだが、ともかく貫き霧散させていった。
「さて、俺たちもゆくか。なあちび」
「はいっ、師匠!」
シーナ・キュクノス
にもはや憂いは無い。泣き顔も晴れた。
ベルラ・ガーネブラッディ
が自ら、二本の足で立っている。自分の傍らに。それだけで、憂うことは何もなかった。
「僕だって……! 成長したところを、見せてあげますから!」
羽文様を刻まれた細身の両手剣、『
ミュステリオン
』をくるり反転、逆手に構え、シーナは機を見極める。
死霊たちがシーナの温もりを認め、群がり始めた頃合いに、
「やぁぁぁあああああ!!」
地へと切っ先を突き立てた。
星の力は様々に応用の利く、れっきとした『技巧』だ。例えば魔火の光を宿す者なら、火球としてそれを撃ち出したり、剣に炎を纏わせるなど、扱い方も多岐に渡る。
シーナは癒しの光を地へと撃ち込み、円形の方陣として展開した。放射状に地を這い広がる光が霊体を捉え、ある者は霧散し、ある者は痺れたように動きを止める。
「ベルラ!!」
「よくやった、ちび!」
正眼に構え、指を這わせたのは魔石剣。胸に提げた首飾りの赤い宝石へと宿した魔星の光に魅了されたか、白光の方陣に捕らえられた霊体たちが、ベルラへ興味を移す。
「Ecce Lumen……」
魔石剣の真の力を呼び起こすのは、彼自身の故郷の言葉。柄へと嵌めたルビーがマグマのごとく紅の光を放ち、
「目覚めろ、グラルミス!! 闇を……斬り払えッ!!」
渾身の力を乗せ、振り抜いた。覚醒した魔石剣が迸らせた赤光は形ある刃となり、寄り合おうとする霊体のことごとくを断つ。
「……綺麗」
シーナはその輝きに、彼の背に、呆けたように見入る。
師の半身を覆う結晶が照り返した光を乱れ放つ様を、シーナはこの時ほど美しいと思ったことは無かった。
森を彷徨うは、群れを失くした死霊が一つ。
恐怖から、であっただろうか。手放した拠り所を再び取り戻すのではなく、暗がりの奥へ、奥へと逃れようと蠢いたのは。
「何れにせよ、怨霊の意思を悟るは能わず……でゴザルな。御免」
夜闇を閃く、まるで雷光。一刀の元に両断した彷徨える魂は、差し込む月影を求めるかのように昇り、散っていった。
「今ので最後か。無事か?」
事が成されたのを確かめると、徹之進はほうと一息。ランタンを掲げた修を振り向き、微笑んだ。
「子細なし」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月15日
参加申し込みの期限
2019年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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