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もしものわたし
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辺りの風景をぐるりと見渡して、
鴻上 彰尋
は、双眸を好奇心に煌めかせた。
「へええ、ここが寝子島かぁ」
自分の暮らしている場所とは、目に映る景色が全然違う。
楽しい夏休みになりそうだ、と、口元を緩めたあとで、
「っと、遊ぶだけじゃ駄目なんだった。ええっと、兄さんの家は……」
と、彰尋は、スマートフォンの地図アプリを開いて歩き出した。
今回、彰尋が寝子島へやってきたのは、1つが、夏休みを満喫するため。
もう1つが、家族と離れて1人暮らしをしている兄の様子見だ。
それから――あと1つ、これは、内緒の目的。
(兄さん、家に帰ってきてくれないかな、って)
兄の説得、という難しいミッションを抱えているからこその、長期滞在なのである。
と、長期滞在なのである、とは言ったものの、兄には、寝子島へ行く、ということすら伝えていない。
彰尋が勝手に、この任務を長期戦だと定めて、これも勝手に、暫く兄の家に居候しようと決めたのだ。
つまるところ、いきなり押し掛けてきたわけである。
そして、それゆえの悲劇は、間もなくして彰尋を襲った。
「まさか、肝心の住人が出張で不在とは……」
そう、兄は今、寝子島にいなかった。
驚かせてやろうと合い鍵を使って入った兄の家は、何だか、がらんとしていた。
休日を狙ってきたので単なる外出の可能性もあったが、
(ジュースでも貰おうかと思って冷蔵庫開けたら、殆ど空っぽなんだもんな……)
といった具合だったのである。
彰尋は、慌てて兄のスマートフォンに電話をかけた。
そこで始めて、兄が出張でもう数日は不在だということが判明した次第だ。なお、
――えっ、兄さん出張とか聞いてないんだけど!
なんて、電話越しに訴えたら、そっちが勝手に来たんだろうと正論を返されてしまった。
冷蔵庫にかろうじて残っていた500mlペットボトルのジュースを直に飲みながら、
(どうするかな……特にご飯。一番困るのは食事だよな……)
と、兄のソファに沈み込んだ体勢のまま、彰尋はゆるゆると考える。
米はある。ご飯は炊ける。
家事は不得手だが、まあたぶん、それくらいは何とかなるだろう。
しかし、おかずになりそうなものは殆どなかった。
尤も、あったところで、彰尋に料理を無難に仕上げる能力はないのだが。
「――よし!」
立ち上がって、彰尋は、飲み終えたジュースのペットボトルをテーブルに置いた。
「仕方が無い、コンビニで買ってこよう」
幸い、コンビニエンスストアは家のすぐ近くにあった。
本日の夕飯にレンジで温めるだけのドリアを選び、日持ちするおかずも適当に買った。
兄が帰ってきたら、食費を請求しよう、うん。
店を出ると、潮の香りが鼻先を掠めた。
(海も近いし、散歩しながら帰ろうかな)
初日から先行き不安だが、まあ、どうにかやっていけなくもないだろう。と、その時だ。
「……あ、あの子」
自分と同い年くらいの女の子が、こちらに向かって歩いてきているのが見えた。
「ね、ちょっといい?」
気軽に、知り合いにそうするみたいに、声をかける。
女の子は、少し驚いたように瞳を瞬かせた。
「えっと……何ですか?」
「あ、びっくりさせたかな? ごめんごめん、ちょっと、聞きたいことがあって」
「聞きたいこと?」
「俺、島の外から来たんだけど、明日から、色んなところ見て回ろうかなって思ってて」
だからお勧めの場所を教えてほしいんだ、と屈託のない笑みを向ければ、
「ああ、夏休みだもんね。だったら――」
と、女の子は、幾らか砕けた調子になって、色んな場所を薦めてくれた。その後も、
「へえ、彰尋くんって、モデルさんやってるんだ。舞台にも出てるって、すごいね」
なんて話は弾み、日が暮れる間際まで会話に興じる2人。
「……って、もうこんな時間か。色々ありがとう。もし、また会ったらよろしくね」
「うん、こちらこそ!」
女の子と別れて、黄昏時の世界の中で、彰尋はうんと伸びをした。
(幸先はよくなかったけど、楽しい夏休みになるかもしれないな)
と、胸の内に、ふくふくと柔らかな期待の色を滲ませながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月28日
参加申し込みの期限
2019年02月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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