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【ねこの王さまと犬のしょうぐん】
あれから『バンジージャンプ・全種類制覇』を成し遂げ、二匹目の伝説となった
アリス・ミーティア
は、祭りの中でも一際賑やかな広場へと辿りつきました。
「そう言えば、バンジーの待ち時間で聞いたけれども、このお祭りって『ねこの王さま』っていうねこのお誕生日も祝ってるんだっけ」
見渡せば、そこには賑やかな中に『ねこのお祝いプレゼント受付所』『偉いいぬねこの新しい名前投票所』などの名称のテントが設置されています。
「──そうだ、これ王さまへのプレゼントにしようかな?」
アリスは手元にある星型のキャンディを、少しわくわくしながら見つめます。
バンジージャンプの待ち時間で、このプレゼント広場と、いぬとねこの偉いニ匹について話を聞いていたアリスは、せっかくだからと思いついたニ匹へ『両方に平和の意味がある名前』を、その場で投票して、きょろきょろと辺りを見渡します。
「会いたいな。プレゼント直接渡せたら良いなって思うんだけど、王さまってどこにいるのかな?」
それを聞いていた通りすがりのねこが答えました。
「王さまは……──あ、こっそり秘密だけれども、あそこにいるねこが王さまにゃー。
皆遠慮しているけれども、別の世界のお客さんなら、きっと直接渡しても王さま喜んでくれるにゃー」
「うんっ、行ってくるね! ありがとう!
『王さまー!』」
その声が掛かったのは、ねこの王さまが
綾辻 綾花
と並んで、広場を遠巻きに眺めながら、ししゃもの串焼きを美味しく食べていた時でした。
「王さま、このししゃもの串焼き美味しいですね。このししゃもには思い出がいっぱいです」
「そうニャね。バーベキューでも食べたがニャ、思えばここ最近の時間の流れはあっという間だったニャ。
それにしても、やはり新鮮なししゃもは焼くと絶品──
ニャっ! 誰ニャ、そんなに大きな声で呼ぶと、他のいぬねこに吾輩がここにいることがバレてしまうニャ」
「あ、お忍びだったんだ。ごめんごめん」
どうやら本ねこはお忍びのつもりだったようです。駆け寄ったアリスが軽く謝りつつ、そのねこの王さまが、話に聞いていた自分の倍ほどに生きていた年上である事を思い返して、慌てて口調を敬語に直しました。
「そうそう。王さま、お誕生日おめでとうございます!」
そう言ってアリスから差し出されたのは、星型キャンディの可愛い缶。
それを見たねこの王さまは、幸せそうに目を細めました。
「──嬉しいニャ。あっちにプレゼントが沢山積まれているのも感慨深かったニャが、こうしても渡してもらえるのもやはり嬉しいものニャ」
そう告げると、王さまは受け取ったキャンディ缶を、肉球マークの付いたトートバッグにスポンと入れました。
「娘さん、寝子島とは違う不思議な気配がするニャね。どこからの来客ニャ? 名前を言うニャ」
「
アリス・ミーティア
です! 星幽塔から来ました!
王さまは星幽塔には来た事ありますか?」
元気と興味で溢れたアリスの言葉に、ねこの王さまが僅かに目を見張ります。
「星幽塔からの客人とは……! あそこは寝子島の民とは違う力が使える魔法の国だと聞いているニャ。
吾輩はまだ行ったことはニャいが、近いうちに向かおうと決めているニャ」
「だったら、案内しますね!
第一階層の『Barアストラル』で働いてるから是非来てください!」
「こんな美ねこに案内してもらえるニャんて、幸せだニャ。
是非とも寄らせてもらうから、その際には宜しく頼むニャ」
そうして王さまと一頻り話し、再びアリスは次の場所へと向かっていきました。
そして、
「……──王さま……。顔が、にやけっぱなしです……」
「……!!!」
綾花の指摘に、ねこの王さまはハッと息を呑み、慌てて自分の顔をぺちぺちと叩いたのです。
「でも、ここではお酒も売っているんですね」
それから、綾花とねこの王さまが見て回っていた『プレゼント広場』には、いくつかのテントの他に、飲食メインのお祭り屋台が並べられている様子が窺えました。
「そうニャね。ここのお酒はいぬねこが飲んで楽しくなるように、時間と共に作られていったお酒ニャから安心して飲むといいニャ」
「はいっ。飲んだら、美味しいししゃもの串焼きがもっと進みそうです。
そう言えば、王さまは酔ったらどうなるんでしょうか?」
話題から出た綾花の質問に、ねこの王さまはそういった心当たりがないのか、しばらく考えるように首を傾げました。すると、
「……そこのアレは、酔うと見ている側が頭が痛くなるほどに脳が軽くなるワン。近くでは決して飲みたくないワン」
ふと、ねこの王さまの代わりに聞こえた声。
綾花達がそちらを見ると、そこには黒と白の毛色をした大きないぬ──犬のしょうぐんが立っていました。
「あ、しょうぐんさま! こんにちは」
「あやかか。息災そうで何よりだワン」
「……──ニャにを。そちらこそ、酒が入れば一気に愚痴魔になるような輩に言われたくないニャ。人間の頃からミジンコ並に学習してないニャ」
「何を──!」
出会い頭のたった数言のやり取りで、仲はだだ漏れにまでの険悪模様。
綾花が慌ててその仲を取り持とうとした時、ふとすぐ側の賑やかだったいぬねこの集まりの中から、一匹のねこが出てきました。
「──?」
綾辻 綾花
と共にいたねこの王さまと犬のしょうぐんが、先程まで何か催しでもやっていて賑やかだった一角が、急に静かになったと目を向けます。
すると、そこから人ならぬ、いぬねこ混みが二つに分かれるようにして姿を見せたのは、先程までその中心で歌っていたらしい白ねこ、
夢宮 瑠奈
でした。
「瑠奈ちゃんも来ていたんですね……! 会えて嬉しいです」
「綾花ちゃんも。お祭り楽しんでる?」
「ええ、もちろんです」
既にいぬねこの世界の姿でも、幾度目かの再会を果たしている綾花と瑠奈のニ匹は、嬉しそうに挨拶を交わし合います。
「ルナ! こっちの手伝いをしていたニャか!」
「るな、久し振りであるなワン」
そして、その姿に一旦矛を収めたねこの王さまといぬのしょうぐん達の言葉に、瑠奈はそちらにペコリとお辞儀で返しました。
「こんにちは。
えっと、名前が変わると聞いて……もう王さまもしょうぐんさまというのも、なにか違うのかな?」
「うむ……決まるまではそのままニャが、変わったら新しい名前ニャ」
「なんだろう? ……それなら『ねこ大臣』?
そうしたら、犬のしょうぐんは『いぬ大臣』かしら?」
──それとも、同じであると二人が喧嘩する可能性を踏まえて『ご意見役』や『マスター』……? などを思案し始めた瑠奈に、その内容を察したかのように犬のしょうぐんは告げました。
「大臣なんて補佐をするような素晴らしいものではないワン。もう普通の一いぬねこになる記念みたいなものであるからワン」
「そうなのね。
うん、それならよけいに、二人が納得するやつが一番いいと思うの」
「そうだニャ。ルナが言うと説得力があるニャね」
瑠奈の言葉を、一番偉かったいぬとねこは、かみしめるように身にしみさせながら、キャンプファイヤーの準備があると、急いで去って行った瑠奈の姿をじっと見送りました。
「いるかな、王さまとしょうぐんさま……」
「お祭りの中を闇雲に探してもまず無理だろうが、話を聞く限り留まる場所があるとしたら多分ここだろうな。網を張るならここしかない」
元気いっぱいの白ねこ、
夢宮 瑠奈
が立ち去ってすぐ。
ねこの王さまと犬のしょうぐんに出会うべく、プレゼント広場を訪れた
八神 修
と
恵御納 夏朝
は、思いの外簡単にその姿を見つけることが出来ました。
「こんにちは。王さま、しょうぐんさま」
修と夏朝が、そっとニ匹に声を掛けます。
互いに再び、言葉と視線の刃物を突きつけようとしていたニ匹は再びそれをしまって、向かうニ匹に挨拶しました。
「その立ち振る舞いはおさむか! 壮健そうでなによりだワン!」
「カーサ! 元気にしていたかニャ?」
「王さま、しょうぐんさま。また会えて嬉しいです。これ、二人へのお土産に──」
全部を修に預けてしまうのは申し訳なさ過ぎて、夏朝も少し手に残していた、ねこの王さまと犬のしょうぐんへのお土産をそれぞれに渡しました。
中身は、寝子島で買った犬猫それぞれ用のウェットな缶詰に、猫用おやつのチーズに犬用おやつのボーンです。
夏朝は、そこにそれぞれにねこシールといぬシールを添えてプレゼントしました。
「今までもらってきたねこシールは、この間初めて書簡の所に一枚貼ってみたら、周囲の皆が物凄く羨ましがってくれたニャ。いつか流通が出来るようになったら、皆の間にも広まるようになるかニャね」
「ふおお、これは後ろに糊が貼ってあるのかワン! 珍しいものだワン!」
ニ匹がそれらのプレゼントに大喜びを示します。
「──二人にお会いしたいと思っていたんです。
宜しければ、夜にまた時間をもらえませんか? せっかくのお祭りなので、ささやかですが二人にお祝いをしたいと思っているんです」
修の言葉に、いぬねこの元トップだったニ匹は、再び顔を合わせなければならない提案に一瞬互いの顔を見合わせて、いぬねこの表情限界まで嫌な顔をしました。
しかし、その提案はとても嬉しいものであったのか、ニ匹は改めてこの場に再び集まることを了承したのです。
時間は、キャンプファイヤーが始まる時間──再び、この広場で待ち合わせることを決めました。
「ならば、ここに長居をする理由もないワン。我は先に失礼するワン」
ねこの王さまが、その背中に大人げなくあかんべぇをして見送ります。
そして、そうと決まれば、修と夏朝には一刻の猶予もありません。急いで、ニ匹は思い描いていたお祝いを決行に移すべく行動を開始したのです。
「へーっ、よく分かんないけど名前の募集なんてやってるんだなー」
タイラ・トラントゥール
と
源 竜世
が、屋台を一通り回って辿りついたのは、会場内でも一際いぬねこが賑やかに集まっている『プレゼント広場』と名付けられた、広場でした。
「せっかくだし、名前投票してこうぜ! 何だか話に聞いた『しょーぐん』って名前だけでも強そうだし!」
「そんな易々と……あ、待てこら!」
「すぐ戻るからなー!」
たしなめようとしたタイラの手をすり抜けるように、竜世は投票場の方へ一直線へ向かってしまいました。しかも、悪い事は重なるもので、その姿は見る間に、いぬねこ混みに紛れていってしまいます。
「あの馬鹿!
──迷子になったら──! ……いや、まず四本足では書けないだろうが!」
真っ先に浮かんだ内容は、少し過保護かとも思って押し留めましたが、それでも心配点も問題点も山積みで。タイラも慌てて後を追い掛けました。
「えっと……確かここらへん──わっ!」
そんなタイラの気持ちも知らず、走っていた竜世は、何かとても大きなものにぶつかりました。
見るとそこには、四本足の子いぬの竜世には壁を思わせる程の大きさの、二本足の黒と白のいぬが立っています。
「でかっ!
すげーっ! こんな大きないぬっているんだなー!」
「いや、異世界の童。お前が小さいのであろうワン。もっと食って、もっと大きくなるのだワン」
そう言って、そのいぬは竜世の頭をぽんぽんと叩きました。
「そうだ! そんだけ背が高かったら、名前の投ひょう台届いたりしねぇ? オレ今、四本足だからさ、投ひょうしたくても名前書けるか分からなくて」
「ワン? なら代理投票だワン。言ってもらえれば代わりに名前を書いてやろうワン」
「やりー! デカいいぬのおっちゃん、ありがとなー!」
「全く……! あいつは何処に──!」
「そこの虎模様のお客人。異界のひとニャね。何か捜し物かニャ?」
いぬねこ混みを書き分けて、少し開けた所で辺りを見渡しますが相手の姿が見つけられず。焦りから周囲が見えなくなって来たタイラに、金茶色のねこが声を掛けて来ました。
「急いでい──!」
「まあまあ、これを見るニャ」
焦りからそれさえも振り払おうとしたタイラに、そのねこが小さく握られた片手を差し出します。
「……?」
今急いでいて、本当にタイラはそれどころではなく──めったに見せる事は無い、怪訝を通り越した激しい苛立ちでタイラがそれを見た──瞬間、
『パムッ!!』
その手の平から、タイラを包み込むように、七色の激しい紙吹雪が吹き出しました。
虚を突かれ驚くタイラに、そのねこは頷きながら告げました。
「──見つけたニャ。
探し相手はいぬだったニャね。早く行ってやるといいニャ」
紙吹雪の流れた方向……最初にタイラが向かおうとしていた方向とは少し異なる方角に、大きないぬから離れていく竜世の姿が見えました。
「お祭り、楽しんでいくといいニャ」
急ぎ、駆け出すように慌てて足を向け──タイラは、そのねこに礼を言うのを忘れて振り返ります。
そこに、既にそのねこの姿はありませんでした。
「王さま。どうかなさったんですか?」
「いニャ、ふと雰囲気が懐かしいと思った小ねこを見ていたら、少し昔の自分を思い出したニャ。……人の頃など忘れ去っていたと思ったニャけれども、結構覚えているものニャね」
タイラの視界の外から、そう声だけが聞こえてきました。
タイラは、合流した竜世を少し八つ当たり気味に怒りつつも、安心からようやく息をつけました。
──そして、ふと先程まで興味が無かった新しいいぬねこの名前に、自分もその側にあった筆記台で投票を行ったのです。
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ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月30日
参加申し込みの期限
2019年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月06日 11時00分
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