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らっかみ!新春☆初夢宝船フェア! ~茄子編~
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●若きネレイスの憂鬱(
千歳飴 楓子
)
南の世界に、それはそれは綺麗な海がありました。
空の色を写し取り、ダイヤの粉を散りばめたかのようなキラキラ光る海の色。その透き通った水の下には赤やピンクの珊瑚礁が空の色に負けじと、海の底に華やかな彩りをあちらこちらに添えています。
そこを行き交うのは、陽気な明るい色をした魚たち。黄色や橙、派手な服を着て思うがまま泳ぐ彼らは隠れる気などさらさらないようです。
こののんきで、宝石箱をひっくり返したような世界の中、こぽり……と海の底でアンニュイな溜息をつく女の子がいました。この海の世界の王女、
千歳飴 楓子
です。
瑠璃紺の裾がふわりとした柔らかなドレスを身に纏い、そのドレスとお揃いの色の見事な美しく長い髪は、幻想的に波に揺れています。そして特筆すべきは、その瞳です。長い睫に縁取られた水浅葱色の静かで柔らかな瞳。彼女の髪の内側も同色で、深い海の底で輝くアクアマリンのようでした。
ネレイスの彼女は海に住んでいます。珊瑚をつついて遊んでいた顔見知りのクマノミが、彼女の揺れる髪の間を通り抜けて話しかけてきました。
「楓子は海の上に出て行かないのー? 楓子のお姉さん達、みんな今行ってるよ」
そうなのです。楓子には何人かの姉達がいました。そして姉達の最近の流行りは海面の方まで遊びに行く事だという事を、彼女は知っていました。楓子はだるそうにクマノミに美しい瞳を向けました。
「ああ……何かイケメンの船乗りだか王子だかが最近この海を通るらしくてな。楓子は興味ない」
「でもね、すごく優しそうな王子様だった……って聞いたよ。ちょっと見てみればいいのに」
「やだ。ダルい」
「えー!」
クマノミは口を尖らせ「Boo!」と水の泡を吐きました。それでも楓子が大好きなのでしょう。彼女からは離れず、髪の間を通り抜けて遊んでいます。楓子はその白い指でそっとクマノミを撫でてやってから、またふうと溜息をつきました。
「腹が減った。イケメンでは腹は膨れないからな」
それを耳ざとく聞きつけたクマノミが、くるりと楓子に向き直りました。
「そうそう! あの王子様、凄く料理上手だよ! 王子様が作った美味しい物がたーくさん船にあった……あるらしいよ!」
「……何?」
キラン☆ と楓子の瞳が一瞬輝きましたが、彼女はすぐに首をふるりと振りました。
「海面まで遠いだろう。……そうだ、父様の矛で波を起こしてもらったら一気に上まで行けないだろうか」
「海神様の矛なんか使ったら、海が大荒れになっちゃうよ!」
クマノミはぷるぷると体を震わせました。
実はクマノミ、件の王子様を存じ上げておりました。他の魚に追われている所を助けてもらったのです。(その時に王子様は「クマノミは食べても美味しくなさそうだからなー」と呟きましたが、クマノミは聞こえないふりをしました。だって、それが助けられた者のたしなみですものね)
その時に仲良しの楓子の話をしたら、王子様が大変興味を持ち、会わせてくれないかとクマノミに申し出てきました。命の恩人の頼みを断る訳にはいきません。クマノミは上手くいくかはともかくとして、快く引き受けました。
(もう少し! もう少しで楓子と王子様を会わせる事ができる)
クマノミはうんうん唸って考えました。この超絶出不精の王女をどうやって海面まで行かせようか……。
「あのね、王子様今度食べきれないほどのご馳走を作ってパーティーするらしいよ?」
「何、ほんとか?」
「う、うん」
(嘘だけど……王子様に言ってほんとにしちゃえばいいもんね)
クマノミがお尻を振りながらへへと笑った瞬間、彼は楓子にずいっと掴まれ、あの水浅葱の瞳にひたと見据えられました。
「クマノミ氏」
「な、なーに? 楓子」
「私を海の上まで連れて行け」
「なーんだ、そんな事……え……えーっ?! 無理だよぉっ」
「お前は仲間がたくさんいただろう。みんなが私を乗せていってくれれば何とかなる」
「えーーーーーーっ!?!?」
のんきなのんきな海の世界。
この後、クマノミの大群に寝そべりながら海の上に向かう、何とも不思議な王女の姿が見られたり、彼女が金色の髪と若草色の瞳が美しい王子様に出会ったり、その王子が作ったたくさんの手料理を彼女が次から次へとたいらげ、その食べっぷりを王子様がニコニコ見守っている姿があったりもしますが―――それはまた、別のお話。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月03日
参加申し込みの期限
2019年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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