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●7月8日 ~侑のBirthday~
工藤 耀
の額には、大粒の汗が浮かんでいた。
その原因は暑さではない。隣を歩く
七音 侑
に、なかなか話を切り出せずにいるのだ。
(侑……手繋がないのかな? 人が多いから恥ずかしいかな……)
ちらちらと横目で眺めても、侑は喜ぶでもなく怒るでもなく、いつもと同じようにすたすたと歩く。
(繋ぎたい。手を繋ぎたい……うぅっ!)
彼女の横に手を伸ばしては引っ込めるという挙動を、耀は無言で繰り返していた。
侑の誕生日は、NYAINで『おめでとう』としか伝えられなかった。
目いっぱい楽しもうと、休日の遊園地で楽しむ予定を組んでいたというのに。
――だめだ、きっかけがつかめない……!
悶々とした思いを募らせる耀は知る由もない。隣の侑がまさに今、
(手繋がないのかな? 人が多いから恥ずかしいかな……でも工藤君と手、繋ぎたいし……うぅ?!)
そう考えていることは。
二人がそんなもどかしい思いを弄んでいると、ふいに侑が飛び跳ねるようにジェットコースターを指さした。
「あ、あれ乗らない!?」
「お、おおそうだな、乗るか!」
「乗ろう! やっぱりスピードが楽しいにー!」
それほど長くない待ち時間の後、耀は隣の席に座る侑にフッと笑ってみせる。
「七音は怖かったら俺に掴まっていいぜ? なんてな」
「ほ、ほんと!? じゃあ、怖かったら……よろしくに」
侑はそう言って、静かにその手を耀の手に被せた。
それから二人は、手を繋いで遊園地のあちこちを二人で回った。
コーヒーカップに乗れば、悪戯心が芽生えた侑がついカップを全力で回し。
「カップって、こうやって全体重かけると……にゃはは! 速いはやーい!」
「ははっ、速いな……って、お、おいおいおい! 速すぎないかこれ!?」
「ふに……ちょっと回しすぎた……」
メリーゴーランドに乗れば、耀が侑を写真に収め。
「久々に乗ってみると、結構怖い高さだな……」
「遊園地って言ったらやっぱりメリーゴーランドだよにーえへへー……」
「シャッターチャンス、いただきっ!」
「って撮らないでよーもぅ」
緊張した空気もどこへやら、二人はすっかり誕生日のひと時を満喫していた。
―
侑が足を止めたのは、メリーゴーランドを降りて園内を散策しているときだった。
「あ! ここ、写真スポットで有名なとこだよ! 記念に撮ろう!」
「……一緒に? いいぞ。……別に、気まぐれだ」
スタッフに撮影を頼み、耀と一緒にポーズを取る侑。
出来た写真は、後で彼に送ることにしよう。
「それじゃ、撮りますね! 3、2、1……はいチーズ!」
「あ、すみません! もう1枚いいですかに?」
侑はスタッフに手を合わせ、リクエストを頼んだ。
せっかくの誕生日なのだから、楽しい思い出をもう少し欲張って残したかった。
(……工藤君とのツーショット……えへへ……)
パシャリ。
誕生日の思い出が、フィルムに収まる。
―
遊園地でのひと時を堪能し、二人が帰ろうかという時、耀はふと大事なことを思い出した。
(そうだ、帰る前にプレゼントを渡さねえと)
とはいえ、さすがに客で溢れる場所で手渡すのは恥ずかしい。
どこか人気のない場所はないか……そう思って辺りを見回す耀の目が、小さな脇道へと向いた。
「何だここ道がある……行ってみるか?」
「うん、行こう行こう!」
辿り着いた先は、海が一望できる開けた場所だった。
いわゆる穴場的な場所らしく、まばらに散らばる人たちは、皆のんびりと海を眺めている。
景観も中々だ。耀はいい所を見つけたと思った。
「誕生日おめでとう、侑」
「え? ウチに……? ありがとう!」
そう言って耀が差し出したプレゼントは、星柄のスマホカバーだ。
侑はさっそくそれをスマホに着けると、幸せの零れる笑みを浮かべた。
「嬉しいよ……うん、ホントに嬉しすぎてどうにかなっちゃいそう」
侑は耀の贈り物を、花が咲き誇るような笑顔で受け取ると、
「あ、そうだ……えと、はい! ちょっと早いけど、お誕生日プレゼント!」
「……え、俺のもある…!?」
今度は耀が驚く番だった。
まさか侑が、自分のためにプレゼントを――。
「その……何を渡せばいいかわからなくてこれなら使えるかなって……」
「確かに俺達誕生日近いけど! 今日はお前の……っああ、もう……」
嬉しいやら、感激するやら。
幸せな感情がごっちゃになって、涙になって溢れてきた。
(お前に喜んでもらうのが一番の目的だったはずなのに。……めちゃくちゃ嬉しいじゃねえか)
震える手でそっと開けた包みから出てきたのは、ハートと星が刺繍されたリストバンドだった。
「ありがとう、侑。最高のプレゼントだぜ」
贈り物を腕に巻いて、耀はとびきりの笑顔を恋人へと送る。
来年もまた、お前を祝いたい。
できれば、その先もずっと――。
呟くような声は、夏の青空に溶けるように消えていった。
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担当ゲームマスター
坂本ピエロギ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月05日
参加申し込みの期限
2019年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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