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ボトルメールの夜
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【3】
桜花寮の自室で、
恵御納 夏朝
は机の上に置かれた瓶を見ていた。
それは寝子ヶ浜海岸を散歩していた時に、偶然見つけたボトルメールだった。
「珍しいもの拾っちゃったな……」
ぼんやりと見ていた夏朝だったが、しばらくして封を開け、手紙を取り出した。
手紙には、名前も住所も書かれていなかった。
ただ、日本語で書かれているのでおそらく日本のどこかからの手紙だろう。
そして、文章から察するに差出人は女の子のようだ。
「『この手紙が、わたしを知る誰かに届かないことを祈って……』?」
不思議な書き出しで始まるその手紙に、夏朝は胸がざわつくのを感じた。
この女の子にはどうしても叶えたい願いがあった。
もし願いを叶えてくれる存在がいたとしたら、何を差し出してでも叶えたい願いだった。
もちろん、そんな存在をあてにするわけもなく、叶えるために努力もしていた。
けれど、彼女は願いを叶えることはできなかった。
叶えるためには、その願いをまわりに打ち明けなければならなかったのだ。
打ち明ければ、みんなとの間に致命的な亀裂が入ってしまうかもしれない……。
みんなの平穏を壊すくらいなら……そう考え、彼女は手紙に願いを込めて海に流した。
諦めた自分の願いを込めて……。
「『もし、見知らぬ誰かの所に流れ着くなら、その人の願いは叶うといいな』……」
気がつけば、夏朝の目には涙が溢れていた。
けれど涙を拭って、手紙に書かれた女の子の願いを目に焼き付ける。
彼女がずっと叶えたいと思っていた、彼女にとっての幸せを。
それは人によっては非現実的だと否定されてしまうかもしれない願いだった。
(僕も彼女のとは違うけど叶えたい願いがある……)
『僕と大切な別人格が、心身ともに分離して2人並んで一緒に普通の年月を過ごし、一緒にフツウを守る』
自分の願いと名も知らない女の子の願い、どこか重なっているような気がした。
(……僕は決めた。彼女の願いは否定しないし、死んでも誰にも明かさない)
手紙を瓶に戻すと蓋をして、クローゼットの中に箱に入れて鍵をかけた。
(彼女の願いを知るのは彼女と、僕と僕の記憶を想起できる大切な別人格だけ)
夏朝は静かにクローゼットを閉じた。
それから窓辺に立ち、夏の日差しが注ぐ景色を見つめた。
(名も知らない彼女に、諦めた願いより大きな幸せは訪れたのかな……?)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月28日
参加申し込みの期限
2019年01月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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