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携帯戦記カプセルギア 社会見学!ここがギアの生まれた場所
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●ラボ見学(2)
時間は少し遡ります。
テストバトル場に警報の音が鳴り響く、その少し前のこと。
「うーん。つうきこーとか、すきまとか、ギアが入り込めそうな場所はないかなー」
玲音さんはA.I.C.O.'sROOMに入るためにギアで中に入り込めそうな隙間を探していました。
『ギアだけでも中に入りこめれば、中の様子がわかるんだよ』
というのが、玲音さんのアイデアで、それは名案だと他の5人も一生懸命に隙間を探していました。
が、見学そっちのけで、5人もの子供が何かを探していれば社員の人達も怪訝に思ってしまいます。
「おや? どうかしたのかい? 何か落とし物かな?」
と、親切な社員の一人が、床の隙間を探していた洋子ちゃんにそう訊ねるのは無理もないことでした。
「…………」
しかし、人見知りで、不愛想な洋子ちゃん。
社員の人など初めから存在していなかったかのように無言で完全スルーするものですから、これにはそばにいたマンモスさんの方が気まずくなるほど。
「あ、いや、この子は床の観察が趣味なんですよ。で、ちょっと人見知りする子なんでやがりますよっ!」
「ああ。ギアに夢中な子ほど、ちょっと変わった子が多いからね。いやー、床の観察かー。その発想はなかったなぁー」
と、親切で純粋な社員さんは笑顔でその場をあとにします。
それに、マンモスさんはホッと息を吐きつつ、
「……何か見つかりそうですか?」
と、洋子ちゃんに小声で訊ねます。
「……やはり厳重だね。蟻の子一匹侵入させまいとする執念すら感じるよ……。だが、この徹底したやり方にも、叔父に近しいものを感じる」
視線はずっと抜け穴を探し続ける洋子ちゃんの横顔は真剣そのもの。
「……あの、その叔父さんに、直接お願いするというのはどうですかね?」
マンモスさんの提案に、洋子ちゃんは長い髪を振って即座に否定します。
「……何度電話をしても繋がらないのだよ。これまでも音信不通になることはたびたびあったが、今回は妙に長い」
「え……」
何気なく口にした洋子ちゃんの言葉は、とても聞き流せないものでした。ただでさえ、よくわからないことの多いカプセルギア。事件の予感さえします。
と、そんなただならぬ空気を察知したのでしょうか。
「ん? 君達、さっきから下ばかり見て、どうしたのかな?」
さっきとはまた別の社員さんが二人の様子を伺いに来ます。
(あー、もう! 邪魔しやがるなです! 誰か……)
マンモスさんが視線で瑠樹くんと良太くんにサインを送ります。
それに良太くんは慌てて、その社員さんの袖を引っ張り言います。
「な、なあ、なあ! なんかこうもっと派手なエフェクトはないの? こう、『海がざっぱーん!』みたいなやつ!」
「あー、いいねぇ。オレもキラキラしたかわいい技が観たいなぁー」
良太くんが元気一杯に、瑠樹くんがふんにゃりとした口調で言うと、社員さんは「うーん」と顎に手を添えて考え込み、
「そうだなぁ……。ああ、そう言えば、開発中の海賊型の必殺技のエフェクトがあったな。あと、魔法少女型も。よし、見せてあげよう。こちらにおいで」
と、そこで社員さんを誘導することに成功。さっきまで真剣にエフェクトを観ていた二人の言葉ですから、その誘導にも真実味があったのでしょう。
(なんかよくわからないけど、あとは頼んだぜ、ねーちゃん達!)
(あとで俺にも何かわかったら教えてねぇ!)
良太くんと瑠樹くんの視線に、マンモスさんも笑顔で応じます。
(グッジョブなのですよ! さあ、あとは続きを聞くだけです!)
マンモスさんは気持ちを切り替えて、再び洋子ちゃんの隣に並び、
「で、海堂さん。話は戻りやがりますが、叔父さんというのはもしかしてプロフェッサーKのことなのではないですか? ほら、海堂のイニシャルもKですし」
と、気になっていたことを訊ねます。
「可能性はあるだろうね。ただ、職場を転々としていたらしいから、叔父の勤め先はぼくも知らないよ。変わり者で友人らしい友人もほとんどいなかったらしいから、人づてに情報を得るのは難しいだろうね。だが、ぼくにとって、叔父はかけがけのない身内の一人だ」
洋子ちゃんはそう言って、今まであまり語ろうとしなかった過去や家族のことを話してくれました。
両親は共働きで、いつも家を空けているので、小学校に上がってすぐの頃に旧市街にある父方の祖父母(今の生家)に預けられたのだということ。
それからすぐに祖父母は他界し、今は住み込みのお手伝いさんと家で二人暮らしなのだということ。
親と同居をしていないことを同級生にからかわれ、馬鹿馬鹿しくなってひきこもりをはじめたということ。
そんな自分に世界へと自室からアクセスできる翼をくれたのが、叔父さんだったということなどなど。
「……えっと。随分と込み入った話を聞いちまった気がするのですが、良かったのですか?」
「構わないよ。ぼくが言いたくないことを口にしない人間なのは君も存じているだろう? なんなら、ぼくに興味のある人間がいれば包み隠さず話しておいてくれればいい。だから、ぼくはひきこもりであることを恥じていないし、だからといって誇ってもいない。ただ『そういう人間』であるだけだ。そんなぼくに興味があるというのなら、これからも無遠慮に自宅に押し掛けてくればいい、と。必ずしも笑顔でぼくの城に招き入れるとは限らないけれどね」
「……海堂さん」
その言葉を聞いて、マンモスはずっと閉ざされたままだった洋子ちゃんの部屋の扉が少しだけ開かれたのを感じました。
それは、ほんの1cmの隙間なのかもしれませんが、それでも彼女にとってはとても大きなことに違いない、と。
そのときでした。
「んん? このかーどりーだー。よく見れば、しもんにんしょーとかいうやつがついてるんだよ」
さすがに抜け穴を発見するのを諦めた玲音さんが正攻法に再挑戦しようと、そばにあった椅子を脚立がわりにして、カードリーダーを調べていたところ、そこにカードとは別の認証システムがあることに気づいたのです。
それに、
「……指紋認証?。それなら――」
と、洋子ちゃんがハッと何かに気づいたように、バッグから小さなPCを取り出します。
凄まじい速度で打鍵音を響かせる洋子ちゃん。
「……いったい何をしてやがるのですか?」
「ぼくの指紋のデータを、愛光堂の社員の指紋データの中に滑り込ませた。これなら……!」
言うが早いか、洋子ちゃんは指紋認証機にそっと指を触れます。
すると、認証機に照合中の文字が表示、そして――。
「――開きやがりました!」
思わずガッツポーズをするマンモスさん。
「え……?」
と、開かずの扉が開く音に振り返る社員の人々。
「……入るぞ!」
と、洋子ちゃんが叫べば、そこにいた子供達が一斉に扉に向かって走ります。
「……ま、待ちなさいっ!」
社員の誰かが叫びますが、好奇心に火の付いた子供達を止めることはできません。
しかし――。
「え……!?」
あと、一歩で室内に踏み込めるというときに、ビーッ、ビーッ、ビーッと警報が鳴り響きます。
と、次の瞬間、指紋認証機にerrorの表示が出るとともに、再びA.I.C.O.'s ROOMの扉は固く閉ざされてしまいました。
「……あと少しだったのに」
呆然と呟くマンモスさんは、部屋の中にたった一台のパソコンを見つけることはできましたが、覗き見防止フィルターでも貼ってあったのか、角度的にそこに映っている映像を確認することはできませんでした。
と、そこに警報を聞きつけた、MEIJINや子供達、そして他の社員達が集まってきます。
「A.I.C.O.くんは……、A.I.C.O.くんは無事かいっ!?」
「あ、しゃ……じゃなかった、MEIJIN。じつはこの子が……」
と、洋子ちゃんを捕まえた社員の一人が困ったように説明します。
かくして、A.I.C.O's ROOMに突入を試みる子供達の挑戦は失敗に終わりました。
しかし、
「……なんだ。あの文字列には……いったい何の意味が……」
洋子ちゃんは、いの一番に乗り込もうとした洋子ちゃんには、そこで見た一瞬の光景から何かのヒントが得られたようでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
ゲーム
定員
15人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月23日
参加申し込みの期限
2018年12月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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