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あなたの《誰か》を教えてください! パート2
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着信音が
店
の中に鳴り響いたのは、
柏村 文也
がのんびりと珈琲を飲んでいた時だった。
「公衆電話から着信? イマドキ珍しいな……」
内心に首を傾げながらも、とりあえず、「あー、もしもし?」と電話に出る。
『文也兄さん? 修一です。ご無沙汰してます』
電話越しに聞こえた声は、文也の甥っ子である
津島 修一
のものだった。
修一は、島外の大学に通う3年生だ。
「は? シュウ? 何で突然……」
『夏休みで、寝子島に来てるんです』
「って、え? 寝子島に?」
『そうですそうです。で、今から店に行くんで』
「げっ、お前、こっち来る気なの? しかも今からって……」
『直くんが元気にしてるか見て来なさいって頼まれてるんですよ。じゃあ、また後で』
よろしくお願いしますね~、と軽い調子で言って、文也の返事も待たず、一方的に電話を切る修一。
暫し呆然としたあとで、文也はぽそりと、
「……あいつ、本当にナオと血が繋がってるのか?」
と、渋い声でひとりごちた。
文也、何を隠そう、修一のことが苦手なのである。
かくして、修一は宣言通りに、文也の店へとやってきた。
「兄さん、お久しぶりです」
修一の方はにこにこしているが、文也の方は些かぶすりとした顔だ。
それでもまあ、久々に会う甥っ子の成長が、全く気にならないわけではない。
「なんていうか、当たり前だけど大きくなったね。昔はちっさかったのに、俺より背高くなってるし」
「そういう兄さんは変わらないですね」
「……皮肉か? まあ、座って。珈琲淹れてくるから」
「あ、僕が淹れますよ、兄さん」
言われて――文也は修一の方を振り返り、その顔をまじまじと見つめた。
「? 僕の顔に、何か付いてます?」
「別に……。うん、じゃあ、任せるよ」
自ら名乗りを上げて、修一が淹れた珈琲。
それを口に運んだ文也は、僅かに目を瞠った。
「どうですか?」
「……美味いよ。俺が淹れるのより、美味しい」
素直に応じれば、「良かった」と笑みが返る。
文也の甥にして修一の弟である
津島 直治
が「ただいま」と店の扉を潜ったのは、ちょうどその時だった。
直治の双眸が、文也と向かい合うように座っている修一を捉えて、ぱちぱちと瞬かれる。
「え、修一兄様……どうしてここに?」
驚きを隠そうともせずに問うたなら、修一は相変わらずにこりとして、
「大学が休みだから」
と、返事になっているような、なっていないようなことを言った。
この答えを得てなお、直治の頭には、
(え? え? 連絡、ありましたっけ……)
という具合でクエスチョンマークが浮かびっぱなしだということは確かだったので、
「シュウの奴、突然押しかけてきたんだよ」
と、文也の方が言葉を足して、直治の困惑を払ってやる。
直治の唇から、ほう、と息が漏れた。
「そうだったのか……びっくりした」
「兄さんも驚いてたよ」
「そりゃあ、普通は驚くって」
ぽそりと文也が呟くが、修一の方は、全く気にする様子はない。
「直くん、元気そうだね。何より何より」
「兄様もおかわりなく。えっと、他のみんなはどうしてる?」
「ん、変わりないよ。父さんも母さんも、恭ちゃんも」
恭ちゃん、というのは、修一と直治、2人の妹の恭子のことだ。
直治の問いに答えたあとで、修一は、ころりと笑った。
「気になるんだったら、たまには戻ってきたらいいのに。恭ちゃんも喜ぶよ」
修一の返しを受けて、直治はぐっと言葉に詰まった。
上手く、応じる声が生まれてくれない。
直治の実家は、他県のとある名家だ。
そして、そこでの生活は、直治にとって、窮屈に感じられるものだった。それに。
「……恭子さん、俺の事嫌ってるみたいだし、俺には会いたくないんじゃ……」
俯きがちに小さく音を紡げば、修一は、
「そうなの?」
と、不思議そうにくるりと目を丸くして、文也の方は、
「わかってないなぁ」
と、呆れの色を隠そうともせずに、やれやれと肩を竦めた。
兄と叔父の反応に、ことり、首を傾ける直治。
(……私、変な事言いましたか?)
そんな、直治の戸惑いを置き去りにして、
「そうだ、直くんにも珈琲淹れるね」
と、修一が椅子から立ち上がった。
「え、兄様が?」
「そう、僕が。兄さんのお墨付きだよ」
「叔父さんの?」
ぽつぽつと兄と言葉を交わしながら、直治は、
(兄様とこうやって話すのなんて久しぶりだな……)
なんて考えているのだが、兄弟が交互に喋る度、文也のかんばせに乗る色は苦さを増す。
修一は、先ほどと同じ手順で直治の分の珈琲を用意し、
「……あ、美味しい気がする」
と、弟の直治にも見事に言わしめた。
くぴくぴと、直治が珈琲を啜る。
修一も、自分で淹れた珈琲を、マイペースに喉に流している。
細く息を吐いて、文也も、仄かに温くなった珈琲のカップに口を付ける。
「そういえば、」
短い沈黙のあと、直治が口を開いた。
「叔父さんと兄様って、似てますよね」
ぽつりとそう零したのは、珈琲を振る舞う兄の姿が、いつもの叔父の姿と重なって見えたから。
けれど文也は、直治の台詞の意味を頭の中に捉えるや否や、
「シュウと俺が? 全然似てないよ」
と、切って捨てるように、即座にその説を否定した。
(だって俺は、こいつみたいに何でもできない)
修一は、所謂天才肌だ。
努力を重ねることなく、何でもそつなくこなしてしまう。
文也が、じぃと相手を睨みつけてやれば、修一の方は、文也へと、含みのある笑みを返してみせた。
それがまた、文也の胸をじくりとさせる。
(無意識なんだろうけど、お前のそういうとこが姉さんそっくりで嫌いだ)
ふい、と眼差しを逸らした文也の様子を目に、
(そういえば、叔父さんって修一兄様への態度が他の人とちょっと違うような……?)
と、直治はふとそんな気付きを得て、口元に軽く握った拳を宛がった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月17日
参加申し込みの期限
2018年12月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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