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<天穹>月光満ちる世界に、餞を
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そして、風習の変化について住人たちが戸惑っていないかを問うと、白鋼は僅かにため息を吐く。
「ここ300年間は贄姫を捧げていなかったからな。思っていた以上に混乱はない。ただ、僅かな長老勢が贄姫撤廃に疑問を持っているようだ」
その言葉に、修は日本の歴史を振り返りながら静かに口を開く。
「俺達の国でも、大昔に生贄を捧げることがあった。だが、徐々に食べ物や人形などにかわっていったんだ。どうかな?」
「我々もそう、提案していた。だが、長老勢はそれで本当に効果があるのか、と。彼ら曰く贄姫を捧げていた時は効果があった、と言っていた」
その言葉に、修は僅かに表情を険しくした。だが、白鋼はゆっくりと頷く。
「だが、二度と贄姫を捧げないと誓ったのだ。長老勢にも分かってもらうさ」
彼はゆっくりと修に微笑み、もう一度頷いた。
一方、香しい花の香が漂う茶を飲んでいた壮年の天狼族……雷の国の皇、ライメイの元を訪れている者もいた。白い髪が目立つ
サキリ・デイジーカッター
である。
「よぉ、久しいな」
ライメイが片手を上げて応じれば、傍らの王子、ツムジもにこっ、と笑って出迎える。サキリはそれを喜びながらも胸の中にしこりを覚えていた。
(あの戦いで一番悲惨な目に遭ったのは、彼ら天狼族だろう。本来なら愛憐を討伐して、虐殺された人々の無念を晴らしたかったんだけど……)
僅かに曇った顔のサキリを見、ライメイは穏やかな顔で彼に茶を進める。
「え?」
「まずは飲め。心が落ち着く」
おそるおそる口をつけると、桜のような香りがほんのりと鼻孔を通り、優しい甘さが舌をくすぐる。どこか懐かしい味のするお茶に、サキリの顔もほんのりではあるが和らいだ。
「僕は、天狼族のみなさんに謝罪したい。本当は愛憐を……」
「謝罪……か?」
少し不思議そうな表情になるライメイだったが、サキリの様子から何かを察したのか、静かに目を細める。
「ありがとう、サキリ殿。だが……恨みはもう、無い」
「けれども、あの状況では呪いの解除が精いっぱいでっ」
サキリが言葉を紡ごうとすると、ライメイはツムジに指示し、2つの巻物をもってこさせた。彼はだまってその1つを開く。
「……藍音が失恋を拗らせただけで自害した挙句、贄姫たちと合体して、戦争だの世界をかえるだの、では虐殺された天狼族や呪いで大切な家族や親友を魔物にされた人々にとっては胸糞悪くなるような話だと、僕は思うんだ。それでも、恨んでいない、のかい?」
サキリの言葉に、ライメイは「あぁ」と頷いた。
「それだけ、彼女にも色々あったのさ」
そういい、彼はかつての藍音が陥っていた状況を読み上げる。僅か12で即位して以来、災害やら政戦などで心の休まる日はなかったという。彼女は精神的に摩耗し、失恋も相まって自害した、と研究資料には書いてあった。
「だからといって……納得はできないよ」
サキリはぐっ、と手を握りしめる。皮が爪で切れ、うっすらと血が滲んだ手を、ライメイはそっと取った。
「まぁ、色々ある。だが、あそこで彼女を討伐していたら……呪いは解けないままだった」
ライメイの言葉に合わせ、柔らかな光が手を包み込む。そして傷をいやすとぽつり、と言った。
――藍音を許せないのならば、そこへいくといい、と。
それは雲の国で発見された遺跡の地図だった。そこに、藍音が暮らした時代の記録やらがあるらしい。
「彼女を庇う気は毛頭もない。だが、我々天狼族の大半は彼女を憐れんでいるんだ。興味があるならば行ってみな」
ライメイの言葉に頷きつつ、サキリは巻物に目を通す。そうしながら『愛憐を討伐していたら呪いが解けなかった』という言葉が引っかかった。
ふと、一人の女官がサキリを呼びに来る。どうやら、そろそろ引っ越しの準備が整うらしい。サキリは星幽塔へ移住する人々を案内する予定であった。
「気を付けてな。また話そう」
「ありがとう、ございます」
サキリは一礼し、立ち上がる。そして女官に案内され、砂渡の船の波止場へと向かうのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月12日
参加申し込みの期限
2020年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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