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あの空の向こうに
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7月に入って、大学は前期試験が終われば9月半ばまで夏休みとなる。長い長い夏休みだ。大学生にしてみれば、もうじき社会へ出て仕事につき、長期休暇がなくなる前の、最後のバカンスといったところか。
でも
城山 水樹
はすでに働いていて、ほぼ毎日何かしらモデルの仕事でスケジュールが拘束されるから、全然夏休みという気がしないでいた。
そんな中、唐突に取れた今日と明日2日の休みを前に、水樹は考え込む。
唐突すぎて、今から旅行に行くなんて無理。まずチケットが取れないし、観光地はどこへ行っても人だらけだろう。
恋人の写真家は海外へ仕事に出ていて、たった2日では逢いに行くだけでつぶれてしまいそう。
せっかく取れたこの2日という休みを最も有意義に使うには、どうしたらいいだろう?
とりあえず外に出てみたけれど、どこへ行っても人がいる。島の中でもこれということは……。
「……やっぱり寝子島から出ないのが一番かしら」
ぽつり、呟いたとき。スマホにメールが着信した。
『水樹ー、私、今寝子島にいるよー。遊びに来たよー。もし水樹も島にいるなら、仕事終わったら逢おー?』
発信名はNYAINE。同じモデル仲間の
友美
だった。
彼女とはよく仕事が一緒になるせいか、モデル仲間の中で一番気が合う存在だ。それは同い歳ということも大きいと思う。東京で仕事になったときは必ず連絡して、彼女のアパートに泊めてもらったりする。仕事については楽しさもつらさも共感し合えるし、そのほかにも互いの恋バナをしたり、愚痴を聞いたり、悩みを相談したりと、大切な時間を共有してきている相手だった。
電話にすればいいのにと思ったが、きっと今ごろ水樹は仕事中かもしれないと思ってメールにしたのだろう。
こちらからかけ直すと、すぐにつながった。
『水樹、今休憩中?』
明るい友美の声が聞こえてくる。
水樹は簡潔に、今日は仕事が休みなのだと伝えた。
『へー、そうなんだ』
その上で尋ねる。
「友美。あなた寝子島にいるのね。今どこ?」
『聞いて驚くなかれ。なんと! 水樹の家の前だよ!』
はしゃいだ声。休みが取れたのがよほどうれしいのだろう。その気持ちは水樹もわかる。
「そこで待ってて。今行くから」
くるりUターン。表参道商店街にある店の前まで戻ると、友美が立っていた。
「本当に来たのね」
「来たよー。だから、案内してね」
笑う友美を見ているうちに、じわじわと彼女に会えたうれしさがこみ上げてくる。
「いいわ。ちょっと待ってて」
「OK!」
部屋に戻り、手早く身支度を整えると――友美と連れ立って歩くなら、こちらも気合いを入れなくては――友美の元へ戻った。
「お待たせ。それで、どこへ行きたい?」
「んー。水樹にお任せ。この島は水樹が詳しいでしょ。効率よく回れたらいいわ」
「わかったわ。じゃあ行きましょ」
一番最初に向かったのは、寝子島神社だった。それから猫スポットを回ったり、友美が通りすがりに興味を示した古着屋で適当に服やアクセサリーを買ったりして過ごす。友美が相手だと、話の種は尽きない。仕事での出来事や、最近身の回りで起きたいろいろなことをおしゃべりしつつ、島の各所を回って歩いた。
思ったとおり、快活な友美がはしゃぐ姿は行く先々で人目をひいた。水樹と2人、モデル美女が連れ立って歩けば、ますます人の目は集中する。
「きみたち、どこから来たの? 俺、京都なんだけど」
女性だけの2人組、男の姿はなしということから旅先の気安さも手伝ってナンパしてくる男たちが後を絶たなかったけれど、どれも丁重に断ると思い切りよくあきらめてくれた。これだけの美女を落とすなんて不可能に近いと、半ば思った上での誘いだったのかもしれない。
「やっぱ、水樹と歩くとすごいわね」
汗を流しに入った杜の湯で、まったりと湯船につかる。
まだ昼間のせいか人の姿は少なくて、湯船にいるのは2人だけだ。
「虫避けに、今度は彼氏を連れてこようかしら。水樹も連れてきなさいよ、ほら、例の写真家の彼。まだつき合ってるんでしょ? 4人でダブルデートしましょ」
と笑って話しているうち、話題は去年の夏の失恋話へと移っていった。
「ほんと、あのときは大変だったわ」
友美としては、もう今は別の彼氏がいるし、過去の話として笑い飛ばせると思っているのだろうが、水樹にとっては別の意味でまだ生々しい話題で、思わず赤面してしまう。
「いきなり酔っ払って現れて、二股かけられてたーって愚痴り出したと思ったら、いきなり突っ伏して泣き始めたり」
自分たち以外いないとはいえ、反響して、更衣室にいるかもしれない誰かに聞こえるのを考慮してか、友美は水樹に身を寄せて、声のボリュームを落とす。
「そうかと思ったら……あんなことまでしてきて……」
身を寄せる際、湯船の底についた手が、軽く水樹の太ももに触れる。
「酔っていたのよ」
つい、弁解してしまう。
外で飲んで、さらに友美の部屋で2人で飲んで……。2人でごろりと床に寝転がって、天井を見ながら話していたら、つい、その場の勢いというかなんというかで彼女にキスをしてしまった。そうしたら意外と気持ちいいし、友美も抵抗しなかったから、なんとなくもう1回、もう1回と繰り返すうち、互いにその気になって、服を脱がせあい、結局最後までいたしてしまったという……。
あんなに飲んでいたのに記憶は全く飛んでいない。
彼氏とのときとは全然違って、あれはあれで良かったのも問題だった。おかげで1年たった今も、あのときのことを思い出すと意識せずにいられない。
特にこんな、お互い裸で、身を寄せ合っているときは……。
「ま、私のほうは水樹とだったからよかったけどね」
何を考えているかお見通し、というように、頬をツンと突っついて、友美は身を引いた。湯船に背中を預けてふーっと脱力する。
「……もう……。
それで友美、今夜どうするの? 旅館は取れた?」
あまりこの話題は長引かせないほうがいいかもしれない、と判断した水樹は話題を転換する。
「んー。それがさ、電話したけどどこもいっぱいで断られちゃった」
思ったとおり、観光客で埋まって、飛び込みは受けいれてもらえなかったらしい。
「じゃあどうするの?」
「水樹んちに泊まらせてよ。東京へ来たときは、いつも泊めてあげてるんだし、いいでしょ?」
「はいはい」
そうくると思ったわ、と苦笑する水樹に、友美はこそっとささやいた。
「今夜もまた愛し合う? あのときみたいに一晩中」
「……親がいるのに無理よ!」
「冗談だって」
あははと笑う友美は、本当に冗談を言ったようにしか見えない。
悪友だわ、と思いながらも、提案にどきりとした自分がいるのをごまかせなかった。
ほんの少し、速まった胸の鼓動を意識しつつ、水樹はそっと湯船の下の友美の手に手を重ねたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月16日
参加申し込みの期限
2018年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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