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\ オーバータイム!/
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レインボーラッシュ!
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「お父さん大丈夫?」
「僕にそれを聞くか?」
伊藤 佳奈
は少し後ろを歩く自らの父親である
伊藤 武正
へと声をかける。その声は少し心配そうであった。
それに苦笑しながら武正は応える。一刀流の師範代でもある彼は娘の佳奈同様に身体を鍛えている。山登りとは言えども少々歩いた程度で疲れるような事はない。
父親の返事を聞いた佳奈はそれもそうかと笑う。
「うわ~♪ すごーい!」
洞窟の入り口を見つけたところで目を輝かせてはしゃぐ佳奈。入り口から既にその洞窟の美しさを見る事が出来るのだ。
佳奈のはしゃぐその姿は年相応のものであり、まだまだ子供だなと武正は少し安心した気持ちにさえなっていた。普段の佳奈と言えば少しのんびりしたところはあれど、年齢よりも大人びているところがある故にだろうか?
「おや、伊藤さんではないですか。こんばんは」
「あれっ! 五十嵐先生、こんばんはー」
「これは先生。いつも娘がお世話になっております」
勇んで佳奈が中に入っていってみればそこには学校の教諭の1人である
五十嵐 尚輝
がいた。
その事に驚きつつも佳奈が挨拶を返せば、彼女の後を追ってきた武正も五十嵐に気付き頭を下げつつ挨拶をする。
「あぁ、お父さんと一緒でしたか」
「はい! 何でも凄い綺麗だって聞いたから」
普段と少し違う佳奈の様子が違うように尚輝には見えたが、彼女の視線が周囲の洞窟の壁にいっているのを見ればその原因は明白だ。
あまり邪魔をしても悪いと感じたのか適当なところで挨拶をして離れていく事にしたようだ。その際に傍に三つ編みの少女もいた事には終ぞ佳奈は気付かず仕舞いであったが。
2人揃って奥へと進んでいると不意に佳奈が緑色に輝く石がある事に気付き、その石を覗き込み始める。
多種多様な鉱物が見受けられる洞窟ではあるのだが、その中においてどうにも佳奈の目を惹きつけて離さないのだ。
そんな佳奈の様子に武正も気付き、彼もまた佳奈が覗き込んでいる石へと視線を移した。
すると、まるでそれが合図であったかのように2人にとある風景が見え始めた。
「これは……あぁ、見覚えがあるな」
「これって病院?」
映し出されたのはどこかの病院の廊下だと思われる場所。武正にはどうやら心当たりがあるようだが逆に佳奈には覚えがないのか首を傾げている。
まるでテレビのように映っているその映像が少しずつ動き、手術室らしき部屋の扉の前で落ち着かない様子でうろうろする1人の青年が映り込む。
「これ、お父さん?」
「あぁ、そうだね。間違いない、これはあの時の……」
心配そうな顔をしてぐるぐると同じところを歩く青年には佳奈の隣にいる武正の面影がある事は直ぐに佳奈にも解った。
だが、果たしてこれが何の映像なのか。それはやはり彼女には解らない。自分が知る父親よりも若いという事は自分が産まれる前の出来事だろうかと推測したところで、おぎゃーと赤ちゃんの扉の向こうから響いて来た。
「……これ、もしかしてあたし?」
「あぁ、そうだよ」
赤ちゃんの声が聞こえたところで場面は変わりベッドのある病室になる。ベッドの上で寝ているのは若かりし頃の佳奈の母親とまだ産まれたばかりだと思われる赤ん坊。ベッドの横には先程も映っていた武正がいた。
ベッドに母親と共にいる赤ん坊。それが自らだと気付いた時、思わず佳奈は父親へと尋ねそれに柔らかい笑みを浮かべた武正が応える。
「この時は本当に嬉しくてな。佳奈とお母さんが無事なのを見て思わず万歳三唱して、病室中に今娘が生まれまして! と言いまわって。後で病院の先生に叱られたっけ」
「えぇ……。お父さん、そんな事してたの?」
少し恥ずかしそうに当時の話を話す武正だが、まさか自分が産まれた時にそんな事をしているとは思わず少し笑ってしまう佳奈であった。
そんな佳奈を父親らしいとても優しい笑顔で見つめる武正。こうして改めて当時の情景を見て、娘に対して感謝の念が沸き起こったのだ。
「何か不思議な洞窟だって話もあったけど、凄いねぇ。あ、こっちには赤い石があるよ? こっちはどんな映像が見えるんだろう?」
「おや、本当かい? どれどれ」
そんな事を言いつつ近くにあった赤い石を覗き込む佳奈。どうやらすっかり興味津々になってしまったようだが、それは佳奈だけではなく武正も同様であるようで彼もまた佳奈に続き赤い石を覗き込むのであった。
「ってうわ、これあたしだ!」
びっくりしたというような声を上げる佳奈。だが、それもまた仕方ないかもしれない。
映し出された映像の中にいる佳奈は今よりも成長をして大人びているのだが、それが問題なのではない。成長した佳奈が着ているのはウエディングドレスなのが問題なのだ。
しかも、テレビとかで見た事があるような化粧をして、教会らしき場所にいるのも見て取れる。つまりこれは――
「未来のあたしの結婚式の姿かなぁ。……え? え? 相手はどんな人!?」
「さ、さぁ佳奈。そろそろ帰ろうか」
隣には結婚の相手だと思われる男性の姿があるものの顔は良く見えていない。一体、どんな人物なのだろうかと見ようとしたところで慌てたように武正が佳奈の手を引いて赤い石から放してそのまま入り口の方へと歩いて行く。
そう。武正もまた赤い石を見ていたのだからそれに映っている映像も見えたのだ。そんな映像等見るわけにはいかなかった。少なくとも今はまだ。
「お父さん! あたしもっとよく見たいんだけど」
「いやいや。今、相手を知ってしまったらつまらないだろう?」
「え~? そんなものかなぁ……。うーん……あ、そうだ。それはそれとして皆のお土産に赤い石を拾って帰ろう」
赤い石をお土産にしようと先程とはまた違う赤い石を拾いに向かう佳奈。念の為に覗いてみるも、残念ながら先程の映像はもう流れないらしかった。
そんな佳奈の姿を見ながら武正は佳奈はまだまだ嫁など早い! 少なくとも僕より強い相手じゃないと娘はやれん! と、心の中で呟くのであった。
そもそも今だろうと未来だろうとキスシーン等を見てしまったら泣く自信が武正にはあった。自慢できるような事ではないが、娘を持つ父親とはそのようなものであるのかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月06日
参加申し込みの期限
2018年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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