御巫 時子の瞳が、キラキラと輝いた。
「尚輝先生、この鉱石を見てください!」
「ほう。これは興味深いですね」
虫メガネを覗き込み、
五十嵐 尚輝も感嘆の声を漏らす。
そこはいわゆる洞窟の中ではあったが、辺りには光が満ちている。
時子が携えたランタンの明かりを乱反射して虹色の光を放っているのは、岩肌から露出した多種多様、色とりどりの鉱石たちだ。
碧緑のエメラルド。琥珀色のトパーズ。蒼く輝くアクアマリン。七色にきらめくダイヤモンド!
化学教師である尚輝も知らない、未知の鉱石もあるようだった。
「寝子島に、こんな洞窟があったなんて……不思議ですね、尚輝先生」
「僕も知りませんでしたよ。おや、この石は……」
「わぁ。綺麗ですね……!」
九夜山の中腹にぽっかりと開けたその洞窟についての噂が広がったのは、つい先日のこと。
ねこったーに場所を示す情報も上がったが、不思議なことに、実際に洞窟を見つけられた人はごく一部だ。もしかしたら、たまたま幸運な人だけが見つけられるのかもしれない。
これも神魂の影響だろうか?
「もっと探してみましょう!」
「そうですね。もっと奥に行ってみましょうか」
いつもより少しはしゃぎがちな時子は、知らぬうちに尚輝の手を取り、元気に駆けだした。
大胆なことをしてしまったと彼女が頬を赤らめるのは、もう少し後のことだ。
あるいは虹色に色づく宝石たちのきらめきが、そうさせたのかもしれない。
幸運にも足を踏み入れることができた誰かによって、ここは「レインボー洞窟」と名付けられた。
そしてあなたもまた、そんな幸運を享受することのできる一人のようだ。
さあ、ゴールドラッシュならぬレインボーラッシュに酔いしれよう!
こんにちは、昂祈です。
まずは、御巫 時子さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました!
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
九夜山の中腹あたりに、とある洞窟が発見されました。
なんとその中には、多種多様な宝石・鉱石たちが、おびだたしく岩肌から顔を覗かせているのです。
鉱石たちが照り返す光によって洞窟内が虹色に染まることから、「虹色洞窟」と呼ばれるようになりました。
ただし、この洞窟を発見することができるのは、ごく一部の人々に限られるようです。
神魂の影響でしょうか? 見えない人には、洞窟の入り口が岩で塞がっているように見えてしまいます。
ご参加いただいたPCの皆さんは、幸運にも洞窟を発見することができました。
あるいは、気が付くといつの間にやらこの洞窟へ飛ばされていた、なんてこともあるようです。
また、この鉱石を覗き込むと、時折その中に不思議な映像が見えることがあるようです。
未来や過去の自分の姿など、見た人によって見えるものは異なります。
なお、洞窟内で見つけた鉱石を採取することもできますが、虹色洞窟から持ち出そうとすると、
なぜかそのほとんどが風化して消えてしまいます。
とはいえほんの一部のひとかけらだけは残るので、お土産に持ち帰ることが可能です。
アクション
洞窟の入り口周辺は一本道なので、迷うことはありません。
奥のほうへ進んでいくと、やや入り組んだ構造になり迷いやすくなりますが、
よりたくさんの鉱石、珍しい鉱石が見つかりやすくなります。
お土産に鉱石を持ち帰りたい場合は、どんな石が良いかお書きください。
鉱石を覗き込んだ時に見える映像は、石の色によって異なります。
何色の鉱石を見るかは自分で選ぶこともできますし、お任せでも構いません。
・赤系色の鉱石:未来の幸せな自分の姿
・青系色の鉱石:過去の不幸な思い出
・緑系色の鉱石:自分が生まれた時の両親との思い出
・黄系色の鉱石:生まれ変わって別の人生を歩んでいる自分の姿
・紫系色の鉱石:エッチなハプニングに見舞われている自分の姿
・その他の鉱石:ランダム
内容は自由に指定してください。基本的にどんなものでも構いません。
非現実的な映像もOKです。
ただし、未来の映像については、必ずしもそれが正しいとは限りません。
GAを組めば複数で訪れたり、いっしょに石の映像を見ることも可能です。
一人の思い出をみんなで見たり、友だちみんなの未来の姿を見ることもできます。
また、洞窟には以下のNPCも訪れているようです。
自由に絡んでください。
○NPCについて
・五十嵐 尚輝:未知の鉱石を求めて、奥へ奥へと進んでいこうとします。
・四十九院 鸞:宝石に目がキラキラ。少女のようにはしゃいでいます。
・フォルカ・ヴィクスン:キツネ頭の獣人のほしびと。寝子島ではポニーテールの気さくなお姉さん風。
何とか宝石を外へ持ち出す方法はないかと考えています。
・遠藤 健:高校二年生。同行のご希望があれば、一緒に参加します。
基本的に皆様のアクションに沿った行動をとります。
どのようなアクションにするかは皆様次第です!
それではアクションの方をお待ちしております!