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夢のふくびきや、再び
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アケーチ・タッマーキ
が目を覚ましたのは廃墟と化した遊園地だった。朽ち果てたメリーゴーランドに崩れかけた大観覧車。雑草が生え放題だ。
「趣きのある世界ですね、ふふ……!」
アケーチは自分の姿を確認する。背中には二対の羽、つまりはほしびとの姿のようだ。
「やあ、やあ、いらっしゃい」
背後の気配に振り返ると、色とりどりの風船を持ったピエロが立っていた。この場所が賑わっていたころであれば違和感のない光景だっただろう。
今はただただ不気味だ。しかし、アケ―チは楽しそうに笑った。
「ふふ。お出迎えがあるとは知りませんでした」
「さあ、いらっしゃい、これをあげよう」
風船を差し出され、アケーチは手を伸ばした。しかし、何かを察知して、素早く後ろへ飛ぶ。
その瞬間だった。
風船が爆発したのだ。
「があああっ」
ピエロの断末魔の声と共に、それらは粉々に砕け散ってしまった。
「私を仕留めるために自爆とは……とても愛おしいです」
うっとりと目を細めたアケ―チは遊園地内を見回して、歩き出した。
金属の不快な音を立てて回り出すコーヒーカップ、さらに動物の着ぐるみ達がアケ―チを追いかけてきたが、軽やかに回避して行く。
「……ふふ、この開放感! 服を脱ぎたくなりますね」
楽しんでいたアケ―チだったが、
「おや?」
視線の先に、ピンク色の髪を持つ白兎を持つ獣人の少女の姿が。
「あのお嬢さんは……!」
胸の奥で何かがざわつく。
兎耳少女は楽しそうにしながら、ミラーハウスへと入っていった。アケ―チも彼女の後を追って、中へと急ぐのだった。
入り口を通ると、複雑に配置された鏡にいくつも自分の姿が映り込んだ。天井は万華鏡のようだ。ふと視界の端に何かが素早く動いた。振り返ると、自分の鏡像と目が合う。
気のせいだろうか? 違和感を覚えつつも、兎耳少女を追ってミラーハウスの奥へと通路を進んで行く。
アケ―チの靴音が反響している。行く手に現れるのは鏡像ばかり。人の気配はしないのに、無数の視線を感じる。
「流石に違和感で胸がザワつきますね」
先に進むにつれ、アケ―チが抱いた違和感は強くなっていった。時々、自分とは違う動きをしている者がいる。
「あの少女は本当にこの中へ入ったのでしょうか」
彼女の身が心配なのと同時に、あれは見間違いだったのではないか、と。
「!」
進むか戻るか迷っていると、何故だか背筋に悪寒が走った。振り返ると、鏡像がアケ―チに手を伸ばしていた。肘の辺りまで、鏡から完全に出ている。
「なるほど。ふふ、出て来られるとは意外でした」
アケ―チはその鏡から距離を取り、通路を駆け出した。
「普通のミラーハウスではないのですね。妙なものがいるのはわかりました。ん?」
頭に響いて来るのは自分の声だった。
『おまえは罪から逃げているだけだ』
「……罪、と言われましても」
記憶がない。
『思い出したくないから思い出さない。違うか?』
「そんなこと、ありません。はあはあ……」
謎の息苦しさ、息切れが激しくなっていく。反響する靴の音。いつの間にか足音が増えた気がした。
そして、通路の突き当り、大きな鏡の中に映ったのは銀髪の男。黒い翼を持ち、右目は前髪で隠れていた。何よりアケ―チと瓜二つ。反転したような姿。冷たい雰囲気の青年。
『後悔しているのだろう? あの手を握りたかった、と』
「え? ……あなたは誰なのですか?」
『ふふ』
彼の笑みにアケ―チは頭痛を感じた。彼は、他人ではない。むしろ、過去に自分だったものかもしれない。
アケ―チはうずくまった。
「何も、わかりません……!!」
『わからないはずがない。そうだろう? だってお前は』
しかし言葉は続かなかった。その代わり、アケ―チの肩に手が置かれた。
「僕の恩人をいじめないでよ!」
『ちっ』
アケ―チが顔を上げると、銀髪の男が煙のように消えるところで、傍らには探していた兎耳少女がいた。いつかのふくびきやの夢の中で出会った獣人。
「あ」
「よかった。また会えて嬉しいよ、アケ―チさん」
「……私もです。あなたは」
兎耳少女はアケ―チの羽に触れ、
「また、会おうね」
にっこりと笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月03日
参加申し込みの期限
2018年12月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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