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僕の歌は君の歌
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ゲームショップ『クラン=G』、そのカウンター裏で
三佐倉 千絵
(みさくら・ちえ)は直立していた。左右の手のひらが膝につくほどの『気をつけ』の姿勢だ。
「いらっしゃいませ。どうぞ」
朝礼?
思わずそう言いそうになるが
七枷 陣
はこらえる。店の手伝いをしている感心な子をからかうべきじゃない。不意にドアを開けてびっくりさせてしまったのだろう。
ここで我に返ったのか、
「いつものブースターパックですよね? いくつご入り用ですか?」
と言って千絵は背を見せ棚のストックに手を伸ばした。
「うん、じゃあ、ふたつほど」
ガラスケースに置いた陣の肘が、うっかり白いリモコンに触れる。落とした瞬間、
「あっ」
「きゃっ!」
千絵が振り向きざま猫のような敏捷さでこれをキャッチした。
「ご、ごめん」
電光石火の動きに陣は内心舌を巻く。大丈夫です、と千絵は告げて、
「有線放送のリモコンなんです……これ」
「ああ、店内BGMの」
「七枷さんは好きな音楽とか、ありますか?」
なぜだろう、千絵は熱っぽい目でこちらを見上げている。
「ええと……僕が好きな音楽はアニソン……だけでなく」
陣は目をそらせながら答えた。
「他にまぁ、とーさんのキチ具合に影響されてクラシックもちょっぴり。バッハのカノンとか、G線上のアリアとかを流す程度だけど……」
変えます、と即座に千絵はリモコンを操作した。
この店には少々場違いなバロック音楽が流れ始める。男子中心の熱いカードバトルの鉄火場が、たちまち紳士淑女のサロンに一変したような趣。
どうですか? と言って千絵はまた、もじもじしながら陣を見る。
やっぱり――先日からちょっと千絵は変だ、と陣は思った。
『それは、七枷さんには興味があるから……です』
と言い切った日から。
興味がある、って発言、どんな意図があったんだろう。
まさか? ……いや、まさかね。
そのタイミングを見計らっていたかのように、流れる音はメロウな楽曲へと移った。
これ知ってる。ヴィヴァルディだとかいう人の曲だ。
タイトルは……『恋人』……だったか。恋人?
なにかまずいと本能が告げたのか、それともただの偶然か、千絵の手からころりとリモコンが床に落ちた。そうしてタイミングよく有線放送は、ゲームソングのチャンネルに切り替わったのである。
しかも流れたのは、運動会でおなじみ『天国と地獄』をいじった替え歌だ!
「これこれ! こういうの! 僕が一番好みなのはクラシックをベースにした中毒性のあるネタソングかな」
なんというか、割と救いのないふざけ具合の替え歌だった。
「これさあ、隙あらば下ネタ混ぜる歌詞が草生えて『さいあく』だよねえ、年齢層が上がると察しちゃう系の……。あ、ここでいう『さいあく』は褒め言葉ね」
メロウもなにもあったものではない。
「はあ」
とわかったようなわかってないような声を発し立ち尽くす千絵を尻目に、陣は店の一番奥、お気に入りのテーブルに座ってパックを開封した。
中身の調査に余念のない陣だったが、そのせいか、
「邪魔よ」
不機嫌そうな
紅子
こと
紅
が自分を見おろしていることにしばらく気がつかなかった。
「ここ、私のテーブル」
ご挨拶にもほどがある言いようだが、これが紅のスタンダードなので陣は気にしない。紅も言うだけ言って陣の正面に、ただし真横を向いて座った。
「あんたさっきからひとりでニヤニヤしてて……キモいんですけど」
「ニヤニヤ? してないけど」
紅はまったく無視して続ける。
「こないだ、店の子に助けてもらってモテ幻想でも持ったわけ?」
「待て待て、なんの話だよ」
「あの子小学生でしょ? あんたロリコン?」
自分だって同じくらいの歳だろうが――と思ったが陣は言わない。
「勝手に変な話を作るなよ。あれは店長の娘さんで、馴染みなだけだよ」
「なにそれ絆アピール? キモ」
「なぜそうなる? 絆っていうか、かかわりといっても……だいぶ前に一度、千絵ちゃんが金庫の点検表を作るのに苦心してたから、表計算ソフトで簡単なフォーマット作ってあげたことくらいで……だいたい、あの子があんなにカードゲーム得意だって知らなかったし」
ふーん、と言って紅は頬杖をつく。
「それでなに? その表計算ソフトの件がきっかけで好意もたれてるって勘違いしてるわけ?」
「してないっつーの。そもそも僕自身がこんな陰キャなんだし……」
「陰キャは当たってる」
容赦ないな! なんだか泣けてきそうになったので、陣は紅自身に話題を向けることにした。
「おめーねぇ……僕もあんま人のこと言えないけど、前回のあれ、良くないと思うぞ。やり込められたりしてもな? 捨てセリフ吐いて飛び出さんと踏みとどまる癖をつけなよ……そういうとこやぞ?」
「うっさい。あんたのお説教は聞きたくないブルースだから」
ホンマ腹立つこと言うわー、と思いつつも、ここで怒ったら負けと思い陣は言い方を変えてみる。
「……ということはこれを『お説教』と理解してるわけだ。ツンケン紅サンもちょっとは反省してるとか?」
「超絶マジうっさい! クソ雑魚ナメクジな腕前で生意気言うな!」
とは言うも図星だったのか、ごまかすように紅は自分のカードケースを出したのだった。
「そんなことよりデュエルよ! デュエル!」
そうこなくっちゃな、と陣は笑った。
「よし、ぬっころす」
そんな陣と紅のやりとりを、カウンター裏からつまらなさそうに千絵が眺めている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月26日
参加申し込みの期限
2018年12月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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