夏ですよ。ＢＬ同好会！｜リアクション

夏ですよ。ＢＬ同好会！

●エピローグ

　こうして悲喜こもごも、様々なドラマを生み出した熱い一日は今、暮れ行こうとしていた。
　買い物をして帰るという桐島先生にくっついて帰路についた宮祀智瑜は、一歩後ろをずっと黙って歩いていたが、別れ際、意を決して聞いてみた。

「先生。おっぱいと胸板、どちらが好きですか？」

「な！」
　桐島先生はあまりに唐突な質問に、真っ赤になって言葉に詰まった。
「お、お、」
　おっぱい、という言葉を口にするのが躊躇われたのだろう。
　アシカみたいに何度かどもって、
「お、おいしい大根を買って帰ろうと思う」
　と言って立ち去ってしまう。
　これには智瑜も思わず吹き出してしまった。
（いつもの先生に戻ったみたい……よかったです。なにしろ、）

　――ウォルター先生がライバルだったら強敵すぎますから。

＜了＞

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