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●星ヶ丘のカフェテリアで(*´Д`)
「うーん! 良い天気だしちょっとお散歩に行こうかしら? なんだか素敵なものに出会える予感がするのだわー!」
海月 珊瑚
が、青い空と白い雲に誘われて家を出たのは1時間前。
桃色から水色のグラデーションの髪はウキウキと夏風に揺らぎ、歩き歩いて辿り着いたのは、星ヶ丘のオープンテラスのカフェテリア。白い日傘の下のテーブルを選んで、ジュースとパンケーキを注文して、
「たまにはこんなのも素敵なのだわ!」
と頬杖をついて待つことしばし。
周りはオシャレな女の子グループやカップルで溢れていたが、その中に、ヘッドホンをして何か書きつけている眼鏡イケメン男子を見つけて、珊瑚はなんとなく目を離せなくなった。
といっても、彼に惚れたというわけではなく。
眼鏡イケメンさんに、別のチャラそうな茶髪イケメンさんが近づいて来たからである。
つまり、腐女子センサーがぴんっと反応したというわけだ!
(これは……素敵なものに出会える予感がビンビンなのだわっ!)
珊瑚は運ばれてきたパンケーキを出来るだけちびちびと口に運びながら、耳ダンボでイケメンカップル(すでに認定)の会話に集中した。
◇
眼鏡イケメンさんこと
神嶋 征一郎
はこの日、白シャツにネイビーのサマーカーディガンを肩から掛けたスタイルだった。軽くランチしたあとドイツ語を勉強し、その後休憩がてら珈琲を飲みつつ、ヘッドホンで音楽を聴きながら、とある後輩へ向けて趣味で第二の曲の構想を練っていたのである。
手元に影が落ち、顔を上げる。
「ちょりーっす。元気ー?」
片手を挙げて明るく笑う茶髪イケメンさんは、
安本 マコト
。元クラスメイトだ。
征一郎が懐かしさに目を細めると、マコトは「あ、隣いい?」と空いている席を指さした。
もちろん構わない、と征一郎は頷く。
マコトは征一郎の向かいに座ると、店員を呼んでケーキを注文し、頬杖をついて笑みを浮かべた。
「クラス変わると案外話さなくなるもんだよねー」
「そうだな。ここで出会うと思わなかったが何しに来た?」
「何し、って、お腹空いたから来たんだよー。ここならオシャレな女の子もいっぱいいそうだったし?」
「お洒落女子?」
「そそ。もっとも、みんな彼氏持ちっぽいけど。そりゃそうだよねー」
軽い調子で話すマコトに、征一郎は気難しそうに眉を寄せる。
「くだらねぇ……否、いい機会だ。安本に聞きたい事がある」
「ん?」
「好みの相手はいるのか?」
「え、好みの子?」
マコトは面食らって聞き返す。征一郎はまるで数式について話しているかのように真面目だ。
「そうだ。例えば、年上年下、可愛い綺麗系とか」
「そりゃ可愛い子だよ。先輩でも後輩でも好きになったら関係ないよねー」
「そうか。今は、気になる人はいないのか?」
「今は気になる子いないけどー。つーか、神嶋がそんな話振ってくるなんて……え、なになにそういうこと?
好きな子の話聞かせてちょりー」
さすがと言おうか、勘がいい。マコトは、征一郎に好きな人が出来たことを察したのだ。
だが、征一郎は真面目な顔のままはぐらかした。
「自分のことはいい。最後に付き合ったのは中学が最後だ。特段欲しいと願った事もねぇ」
「え、マジで? 恋人欲しくないのー?」
「そんなものは勝手に出来るもんだろ」
「ええー何よそれ! 勝手に? できないよ! 声かけるんじゃん。カノジョ、ほしいー!」
女の子は大好きだが、本気の恋愛となると未だ縁遠いマコトは、切実な叫びをあげる。
中学の頃は目立つ生徒ではなかったが、一念発起してチャラ男になろうと雑誌を読んだり勉強して頑張ったという過去がある。でもまだまだ中身はおこちゃまなのか、今のところは女の子と楽しくお話が出来ればそれで満足できてしまうので、恋愛にまで発展しないのであった。
その辺も何となく察しているのか、征一郎は投げやりに返事をした。
「その内てめぇにも出来るんじゃねぇか」
「うわー、気持ち篭ってない。めっちゃ適当ー」
マコトはカラカラと笑って、会話の中身より、会話そのものを楽しんでいる。
だから、まるで軽快なダンスを踊っているみたいに、くるくると話題を変える。
「ところでさー、進路票提出した?」
「卒業後はドイツへ留学して本格的にプロとしてヴァイオリニストを目指すつもりだが。安本はどうなんだ?」
「オレはさー、迷ってたけど服飾デザイン系に行こっかなーって」
征一郎は、ほう、と感心したように目を細めた。
「何も考えてねぇと思ったが意外と考えてたのか」
「まあね。やっぱオシャレを極めたいしー。昔は服とか興味なかったけど、高校に入ってからガッツリ雑誌を読みまくったらさーハマっちゃってー。自分の服を可愛い女の子に着てもらいたいってのもあるんだけどさー」
「切欠は何でもいいだろ。悪くねぇ」
征一郎に認められた気がして、嬉しくなって、マコトは鼻の下を擦ってはにかんだ。
ケーキが運ばれてきた。オレンジの輪切りとミントの葉が綺麗に飾りつけられたパウンドケーキだ。
フォークで切り分け、口に運べば、爽やかな甘みと酸味が広がる。
「ここのケーキ、超うまっ! 神嶋も食べてみなって」
マコトは征一郎に「あーん」の体勢で、フォークの先に差したケーキを差し出す。
征一郎は僅かに顎を引いて、
「自分は甘い物が苦手だ。てめぇが好きなだけ食え」
と拒否しているが……。
◇
そんな折、ジャケットなしのスーツ姿で、黒髪で片目を隠した紳士がカフェの前を通りがかった。
アメジスト色の瞳をキランと煌めかせるのは、明智こと
アケーチ・タッマーキ
、その人である。
「……おや? あちらにいらっしゃるのは征一郎さんでしょうか? あぁ、今日もお美しい……それに、隣の方も……イケメンですね……!」
すぐさま反応するヘンタイセンサー。じゅるりっと垂れ落ちそうになった涎を啜る。
「……ふふ、あぁとてもお似合いに見えますね、え、そんな……」
積極的に推してくるマコトに根負けして、あーん、とケーキを口にする征一郎。
(あーんしてしまったという恥ずかしさで)頬を赤らめている。
アケーチの頬もまた、赤くなる。
「もしかしてそう言うご関係……!?」
すると、真横から、少女の可憐な呟き声がした。
「はうぅっ……美男子同士の『あーん』、おいしすぎるのだわっ。そんな顔を赤らめてしまうの!? それって相手のことが好きだからなのかしら!?!?」
よだれを垂らしそうな顔をした珊瑚とアケーチは、一瞥し合い、瞬間的に『同志!』と悟る。
「素晴らしいですねっ」
「素晴らしいのだわっ」
「今日は良き日ですねっ」
「とっても良き日なのだわっ」
囁き交わすと、ガシッと手と手を取りあい、イケメンカップル目撃のこの日を神に感謝する。
「お邪魔してはなりませんね、いつまでも見て居られそうな私が此処に……ふふ……! あぁ、身悶えてしまいます……ッ!」
「その気持ちよくわかるのだわ。まさかこんな素敵な出会いがあるとは思わなかったのだわ……!」
ふふ、ふふふ……。
あたりを見渡せば、ほかにも手をつなぎ合っている男子どうしとか、ペットボトルの間接キスで顔を赤らめ合っている男子どうしとかがいる。いまくっている!
「見つめ合っているのだわ。ふたりとも顔が真っ赤なのだわ! きっといろんな葛藤があったに違いないのだわ……!! それでも、相手のことが大好きだから……だから恥ずかしく思いつつも手を繋いだのだわ! えっ……すご……それってすごくないかしら……!? あっやば、よだれが出てきたのだわ……」
「私もよだれが止まりません……! ああっ、我慢できなくなってきました……っ!」
ズキュウウウウンン! 状態になったアケーチは、スキップのような足取りで軽やかに走り去った。
「紳士さん、さよならなのだわー!」
これが、アケーチと珊瑚の邂逅と別れであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月12日
参加申し込みの期限
2018年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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