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夏ですよ。BL同好会!
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●中庭で(*´Д`)
夏の日差しは強く、それでも木陰はまだ涼しかった。
寝子高の中庭には木漏れ日の下で休めるようにベンチがあり、そのひとつに、
倉前 七瀬
の姿があった。
読書好き――という言葉では足りないだろう。『活字中毒』という方がしっくりくる――七瀬はこのときも、自分の周りに何冊も本を積み上げて、普通の人の何倍ものスピードでページを繰っている。
そのジャンルもまた雑多。料理本、啓蒙書、翻訳もののファンタジー小説に、BLラノベ。
本なら何でもいいようなところが七瀬にはある。文字はご馳走と同意義だ。もっとも文字の羅列を味わっているので、読書感想文を書けと言われると意外と困ってしまうのだが。
こうして中庭で読書に没頭していた七瀬は、何冊目かわからない本を読み終えたところで、聞きなれた声が耳に飛び込んで来て顔を上げた。
「……これは、ウォルター先生の声です!」
キョロキョロ左右を見回し、憧れの
ウォルター・ブラックウッド
先生の金髪を発見すると、七瀬はお母さんを見つけた子どもみたいにぱあっと顔を綻ばせる。
本を放って声のするほうにたたっと駆け寄ると、そこにはベンチに腰掛け、顔を寄せ合って数学の教科書を覗き込むウォルター先生と――、
「ウォルター先生! ……あ、桐島先生もおったとですか。こんにちはですー」
桐島 義弘
先生は顔を上げ、眼鏡をくいと持ち上げた。
「うむ」
「先生方、中庭でなんしとーとですか~?」
「数学の授業についてウォルター先生に相談に乗って貰っていたんだ」
「英語の先生に、数学きいとったんですか?」
首を傾げた七瀬に、桐島先生は、ごほん、と咳払いする。
「彼は主要五教科すべて教えられるからな。年も同じだし、対等に相談に乗って貰えて助かっている」
たしかにウォルター先生は天才肌のハイスペック教師である。
数学の相談にも乗れるなんて、と七瀬はうんうん頷いて嬉しくなる。
「お二人は授業について語りあっとったんですね~」
お仕事の邪魔しちゃいけませんね、ということで七瀬はぺこりと頭を下げると早々に退散した。
元のベンチに戻って本を手に取り、ちらりと二人の様子を確認する。
改めて見ると、二人の座る位置が近すぎるような気もしないでもない。
膝がぶつかるくらいって、35歳男同士の距離感じゃないような……。
◇
この同じ光景を、木の陰から覗いている女生徒の姿があった。
桐島先生に想いを寄せる
宮祀 智瑜
である。
智瑜はハラハラしながら二人の様子を見守っていた。
(だめだめ、近づき過ぎです。でも、何故かドキドキしちゃいます。このままちょっと見てみたいような)
教科書を指さして話していた桐島先生が顔を上げる。
ウォルター先生も口を噤んで、桐島先生の顔をじっと見つめる。
見つめ合って数秒。心なしか、二人の頬が赤らんでいるような……。
(お似合いの2人……いえ、義弘先生をそっちに進ませるわけにはいきません。手遅れになったら大変です。
おっぱいより胸板が好きになったら困ります!
)
智瑜は意を決すると、木陰から飛び出し、めちゃくちゃわざとらしく桐島先生の隣に腰を掛けた。
「義弘先生!」
桐島先生は、はっと我に返ったようにウォルター先生から視線を離して智瑜を見た。
「あ、ああ。宮祀か。どうした?」
「分からない問題があるので教えてください!」
桐島先生の膝の上の教科書に覆いかぶせるように、自分の教科書を広げ、ついでにウォルター先生に挑戦的な視線を送る。
(ウォルター先生がライバル!? いくらお似合いだからって負けません!)
ウォルター先生はその視線に気づき、ふっ、と鼻で嗤う。
小娘に負けるか、みたいな無言の笑みに、智瑜はめらめらと闘志を燃やした。
「あ、義弘先生、髪にゴミが……」
智瑜が桐島先生の黒髪に手を伸ばす。
するとウォルター先生がそれに先んじて、ぱっと手を伸ばし、
「ゴミがついていたよ。ほら?」
と桐島先生に極上の笑みを浮かべてみせる。
(いまの、わざと、ですよね? わざと邪魔しましたよね? ウォルター先生……大人げないですっ!)
くぅぅ、負けた!
心の中で悔しさのハンカチを噛みしめる智瑜。
ぱたぱたと手団扇で仰ぐ姿を見れば、
「今日は日差しが強いですね。義弘先生、私の方がもっと日陰ですよ?」
と今度は自分の方に引き寄せる作戦に出るが、ウォルター先生はすかさず桐島先生の首元に手を伸ばし。
「そんなに上までボタンを留めているから暑いんだよ」
「そ、そうか?」
などとボタンを外しながらまた見つめ合う。
(義弘先生、そんなにウォルター先生ばっかり見つめないでください!)
と、そこに、智瑜にとっての救世主が現れた!
「そういえばウォルター先生に聞きたいことがあるとでした~。ウォルター先生、この間の授業でわからんところがあったので教えてください~」
超天然なのんびり声。七瀬である。七瀬は桐島先生を一瞥すると、
「桐島先生は邪魔せんでください」
と言い放ち、ウォルター先生の顔を両手で挟んでぐっと自分の方を向かせた。
「……ウォルター先生、今は僕のことだけ考えてくださいね?」
『英語の質問なので、桐島先生はお待ちを。ウォルター先生、僕英語は得意ではないのでしっかり教えてくださいね!』くらいの感覚のつもりだったが、口をついて出た言葉は『僕のことだけ考えて』。
言ってしまってから、七瀬は心中で思う。
(……妙な言い回しにしまいました。この間読んだ本に似たようなこと言ってるキャラがいたような?)
記憶の中のその本、BL本だよ、七瀬さん!
隣で智瑜が真っ赤に頬を染めている。
(きゃ、きゃああ! この展開! 男同士の三角関係ってことでしょうか!?)
しかし、智瑜としてもこれは自分に注意を向けて貰う絶好のチャンスだ。
「義弘先生、私も分からない問題があるんですけど……」
質問しながら、ちらちらと七瀬とウォルター先生の方をうかがうと、今度は七瀬×ウォルター先生のように見えてきて、ドキドキが止まらない。
(……今日の私、ちょっとヘン、です……?)
そうかもしれない。けれど心配はいらない。
寝子島でこんなことが起こる時は、だいたい神魂の影響です!
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月12日
参加申し込みの期限
2018年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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