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●図書館で(*´Д`)
夏の日の午後。
寝子島図書館は今日も、静寂と知の砦であった。
よく効いたクーラーのお陰で汗も引き、快適な居心地である。
そんな図書館に、二人の小学生の姿がある。
ひとりはツンツンした黒髪に赤いバンダナを巻き、まっすぐなアンバー色の瞳。
もうひとりは、柔らかそうな金髪に、プライドの高そうな露草色の瞳。
源 竜世
と
タイラ・トラントゥール
だ。
対照的なふたりは、カプセルギア仲間であった。
「なーなーバトルしようぜ」
図書館は詰まらない場所、という風情の竜世は、早く自分の好きなことをしたいと、親鳥のあとをついて歩くひよこみたいに本を探すタイラのあとをついて回る。
タイラは形の良い眉をしかめ、ひそひそ声で竜世を叱りつけた。
「うるさいぞお前は。待っていろと言っただろうが。付いてくるなら大人しくしていろ」
竜世はそれでしゅんっとして声を潜める。
「だってひまじゃん。なーなーまだおわんねーの?」
「まだだ」
ふいっとそっぽを向き、タイラは本を探して静かな奥の方へ進んでいく。
竜世はそれを追いかける。
しばらく行くとタイラは目当ての本がありそうな棚の前で立ち止まり、本の背表紙を眺め見た。
「なーなータイラー」
落ち着きのない竜世が、タイラの腕を突いて急かす。
無視。
「あ、タイラのうで冷てえ」
竜世の子ども体温の手が、タイラの腕に触れる。
無視。
窓に下ろされたブラインドから差し込む細く白い光が二人の頬を照らす。
図書館は外よりひんやりしているが、外の暑さがじんわりと沁み込んではいる。
タイラの腕が、まるで触り心地のよい冷却材みたいに思えて、竜世は両手で握りしめた。
「すっげーひんやり!」
この唐突な行動に、タイラは大きく目を見開き。
「っ! ええい、触るな」
身もだえするが、竜世は宝物を放すものかとばかりにぴたぴたとタイラに触れてくる。
「タイラいいなー。すっげー気持ちいい」
「お前が良くてもボクは暑い!」
小声で注意し振り払うも、聞く耳持たずで纏わりついてくる竜世にイラッとし、タイラは竜世の手首を抑え込んで本棚に押し付けた。
「うぉお!」
竜世が見ている世界は、くるっと反転し、背中に堅い本棚が当たる。いわゆる壁ドンされた体勢だ。
心臓が跳ねた。
急な反撃にびっくりしたのだ。
竜世はタイラの露草色の瞳を覗き込む。
「何すんだよタイラ!」
「いい加減にしろといったろうが」
図書館だから声は抑えて、タイラは竜世の耳元に怒気を孕んだ囁き声を注ぎ込む。
それから自分の思い付きに、僅かに黒い笑みを浮かべ。
「同じ目に会えばトリ頭も少しは理解するのか?」
そう言って、指先で掠めるように首筋をなぞる。
「ひっ……! ちょ、やめっ……くすぐったいって……!」
竜世は身を捩って逃れようとしたが、タイラの手が思いの外強く手首をホールドしていて逃げられない。
背筋から変な感覚が上ってくるような気がして、竜世は顔を赤らめた。
(ぺたぺたじゃなくてなんだかゾワゾワするさわりかた。何かわかんないけどさわるならちゃんとさわれって叫びたくなるような……)
涙目になってくる竜世の顔に、タイラはこれまでの溜飲を下げてにやりと笑った。
「ふふん、いい気味だな竜世。お前もたまには思い知ればいい」
さわさわさわ……。
竜世の鎖骨のあたりをもどかしいくらいのタッチで触れる。
竜世はいやいやするように首を振った。くすぐり攻撃から逃げたいのに、くすぐったくて力が抜ける。
「ひゃ……は、はは……! やめろってぇ……! ひぅ……!」
タイラは声を上げた竜世の口を、手のひらで抑え込んだ。
「静かにしろっていっただろ」
(……だってお前がくすぐるから……っ!)
口を押えられ、涙目でタイラを睨みつける。
タイラが何処か満足そうに笑んで、耳元で囁く。
「大きな声を出すな。ここの司書は怒ると怖いぞ。そんなに怒られたいのか?」
脅すような言葉を吐くが、これは嘘。
竜世はぶんぶんと首を横に振る。
「怒られんのやだ……!」
「だろう? だったら静かにするんだ。できないなら、自分で口を塞いどけ」
こくこく頷き、言われるがまま、竜世は自分の両手で口を塞ぐ。
タイラはまた満足そうに頷く。目の前の少年ときたら、誘導されたことに気付いてないのだから。
(さて。こいつはどこが弱いんだ?)
タイラは空いた手を、竜世のシャツの中に差し入れ擽り再開。
「っ!!」
冷たい指がわき腹に触れ、竜世はびくっと肩を震わせる。
タイラは指を滑らせ、腰の方へ。
「くっ、ふっ……ぅ」
耐えるタイラの恥じらう顔を見、
(これはいつも人を振り回している仕返しだ)
と言い訳がましいことを考え、肌に触れる遊びに耽る。
「悪かったって……!」
とうとう竜世が懇願してきて、タイラはようやく彼のことを解放した。
彼の耳の脇に手を伸ばす。
竜世は今度は何をされるのかとぎゅっと目を瞑る。
しかしタイラは、竜世の頭の高さの棚から目当ての本を抜き取ると、くるり踵を返しただけだった。
「行くぞ」
「はっ!? ちょっ、今の、なんだよ……!」
「本は見つけた。早く、カプギアバトル、したいんだろう? 公園に行くぞ」
「へ? お、おう!」
バトル、の言葉に、すっかり誤魔化された竜世は、今しがたの出来事はなかったかのように、またひよこよろしくタイラの後をついていく。どうやら図書館という場所は、自分のフィールドじゃないようだ。
一方タイラは、原因の分からぬままに竜世の反応を楽しみ、
(これで少しは懲りればいいんだ)
と自分へ言い聞かせるように考えていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月12日
参加申し込みの期限
2018年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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