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生きるべきか死ぬべきか、といえばハムレットだが、入るべきか入らぬべきかといえば、現在の
鳳城 翔
の状況にあたる。
いきなり俺がタイラの家に寄ったら迷惑じゃないか――と、クラシック建築の屋根を見上げる。
本当にここは寝子島なのかと、目を疑うほど風格のあるマンションだ。オスマニアン様式というらしい。大きな窓、飛び出した鉄枠のバルコニー、適度にヴィンテージがかったクリーム色の壁が、灰色の並木道と調和している。もちろん安いはずはなかろうが、成金めいた過度な高級さはなく、瀟洒という表現がぴったりくる。そんな、絵葉書にしたくなるようなたたずまいである。
このアパルトマンの一室に、
タイラ・トラントゥール
は住んでいるという。翔はタイラに誘われたのだ。
以前、タイラが翔の家を訪れたことはあった。だから自分がタイラの家にお邪魔することも、決しておかしな話ではないはずだ。
でも、とまた躊躇してしまう。
ところが動物園の熊のように、行ったり来たりしている翔の姿が目にとまったらしい。
「おい、部屋がわからないのか?」
玄関からタイラが出てきた。
「いや、わかる、けど」
「だったらさっさと入ってベルでも鳴らせばいいんだ」
「家に行っていいのかな、と思って……」
自分でも煮え切らない態度なのはわかっている。けれど、どうしても翔は自分の胸の内を明かさずにはいられなかった。
「ボクも翔の部屋に入ったことあるだろ」
「あれは俺の見舞いのためだったし……」
この先を続けるのは苦しかった。けれど、言わなくちゃならないと翔は思っている。言うべきときがあるとすれば、それは今だ。
「あのとき、結構酷いこと言って悪かった」
この言葉を聞いた途端、タイラの顔は酸に浸したリトマス試験紙のようになった。
すなわち、みるみる赤くなった。
「そ、そのことはもう忘れろ!」
手を伸ばし翔の手首をしっかりと握る。
「あのときはお互いおかしかったんだ……!」
思いだすだけで顔から火が出る。
「いいからさっさと入れ!」
と声を上げ、タイラは翔を引きずるようにして部屋まで引っ張っていったのである。
「迷惑じゃない?」
翔は恐る恐る聞いた。
「……ボクが翔を迷惑に思うことなどない」
やや素っ気なく、それでも、いくばくかの力を込めてタイラは囁いた。
「お邪魔します」
トラントゥール家が雇っているシッターに、借りてきた猫さながらに首から上だけであいさつし、翔はタイラの自室に入る。
「どこでも好きなところに座ってくれ」
とタイラは告げたのだが、しばらく翔は座ることを忘れ、半分口を開けたまま部屋を見回していた。
「広いなあ……それに」
「どうかしたか?」
「ギアバトルできるスペースまである……すごいな」
その言い方は日ごろのクールな翔に似ず、指をくわえた幼子のようだった。
可愛い――なんて言ったらさすがに怒られるだろうな。
だけど自分に弟がいたら、こんな感じなのかもと、タイラは図らずも思ってしまう。
「あぁ、後で勝負だ!」
と言ってタイラはシッターを呼ぶ。
「冷たい飲み物をふたつ」
そして自分はベッドに腰を下ろし、デスクの椅子を翔に勧めるのだった。
アイスティーをストロー越しに一口しタイラが顔を上げると、いつのまにか翔は立って、壁の本棚を眺めていた。
「ギアの本、結構あるんだな」
「気になるのがあれば貸してやるよ」
「でも英語の本ばっかりだし」
「日本語のものもあるはずだ。仏語も。探せば独語版も出てくるが、扱っているのがギアなのだからフィーリングで読めるだろ」
「でも、いま見るのならこれがいいな」
翔が指さしたのはビニールでコーティングされた分厚い本だった。
いや、実際は本ではない。
「アルバム? ボクの?」
さすがに予想外だ。タイラは釘をかしげる。
「そんなもの見たいのか」
「うん、見たい」
翔は口元に笑みを浮かべた。当然じゃないか、と言うように。
なんの屈託もなく言うよな――。
照れくさくなって、タイラは頬をかくしかない。
まあしかし、翔に見せるのは問題ないだろう。
「わかった。こっちに持ってきてくれ。一緒に見よう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月09日
参加申し込みの期限
2018年11月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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