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【星幽塔】瑠璃色のアクエリアと碧き慟哭
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「これだよ! ミニチュアの星幽塔!!」
「おお! これ、中が開くんだ!」
円がそっと開けば、それぞれの層の様子がうかがえる。そして、第一階層から第二階層へと貫いた月影塔の姿や、水が漏れ出る様子も……。
「さすが、あやつの作品じゃ」
「あやつって?」
ラピスの呟きに、アリスが問うが、ラピスは何も答えないまま塔のミニチュアを見つめている。
「どういう仕組みなんだろう?」
と、円がのぞき込んでいると絶叫が聞こえた。
「しまった! 間違えて持ってきてそのままにしていた日記がああああ!」
「なんでそんなものをしまっているんですか! どうして貴方がた親子はここのどこかに日記を置いていくんですか!!」
休憩から戻ってきたシドニウムが頭を抱えて悶絶し、エリオナイトがつっこんでいた。そして、丁度倉庫から刀がこわばった表情で戻ってくる。
「壁の奥から、こんなのが出た」
刀は、荷物を置き、小脇に抱えた義足を見せる。円たちが駆け寄ろうとしたがそれよりも早く、ラピスが駆けだす。
「それを、どこで、手にしたのじゃ! 彼は! 彼はいなかったのか?!」
「落ち着くんだ、ラピス。俺が見たのは……」
刀が見た物を偽りなく語ると……、ラピスが冠を抱きしめて身を震わせる。その表情は、嬉しさと、悲しさと、寂しさがないまぜになっていた。
「~~~~~っ」
「ラピス!」
崩れそうになる彼女をアリスが支え、エリオナイトが言葉を紡ぐ。
「その義足、気がかりですね。少し調査した方がいいでしょうか?」
「すまぬ。これは、私に持たせてもらえぬか?」
ラピスが、僅かに声を震わせて言う。彼女は義足を刀から受け取ると、そっと何かを囁く。だが、何と言っているかは聞こえなかった。
また、倉庫から出された物はシドニウム、ラピス、エリオナイトに確認してもらい必要な物とそうでない物に分ける。そこから売っていい物と破壊する物に分けるのだった。
* * *
一連の作業が終わったところで、いよいよ塔の修復に入る事に。
「ありがとう。おかげで作業に取り掛かれる」
「シドニウム、顔色が良くなったね。体調、戻ったの?」
礼を述べるシドニウムに、アリスが問う。と、彼は塔のミニチュアに触れながら「まあまあだな」と肩を竦める。
「まずは、修正だな」
彼は呼吸を整え、瞳を閉ざし、両掌をかざした。すると、全身から青白いオーラが放たれ、音もなく、ただ柔らかな光がミニチュアへと降り注いだかと思えば、第二階層の湖の底にあった切れ目が塞がり、月影塔がきれいに収まっていた。あっという間の出来事である。
だが、シドニウムの表情は険しい。全身に汗が浮かび上がり、呼吸が上がっている。めまいを覚えたのだろう。シドニウムはふらつきながら下がった。
「大丈夫か?」
「平気だ。休めばよくなる」
受け止めた刀が心配になり問うが、シドニウムは苦笑して立ち上がる。しかしその顔には濃い疲労の色が浮かんでいる。
「かに座の力は、術者の体力と精神力を削るからな。十分に休ませ、後で食事をしっかりとらせねば死ぬぞ」
「魂の力をも使う、とも聞いています」
ラピスの言葉に、エリオナイトがこくり、と頷く。彼女たちの言葉が本当だと実感するのは、今、まさにシドニウムが疲労困憊の様子だからだろう。
「ともかく、第二階層は完全に修繕された。水漏れは収まった筈だぞ。……水位も徐々に戻るだろう。……ラピス様、もう気にしないでください。もちろん、これからも」
シドニウムはそれだけ言うと、用意された椅子にどっかりと座りそのまま眠ってしまった。呼吸は浅く、顔色も悪い上汗をびっしょりとかいている。相当体力を削ったようだ。
「ベッドの準備をしてきます。刀さんはシドニウムさんを連れてきてくれませんか?」
エリオナイトに言われ、刀は頷く。アリスはエリオナイトを手伝うべくついて行くことに。残された円はラピスと共に道具の記録を手伝う。
「やはり、かに座の力は命を削るようじゃな……。彼には、迷惑をかけてしまったか」
ラピスがぽつりとつぶやくと、円はふにっ、とラピスのほほをつついた。
「ひゃっ?! な、なにするの!」
「大丈夫だよ。シドニウムさんは、許してくれるよ。さっき言ったじゃん」
――もう気にしないでください。もちろん、これからも。
円はさっきシドニウムが言った言葉が、彼なりの励ましなのだと考えていたのだった。
励まされたのか、と腑に落ちたラピスが僅かにほほ笑んだ。だが、彼女は少し申し訳なさそうに呟く。
「しかしな。……凄く言いづらいのじゃが
本来、月影塔は決して星幽塔を壊す存在ではない
のじゃ」
「どういうこと? もしかして、今回は
不完全な状態だった
から物理的に干渉して第二階層をぶち破っちゃったって事?」
円が考察しながら答えれば、ラピスは「そうじゃ」と頷いた。彼女はふと、記録の手を止めてミニチュアを開く。すると、そこに月影塔の姿はなかった。
「あくまで、月影塔は、月影塔の世界への入り口。物理的にこの塔に干渉するはずがなかったのじゃ。原理は我にもわからぬが……」
「そっかぁ。じゃあ、塔が伸びるたびにシドニウムさんがしんどい思いをするわけじゃないんだね」
円がぽん、と手を打つ。ラピスは頷きながらミニチュアを閉ざす。彼女は「それでも」と表情を曇らせたままそれに触れる。
「何らかの原因で星幽塔が傷つくことがあれば、かに座のアステリズムが命を削る。そう思うと胸が痛い」
そういうラピスの横顔に何かを考えた円だったが、次の瞬間にはガラクタの山から何か見つけてはしゃいでいた。
「これ、捨てていい奴なのかな? 他にも絶対使わないものあるよね! 倉庫の中に長年しまっとく物なんて、本人がいつか使うとかいっても全然使わないものなんだよね!」
いや、今回の模型はレアケースだけど! とか言いながら目をキラキラさせて色々見て回る円に、ラピスは思わず笑ってしまうのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月15日
参加申し込みの期限
2018年11月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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