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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】瑠璃色のアクエリアと碧き慟哭
後日談
――後日・隠し階層『クレイドル』
「……予想以上の金額をそろえることが出来た。これで第一階層はどうにかなるかい？」
アヴィケンナ・マラータが第一階層の領主でもあるフランチェスカ・Ｄ・Ｓへ、ずっしりとした見た目の布袋を３、４袋ほど提示する。フランチェスカは、その中身に驚き、思わず感嘆の息を漏らす。
「こ、こんなにいいのですか？ 十分すぎるほどです……」
「先の戦いからの復興もあるのじゃろ？ 貰っておくのじゃ」
近くの椅子に腰かけたラピス・Ｄ・マクレガーが真面目な顔で頷く。「でも……」と戸惑うフランチェスカに、ラピスは笑う。
「それに、まだまだ何があるかはわからん。何かに備えるためにも、金はいくらあっても足りん。故に、持っておいて損はない」
「こっちも、いい資料がたくさん手に入ったんだ。過去のみずがめ座のアステリズムが遺したカラクリとか、マラータ家の遺産とか……ね？ そのおすそ分けでもあるんだ」
だから遠慮なく受け取ってくれたまえ、というアヴィケンナに、フランチェスカはようやく「ありがとうございます」と一礼し、それらを受け取ったのだ。
「しかし……、なぜ第二階層の湖の底からこれがでてきたんじゃろうな」
ラピスが言ったのは、新田 亮が見つけて来た翡翠の首飾りである。ふたご座のマークが入っている所が、ラピスとしては気がかりらしい。彼女の者ではないらしいが……。
「そういえば、シドニウムの方はどうなんだい？」
ふいにアヴィケンナが問いかければ、給仕に勤めていたエリオナイト・ジュノーは表情を曇らせる。塔の修復ができるシドニウム・カトルは、己の星の力を使った後、丸１日は眠り続けていたらしい。
「どうにか回復して第四階層に戻りましたが、顔色はあまりよくありません。本人も『何か大きなトラブルが起こる前に疲れを癒しておきたい』と言っていました」
なにか栄養があるものを持たせねば、と呟くラピス。アヴィケンナとフランチェスカはどうしたものか、とそれぞれ頭を悩ませる。
第一階層の水も引き、第二階層も水位を戻しつつあるその日。第四階層ではシドニウムが気だるい体に鞭を打って働いている。その事を想像すると、心が軋む４人なのであった。
――夢：？ ？ ？
クポラッチョ・ププルは、夢を見ていた。
御剣 刀も、夢を見ていた。
それは、青い夢だった。
「――！ どうしてそんな顔をしておるのじゃ」
「ラピス、君が心配なんだ……」
ラピスが見上げているのは、白い髪に金の瞳をした若者だった。彼はとてもやさしい顔でラピスを見つめ……、抱き上げた。
「こら！ 我を子ども扱いするな！ ……たのむから、そんなふうにしないで……」
「僕の前では、無理しなくていいんだよ瑠璃姫」
そういって髪をなでる若者は、ラピスをお姫様抱っこしたまま花園を歩く。そして、そっと囁くのだ。
――僕の瑠璃姫、いつまでも愛しているよ。
その時、２人は見た。
青年が首から水色の宝石がついた首飾りをつけていることに。そして……その額には、うお座のマークが入っていた。
（終）
――後日・隠し階層『クレイドル』
「……予想以上の金額をそろえることが出来た。これで第一階層はどうにかなるかい？」
アヴィケンナ・マラータが第一階層の領主でもあるフランチェスカ・Ｄ・Ｓへ、ずっしりとした見た目の布袋を３、４袋ほど提示する。フランチェスカは、その中身に驚き、思わず感嘆の息を漏らす。
「こ、こんなにいいのですか？ 十分すぎるほどです……」
「先の戦いからの復興もあるのじゃろ？ 貰っておくのじゃ」
近くの椅子に腰かけたラピス・Ｄ・マクレガーが真面目な顔で頷く。「でも……」と戸惑うフランチェスカに、ラピスは笑う。
「それに、まだまだ何があるかはわからん。何かに備えるためにも、金はいくらあっても足りん。故に、持っておいて損はない」
「こっちも、いい資料がたくさん手に入ったんだ。過去のみずがめ座のアステリズムが遺したカラクリとか、マラータ家の遺産とか……ね？ そのおすそ分けでもあるんだ」
だから遠慮なく受け取ってくれたまえ、というアヴィケンナに、フランチェスカはようやく「ありがとうございます」と一礼し、それらを受け取ったのだ。
「しかし……、なぜ第二階層の湖の底からこれがでてきたんじゃろうな」
ラピスが言ったのは、新田 亮が見つけて来た翡翠の首飾りである。ふたご座のマークが入っている所が、ラピスとしては気がかりらしい。彼女の者ではないらしいが……。
「そういえば、シドニウムの方はどうなんだい？」
ふいにアヴィケンナが問いかければ、給仕に勤めていたエリオナイト・ジュノーは表情を曇らせる。塔の修復ができるシドニウム・カトルは、己の星の力を使った後、丸１日は眠り続けていたらしい。
「どうにか回復して第四階層に戻りましたが、顔色はあまりよくありません。本人も『何か大きなトラブルが起こる前に疲れを癒しておきたい』と言っていました」
なにか栄養があるものを持たせねば、と呟くラピス。アヴィケンナとフランチェスカはどうしたものか、とそれぞれ頭を悩ませる。
第一階層の水も引き、第二階層も水位を戻しつつあるその日。第四階層ではシドニウムが気だるい体に鞭を打って働いている。その事を想像すると、心が軋む４人なのであった。
――夢：？ ？ ？
クポラッチョ・ププルは、夢を見ていた。
御剣 刀も、夢を見ていた。
それは、青い夢だった。
「――！ どうしてそんな顔をしておるのじゃ」
「ラピス、君が心配なんだ……」
ラピスが見上げているのは、白い髪に金の瞳をした若者だった。彼はとてもやさしい顔でラピスを見つめ……、抱き上げた。
「こら！ 我を子ども扱いするな！ ……たのむから、そんなふうにしないで……」
「僕の前では、無理しなくていいんだよ瑠璃姫」
そういって髪をなでる若者は、ラピスをお姫様抱っこしたまま花園を歩く。そして、そっと囁くのだ。
――僕の瑠璃姫、いつまでも愛しているよ。
その時、２人は見た。
青年が首から水色の宝石がついた首飾りをつけていることに。そして……その額には、うお座のマークが入っていた。
（終）
あとがき
担当マスター：
菊華 伴
ファンレターはマスターページから！
菊華です。
大変お待たせして申し訳ありません。ようやくお届けできます。
そしてシナリオガイドに登場してくださったアリス・ミーティアさん、ありがとうございます。
今回の結果は、リアクションにある通りです。
第二階層の冒険で発見された物は、調査が必要な物以外換金し、第一階層の復興に当てます。
また隠し階層の倉庫に関しては今後も調査しながら整理整頓していく所存です。
もしかしたら、過去のアステリズムに関する物も見つかるかもしれません。
また、色々と意味深な出来事もおこっておりますが……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の報酬
第一階層：Barアストラルで振る舞われたお料理（カレー弁当）
第二階層：湖底都市遺跡で発見されたコイン型の水晶（うお座のマークが入っている）
隠し階層：ミニ鉱石ライト（瓶に入った鉱石で、降ると２、３時間は輝いている）
称号
第一階層：アクエリアを乗り切った者
第二階層：都市の解放者
隠し階層：倉庫探検成功者
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
それでは縁がありましたらまた星幽塔でお会いしましょう。
よろしくお願いします。
菊華 伴
追伸
個別コメントも確認お願いします。
ついしん
第二階層で発見されたあの子は、アヴィケンナ君の家に引き取られました。
ちなみに、動くお人形です。かわいがってやってください。
大変お待たせして申し訳ありません。ようやくお届けできます。
そしてシナリオガイドに登場してくださったアリス・ミーティアさん、ありがとうございます。
今回の結果は、リアクションにある通りです。
第二階層の冒険で発見された物は、調査が必要な物以外換金し、第一階層の復興に当てます。
また隠し階層の倉庫に関しては今後も調査しながら整理整頓していく所存です。
もしかしたら、過去のアステリズムに関する物も見つかるかもしれません。
また、色々と意味深な出来事もおこっておりますが……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の報酬
第一階層：Barアストラルで振る舞われたお料理（カレー弁当）
第二階層：湖底都市遺跡で発見されたコイン型の水晶（うお座のマークが入っている）
隠し階層：ミニ鉱石ライト（瓶に入った鉱石で、降ると２、３時間は輝いている）
称号
第一階層：アクエリアを乗り切った者
第二階層：都市の解放者
隠し階層：倉庫探検成功者
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
それでは縁がありましたらまた星幽塔でお会いしましょう。
よろしくお願いします。
菊華 伴
追伸
個別コメントも確認お願いします。
ついしん
第二階層で発見されたあの子は、アヴィケンナ君の家に引き取られました。
ちなみに、動くお人形です。かわいがってやってください。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年11月15日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年11月22日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年11月22日 11時00分
