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【期末テスト】赤点?満点??灼熱、四日間の死線<物語編>
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●テスト4日目:昼休み
「くあー、今日もすげぇスパイシーな香りがただよってやがるな!」
水守 流
は学食の行列に並び、背伸びして先頭の方を眺めた。
毎日来ているがだんだんカレーの辛さがアップしていて、今日はどこまで辛いのか怖くもあるし楽しみでもあるし、というところ。
「ってわけで灼熱カレー最終日いざ!」
さくさく進む列の流れに乗って、ひき肉たっぷりのキーマカレーを注文。
会計して空いている席はあるかと学食内を見渡すと、栗色の髪を両耳のわきだけ三つ編みに結った友人の姿をみつけた。
「お、千堂もカレー食いにきてたのか、学食で見るのもなんか珍しいな」
声を掛けると
千堂 結
は振り返って、ぱっと花の咲く様に微笑む。
「あ、水守くん!」
「そういや千堂はテストの手ごたえどうだった?」
トレーを手に自然と並び歩きながら流は尋ねた。
「うーん、まあまあ……かなぁ。自信たっぷり! ってわけじゃないんだけど……」
結も答え、当然のように向かい合わせの席に座る。
「カレーの匂いはしてくるし、汗かいちゃうし、不思議な4日間だったな~……」
そういいながら結はまず水を口に含んだ。暑くてすっかり喉がからからだ。
「水守くんは?」
「俺のほうはなんつーか……テスト中にもただよってくるカレーの匂いが気になって手ごたえがなんともいえねぇ感じなんだよな」
「あはは、カレーは芳しい良い匂いだもんねえ。集中するよりお腹へってきちゃうよね」
うむうむ、と流は神妙な顔で頷く。
「正直調子がいいとも悪いともいえない。結果がこないとわからない恐怖みたいな? そんな感じだぜ……これも全部カレーのせいだな。うおおお、なんでこんなときにカレー企画なんてやってんだよおばちゃん!?」
(カレーに責任転嫁してる……! しかもおばちゃんにマジ感謝って顔で)
結は満月みたいな明るい色の瞳を細めてくすくす笑った。
「だが、灼熱カレーの4日間も今日が最終日、」
と流はスプーンを咥えたまま遠い目をした。
「欠かさず食べ続けて他の生徒に
カレー欲をろっこんで植え付けてきた日々
も今日で終わりってなるとなんか感慨深いものがあるよなぁ」
ん?
なんかさらっと大事なこと言った?
結は二度、三度、と瞬きし、流の言葉を理解すると、仰天して仰け反った。
「えっ、ろっこん使ってたの!?」
流のろっこん<メシテロジツ>は、空腹時に食べ物を食べて美味いと思うと、周辺の人が食べた物と同じ物を猛烈に食べたくなるというもの。もしかして、みんなが無性にカレーを食べたくなって、どんなに日々カレーが辛くなっていっても学食に群がったのって……。
「水守くんのろっこんのせいだったの?」
「大きい声出すなよ。俺のろっこんのせいだけなわけないだろ。最大の理由は、学食のおばちゃんのメシが美味いからだ! 俺はおばちゃんのカレーをみんなに食ってほしかっただけ」
流さん、人知れず、めちゃくちゃ学食の売り上げに貢献してたらしい!
「学食のおばちゃんに敬礼!」
「う、うん」
流の勢いに押されて、結も厨房の方へ向かって敬礼。すちゃっと敬礼を終え、流は結に訊ねた。
「ところで、千堂はこのカレーイベント何日通ったんだ? もし今日からの参戦だったら、相当辛くなってるはずなんで覚悟決めて食べたほうがいいぜぇ?」
「わ、私は……今日が初めて、なんだけど、辛いんだ……」
むむ……と難しい顔をして、目の前のカレーを凝視する。たしかに、カレーのルーってこんなに赤かったっけ? ってくらい、とうがらし色になっている。
「辛いのは嫌いじゃないけど、激辛は……!」
「そういう俺も相当辛そうでちょっと及び腰だったりってな!」
はははっと笑って、カレーにスプーンを突っ込む。結もそうした。
「流くんでも……。私は完食を目標にしよう!」
流がスプーンに大盛りのカレーを口に入れたのを見て、結もまた、パクリ。
「わ、かっ、辛い……!! パンチがすごい!」
「だろっ?」
「大丈夫……私なら食べ切れる!!」
「おおー。千堂がんばれー。俺も食うぜー」
◇
すこし離れた席で、流と結の奮闘に
八神 修
はくすっと笑った。
こちらも「完食が目標」という
七夜 あおい
といっしょ。丁度、学食の前で出会い、テスト終了に満ち足りた気分だった修は――なにしろ冒険の最中だろうが参考書を手放さない勉強大好き人間なので、テストでがっかりすると言っても『100点じゃなかった!』とか『1問ポカミスした!』とかそんなものなのである――、機嫌よくあおいにカレーとドリンクを奢ることにしたのであった。
「期末テスト、お疲れさま」
軽くラッシーのグラスを掲げると、あおいは自分のグラスを乾杯と合わせてから、くすくす笑った。
「修君がグラスを持つと、なんだか『社長』っぽいんだよね。ほら、ドラマとかであるでしょ? 夜景の綺麗なバーとかでブランデーをゆらゆらさせて飲んでるお洒落な大人の男、みたいな」
「そうかな」
たしかに
そういうシーンに似合いそうな白いスーツは私服で持ってはいるが
。
今は学食。学生服で、目の前にあるのは真っ赤な色した辛そうなカレーである。
「スパイシーな香りが凄いな。香辛料当ても出来そうな位だ」
するとその香りに触発されたのか、修のお腹がグーと鳴った。照れ臭そうにお腹をさする。
「俺、実はテスト中は昼は抜きでさ。消化器官に体が気を取られないように頭をクリアにって訳」
「勉強にそこまで……あはは、修君らしい」
「はは。そんな訳で、お腹ぺこぺこだよ。いただきます」
「いただきまーす」
同時にカレーを口に入れて。
「うっわ辛!」
「毎日来てたけど、今日が一番辛いよ」
「でも美味いね」
「うん」
どっと汗が噴き出してくる。ラッシーがあって良かった。
「あおい、テストの結果はどうだった?」
「うん。まあまあだったと思う」
「頑張ってたから結果はついてくるよ」
一緒に勉強をしていた身。
彼女が少しずつ力を付けて理解していたのは、見て知っている。
「そういう修君は……って聞くまでもなく100点かなあ?」
「それがさ、実は国語の手応えが……主人公の想いを文章で書く問題が一寸ね。現代文は知識だけでは満点になり難い。俺的には鬼門なんだ」
「修君にも鬼門なんてあるんだね」
逆に感心したように言って、ふと、あおいは修の後方に視線を合わせた。
「あれ? ののこちゃん何やってるんだろ?」
◇
『究極のカレーを求める会』
堂々とした書体の横断幕の下、
野々 ののこ
は
鬼河内 萌
とともに、ゴーグルとマスクと手袋という、どう見ても危険物を扱う職員さんみたいな出で立ちで、ぐつぐつと溶岩のように湧きたつカレーを振舞っていた。
実はののこは萌の兄が興した『究極のカレーを求める会』の会員。萌が現会長だ。
「ののこちゃん! テスト期間中もカレーの事しか頭にないなんて、流石は『究極のカレーを求める会』会員だね☆ 会長としてボク、凄く嬉しいよ☆」
この時のために家庭科室で熟成させた、四日目の学食より辛い
『マグMAXカレー』
。
マグマとマックスをかけたネーミングの究極(かもしれない)カレーを友人たちに振舞おうというのである!
「なにコレ。マグMAXカレー? 学食のカレーより辛いって? マジ?」
通りがかりの
楢木 春彦
が、持ち前の負けず嫌いさと猪突猛進さで、試してみたところ。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!」
一口で、顔を真っ赤にしてぶっ飛んだ!
いっぱい走った大型犬みたいに舌を出し、ぶんぶんぶんっと首を振る。
「ヤバイ! これはヤバイ!!!! み、水ッ!!!!!」
ところが、そんな春彦の派手な反応が、皆の興味を引いた。春彦がそこまでぶっ飛ぶような味とは一体どんなものなのだろう。一口試してみたい、というわけである。
完全防備のののこと萌を遠巻きに見守る中、まっさきにチャレンジしたのが流であった。
「学食カレーより辛いと聞いちゃチャレンジせずにはいられない。いざ、一杯所望!」
「はいよー」
どろっ。
山型に盛った白飯に、溶岩流かといわんばかりの赤いルーが滴る。
流、意を決して口に入れるや。
「……うおお! すげえかれえええええ! み、水!」
仰向けになって暴れ始めた。
「わあー水守君っしっかり!」
結が抱きかかえて水を飲ませる。すると。
「う……あ……辛さの中に残る後味、超美味いわ」
その瞬間、流のろっこん『メシテロジツ』が発動した! まだ腹は減っていたのだ!
これにより、マグMAXカレーを猛烈に食べたくなった学生たちは、一気に鍋に群がった。
食べては悶え、悶えてはまた食べる。
その中には、修とあおいの姿もあった。
「辛い! 美味い! ツライ! ウマイ!」
「うえええ~~ん! 辛すぎて泣けてくるよ~~おいしい~~!」
萌は空になりつつある鍋をみて、残ったら持ち帰ってお兄ちゃんにもあげようと思ってたけど売り切れちゃいそうと、あわてて『究極のカレーを求める会』前会長の兄のために一杯分だけタッパーに取り分けた。
「『わいも喰いたかったのぅ……』となんか悔しがっていたしね♪」
「そうだったんだー。前会長によろしく!」
ののこがゴーグルの奥からウィンクする。
あたりはのたうち回る学生たちで阿鼻叫喚の地獄絵図って感じだが「辛い」「美味い」と満足そう。
ののこもマグMAXカレーの最後のひとさじを食べて叫ぶ!
「からあああああああああいい!」
これだけ本気で「辛い」と叫んだら、テスト中のウツウツが、気持ちいくらいぜーんぶ吹っ飛ぶ。
「あははっ。楽しい! なんか期末試験終わった~って感じだねっ☆ カレー万歳!」
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
49人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月09日
参加申し込みの期限
2018年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月16日 11時00分
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