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【期末テスト】赤点?満点??灼熱、四日間の死線<物語編>
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●テスト4日目:体育
<本日のみやこセンパイ>
黒パーカーな都先輩は休み時間に叫んでいた。
「この!! 暑い日に!! さらに暑くなるような!! 体育のむさくるしい問題なんて出してくんなっ!!!」 叫んだ割にサクサク解いて机につっぷす。
パーカーの黒が心なしか深みを増したのは、汗でパーカーがじっとりし始めているからか。
こうして結局パーカーを脱がずに耐えきった都先輩に敬礼!
「理科はあれ、頭の中ひんやりするから好きよ」
◇
3年7組。
すっかりおなじみ、前の席の
小犬丸 信乃
と後ろの席の
鴉取 荘助
は、今日も今日とてお互いに別々のことを考えながら試験を受けていた。すなわち信乃は真剣に試験のことを、荘助はおもに信乃のことを、である。
(今日もいい感じに暑くてきっと尻尾が汗でぺったんこな光景を見られるに違いない。いや~最高のテスト期間だな~)
解けない問題は悩まず早々に諦めて、今日もまた信乃さん観察時間を確保する。
信乃は得意の体育なので昨日ほどは苦悩していないようだ。
はあ、と荘助は頬杖をついて熱っぽくため息を吐いた。
前の席の信乃は振り返ることができないので、(荘助のやつため息を吐くほど問題が解けぬのか?)などとこっそり訝しがっていたが、もちろんそうではない。
(永遠に見ていられるこの光景……信乃さんはどの角度から見ても最高にかわいい)
ブレずにうっとり、である。
しかしそのとき、荘助は大変なことに気付いてしまった!
(な、なんだと!? この位置取りだと、汗が顎から首を伝う瞬間とかは見れない、だと!?)
荘助、くやしさに拳を握りしめる。
(こんなところに罠があるなんて! 不覚!)
まさか幼馴染が後ろの席でそんなことを考えているとは知らぬ信乃は、ハンカチで首から顎にかけての汗を無造作にぬぐうのであった。
◇
2年8組。
小柄でぽっちゃり子狸ちゃんみたいな雰囲気をした女の子、
岡野 丸美
は、今日も今日とて緊張感とは無縁なまま、ほわほわと試験を受けていた。
(今日も暑いね~。汗びっしょりだよ~)
鉛筆がつるつる滑って描きにくいほど手にも汗をかいている。
(はやや、答案用紙がふやけて字が書けなくなってきちゃったよ)
湿っぽく縒れる。
(……ま、いいか)
答えが書けるところは、すでに大体書いてある。
分かんないところは分かんないんだから、と丸美は割り切っていた。
(あとは落書きして終鈴までの時間を潰すだけでいいもんねぇ)
答案は早々に伏せて問題用紙も裏返す。体育だからか設問数が少なく、問題も表だけで済んでいたので、裏は真っ白だ。ほわほわ~と手癖で子狸さんがテストを受けているところを落書きする。
(あやや。問題用紙の裏も汗でふやけて絵が描きにくいよぉ……)
それでも落書きをしながらぼ~っとしていると、今日もまた鼻腔を擽るカレーのいい匂いがしてきた。
(お腹が空いてきたなぁ。今日もお昼はカレーにしようかな~)
そういえば、昨日もその前もみんなカレーばっかり食べてたなあ、と丸美はぼんやり思い出した。
(カレー食べたくなる神魂の影響かなぁ?)
四日目にしてまだ学食でカレーフェアをやっていることに気がついていないほどのぼんやりさんである。
そのうち脳内にエキゾチックで踊り出したくなるような愉快な音楽が流れ始めた。
そのメロディに合わせて、丸美は心の中で鼻歌を歌う。
(カレーと言えば、インド♪ インドと言えば、象さん♪)
子狸さんを落書きしたのとは別の紙に、表までくっきり鉛筆の痕が残るほどの筆圧で、ぐりぐりっと大きな象さんを描き出す。丸美としては気分ノリノリ。インドに行って象さんに乗ったらこんな気持ちだろうというくらいハイになって、象の落書きも神殿の壁画にしたいくらい上手に描けた。
ところで、みなさんはお気づきだろうか。
子狸さんを落書きしたのが問題用紙の裏なら、象さんを落書したのは解答用紙の裏だったということに……。
後日、
吉田 熊吉
先生に廊下で出くわした際、「バカタコー! 落書きしてる暇があれば見直さんかー!」と怒鳴られることになろうとは、このときのご機嫌な丸美はまだ知らないのであった。まる。
◇
オレンジ色のマッシュルームがゆらゆら揺れている。
1年10組体育科。
ふんわり柔らかそうなオレンジマッシュルームは、バスケ部の
輝楽 皐月
の頭である。
この春、両親の離婚を機に祖母の営む旧市街の定食屋「かがやき亭」に引っ越して来た皐月は、バスケへの情熱は人一倍なバスケ少女。
はっきり言って英語や数学は全然自信がない。赤点だったとしても頷けるくらいの自信のなさだ。
しかし体育は「余裕でしょ」と鼻を鳴らすくらいの自信があった。
実際、すいすい解けて余裕である。
(それにしても)
と皐月は思った。
この四日間、だんだん暑くなってきている気がする。
(今日は特に暑いな。クーラー本当に効いているのかな)
皐月は澄んだオリーブグリーン色のつり目を眇めた。
窓の向こうに広がるのは晴れ渡った青空。きっと外は灼熱地獄。
クーラーがついているはずの教室の中にもその暑気が侵略してきていて――、
(暑い)
オレンジの前髪あげ、おでこに手をあてる。
頭がぼーっとしてきた。
しかも、カレーの匂いに触発されたのか、インドぽい陽気な音楽が頭に響いてくる。
腹減った~うまいカレー♪(空耳)
カレーと言えば、インド♪ インドと言えば、象さん♪(空耳)
へそ出しの空色衣装を着た巨乳のベリーダンサーと愉快な象と子狸が脳内で踊り狂う。
(こんなに陽気な音楽が聴こえてくるとなんだが踊りだしたくなっちゃう)
皐月はゆらゆらとオレンジマッシュルームの頭でリズムを取る。
そこに自分もオレンジ色のサリーを纏ってダンサーとして加わる映像が、頭の中で繰り広げられた。
(だめだめ。今はテスト中だし我慢ガマン)
問題はあと1問。
踊りたくなる衝動をこらえ、足をばたつかせながら最後の問題を解き終わったら試験監督の
上野 睦子
先生が目の前に立っていた。
「こら、輝楽さん」
足の指に刺さるトゲみたいに、小さいながらも鋭い声。
冷水を浴びせられたような気持ちになって、暑くても和装な上野先生を見上げると、先生はそっと口唇に人差し指を当てた。
どうやら機嫌よく鼻歌を歌ってしまっていたようだ。
(すみません)と首を竦めて声を出さずに謝る。
でもまた別のどこかから鼻歌。
どうやらみんな似たような幻聴を聞いているみたい。
(これだけ暑くてカレーだったらしょうがないよね)
問題を解き終えた皐月は、頬杖をついて空を見つめた。
脳内のインドな音楽は鳴りやまない。
窓の向こうに広がる青の中で、ベリーダンサーと象さんと子狸と自分がまだ踊っているような気がした。
(あーあ、今日もお昼はカレーにしちゃおっかな)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
49人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月09日
参加申し込みの期限
2018年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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