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【期末テスト】赤点?満点??灼熱、四日間の死線<物語編>
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●なつくんカレーでPARTY☆PARTY!
「よーやくおわったー!」
2年2組の教室で
卯木 衛
は小柄な体をめいっぱい広げて伸びをした。
「勉強した成果がでてりゃあいいんだけど」
ピンクゴールドの前髪を両手で掻き揚げ、向日葵色の瞳を瞬かせて窓の外の夏を味わう。
多分主要五教科は大丈夫。
家庭とか音楽とか美術とかは正直点数が伸びないかもしれないが、それもまあ想定内。
気分はいい。
「……っとそれよりも今はカレーだ。ずっといい匂いしてっしなんかインドだったしめちゃくちゃカレーの気分なんだよな。食堂のカレーもいいけどテストのご褒美つったらやっぱなつくんのカレーだろ!」
そうだ! 幼馴染の友人にカレーをおねだりしよう!
そう思い立つや、衛は教室を飛び出した。
◇
2年6組。なつくんこと
立花 なつ
もまた、ふわあっと伸びをして開放感を味わっている。
「やっとテスト終わったぁ~」
蒲公英みたいな髪をした、なつの頭の中もやっぱりカレー。
(何故かカレーが食べたすぎて、テスト終わったらあの二人と食べようって……昨日の夜につい結構しっかり作っちゃったから……理科と体育の勉強は、少し適当になっちゃったなぁ)
「まあいっか~」
と口に出して、廊下へ出ると、衛が猪みたいに突進してきた。
衛は開口一番言い放つ。
「なつくんカレー!!」
「わかってる~、家で準備してきたからすぐ行こう」
頷くなつに、衛の向日葵色の瞳は全開だ。
「さすがだな! なつくん天才結婚して」
なつは笑った。勢い任せのプロポーズがすぐに前言撤回されることも、分かっていたからだ。
「あ、俺にはもう相手がいる!!」
「あはは、惚気だ~」
そうなのだ。衛には年上のお姉さまな恋人がいるので浮気はいけない。
と、衛はきょろきょろ、なつの相棒というか、つれない想い人というか、仲間というか……な、スマホゲーム中毒少女のすらりとした姿を探した。
「楓くんはまだ? どうする迎えにいくか?」
「そうだね、かーちゃんのクラスに行こ~」
◇
2年4組。くだんの少女、
千歳飴 楓子
は相変わらずマイペースであった。
「ふう……」
合流したなつと衛がどうだった? と問いかけたのだが、ため息から、次の言葉が出てくるまで約十秒。
「うむ……大体よくわからなかったな!」
楓子は悪びれなく言い切った。
ここ最近イベントボーダーが熾烈を極めていたせいで、授業中も上の空。さらに言えばHRや休み時間もおおよそ上の空だったため、テスト当日に学校に来るまでテストの事を知らなかったという強者ぶりである。
「まじで?」
「かーちゃんらしいな~」
「いやあうっかりうっかり」
はっはっは、と楓子は武将笑いをする。
「そんなわけで、楓子は清々しいほどに駄目だったぞ」
「清々しいほどにダメか~。いつも大変だけど、今回はそれ以上だね……」
「……『清々しい』の意味を理解したくねぇ。楓くんのダメってどのレベルで!?」
「補習があるかどうかは神次第ってとこだな」
「赤点あるかも的な?」
「体育は赤点の自信がある。他も半分……」
「半分? 50点くらい?」
「いや、半分くらいは赤点かというレベル」
それを聞き、思わず衛は額を押さえる。
「別に勉強ができなくても死にゃしねえけどぉぉ。夏休み補習で潰れんのやだろ!? 遊びてえじゃんか!」
「そんなに夏に情熱はないが……まあ、終わったことを悔いても仕方ない」
男前に言い切ると、楓子はなつと衛の戦況を尋ねた。
「俺はいつも通り、それなりに勉強したよ~。あ、でも今回は
妹と一緒に勉強した
から、今日のはともかく、他の科目は上がってるといいな~」
「俺もまあ割といけたかな……? なりたいものが決まってっと勉強しがいがあるし」
「まもるは頑張ってえらいなぁ。結果たのしみだねぇ」
なつが幼馴染の頭をぽんぽんすると、楓子も大真面目に頷いた。
「成程……目指すジョブが決まっているとレベルの上げ甲斐があるということだな。……さて」
聞きたいことを聞いたので、楓子はおもむろになつに訴える。
「お腹すいた。美味しいカレーが食べたい」
「そうだよ。立ち話しちゃったけど、俺の家行こう~」
「なつくんち! 行こう行こう!」
◇
なつの準備はカンペキだった。
帰ったら温めてすぐに食べられるようにと、カレーはすでに鍋の中。
ご飯もちょうど帰宅時間に炊き上がるようにセットしてあり、テーブルには洒落た夏の花。
「なんかすることある?」
衛は積極的に手伝いを申し出る。
「ありがとう。ご飯炊けてるから、このお皿に盛ってくれる? はい、おしゃもじ」
「了解! 米まで準備してあるなんて、できる男過ぎる!」
試験最終日だったのにこんなに準備してから出かけたのかと、なつの仕事に感激しつつ、衛もテキパキとご飯を皿に盛った。楓子はそんな二人の周りを、うろうろそわそわ。
「ずっとカレーが食べたくて仕方なかったんだ。まだか? もうすぐか?」
「少しだけ待っててね~」
「わかった。出来上がったら教えてくれ」
そういうと他人の家にも関わらず、ぐでっとソファに寝転がり、手伝う素振りはゼロである。お姑さんがいたら目を吊り上げそうな光景だが、なつも衛もそんな楓子に馴れきっているようで気にしていない。
「できたできた~」
なつの声で待ってましたと起き上がった楓子は、「皿くらいは運ぼう」と、盛り付けたカレーをテーブルまで運んだ。半分蕩けたジャガイモも、橙色のニンジンも、ごろごろ塊のお肉も、ルーの中で輝いて見るからに美味しそうである。夏らしくオクラとトマトが添えてあって、彩りも鮮やかだ。
三人揃って席につき、両手を合わせる。
「「「いただきまーす!」」」
ぱくっ!
「「「うん、美味い!」」」
三人が同時に賞賛の声をあげた。
「暑さのせいですっかりインドな気分だったからカレーのうまさが染み渡る~」
くうう、と衛がスプーンを握りしめれば、楓子は真面目な顔でコメントする。
「こう、なんというかアレだな。スパイス的なアレが素材とアレしてアレだ」
下手くそな食レポに、衛もなつもからからと笑い声をあげる。
「楓くん『アレ』が多すぎ!」
「市販のルーに、隠し味でクミンとコリアンダーパウダーを入れてあるよ~」
「うむ、そう言ったろ? なつ氏おかわり! 大盛りで」
「なつくん俺もおかわりある!?」
ふたりの食べっぷりに、なつはすっかり嬉しくなる。
持つべきものは、作ったものを美味しく食べてくれる友だ。
「おかわりたくさんあるよ~、二人ともいっぱい食べるよね」
勿論、と二人は大きく頷く。
二杯目はスピードを落とさずパクパクペロリ。
おかわり三杯目を食べながら、衛はびしっとスプーンを楓子の方に向けた。
「楓くんはテスト返ってきたらやべえ教科の報告な」
「何故だ。衛氏が楓子の影武者として補習に出てくれるのか?」
「ちっがーう! 勉強見てやるよ。夏休みがつぶれない程度には詰め込むぞ!」
衛の勢いに、楓子は困ったようになつの方を見た。蒲公英髪の幼馴染はどうやら衛に賛成のようでにこにこしている。楓子は観念したようにため息をついた。
「ふぅ……楓子も(イベントで)忙しいのだがな……」
「かーちゃんおかわりいる?」
この楽観的で空気を読まない感じが、憂鬱を忘れさせてくれて好きだ。
なつの笑顔に、楓子は空になった皿を差し出した。
「大盛りでな」
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
49人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月09日
参加申し込みの期限
2018年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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